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清水 周哉 院長の独自取材記事

山川内科

(名古屋市中区/栄駅)

最終更新日:2025/06/05

清水周哉院長 山川内科 main

栄駅5番出口を出てすぐの大型医療ビル5階に「山川内科」はある。1985年に先代院長の山川育夫先生が開業し、2025年で40周年を迎えた歴史あるクリニックだ。2022年4月からは、娘婿である清水周哉先生が2代目院長を務めている。清水院長は勤務医時代に、胃や大腸、肝臓、膵臓などを診る消化器内科から、肺を診る呼吸器内科まで幅広く研鑽を積んできた。特に胆嚢、胆管、膵臓に関する疾患に強みを持つ。現在は豊富な経験を生かし、生活習慣病などの一般内科に加え、山川前院長の専門である呼吸器内科も専門的に診療している。「温かな雰囲気の中で、患者さんが安心して相談できるクリニックでありたい」と語る清水院長に、クリニックの特徴や診療に際して心がけていることなどを聞いた。

(取材日2025年5月14日)

幅広い診療に加え、胆膵疾患も専門的にサポート

まずはクリニックについてご紹介ください。

清水周哉院長 山川内科1

当院は1985年に前院長で現在名誉院長の山川先生が開業しました。2022年4月、私が院長に就任したことを機に、患者さんがより快適に過ごせる環境づくりをめざし、スタッフが動きやすくチームワークを発揮しやすい院内へと改装しました。私自身の専門は胆嚢・胆管や膵臓などのいわゆる胆膵領域の疾患ですが、地域の方々が症状を問わず安心して受診できるように、風邪などの一般的な疾患はもちろんのこと、胃や大腸、肝臓、膵臓などの病気、慢性閉塞性肺疾患や気管支喘息といった呼吸器疾患、心臓や血管の病気、生活習慣病の予防・治療まで幅広く診療を行っています。ちょっとした不調や些細なお悩み事など、どんなことでも気軽にご相談いただければと思います。

これまでのご経歴を教えてください。

大学卒業後、大学病院や総合病院で勤務し、消化器内科を中心に胃や大腸、肝臓、胆道、膵臓のがんを含む疾患の検査・治療に従事してきました。その後、在宅医療にも対応しているちくさ病院に3年間勤務し、開業医として大切なプライマリケアや一般内科診療を学びました。さらに、循環器内科にも在籍していましたので、ペースメーカーの挿入や心臓カテーテル検査の経験も豊富です。当院では腹部だけでなく心臓の超音波検査も行い、多様な検査に対応できる環境を整えています。これまで培ってきた経験を生かしながら、地域のかかりつけ医として皆さんの健康をしっかりと支えていきたいと考えています。

特に胆嚢や胆管、膵臓の領域を専門にされたのはなぜですか?

清水周哉院長 山川内科2

出身である名古屋市立大学の消化器内科では、胃や大腸の消化管グループ、肝臓グループ、胆膵グループに分かれていました。もともと胆膵領域に興味があったことに加え、医師になりたての頃にお世話になった胆膵専門の先生から声をかけていただいたことがきっかけです。胆膵の病気では検査がとても重要なのですが、胆膵内視鏡を用いた検査や処置は得意分野でしたね。例えば胆管が石や腫瘍で詰まった場合、胆汁という消化液がたまって腫れてくるので、内視鏡を使って胆管に管を入れ、詰まりの解消を図ります。そのような処置が終わった瞬間の達成感が、大きなやりがいにつながっていました。胆膵領域は初期症状がわかりにくく、診断や治療が難しい分野でもあります。当院では早期発見・早期治療につなげられるよう、検査体制の充実に力を入れています。

対話を大切に、ぬくもりあふれる診療を

開業されて3年ほどたちましたが、現在の患者層はいかがですか?

清水周哉院長 山川内科3

院長就任当初はご高齢の方が多かったのですが、最近は若い世代の受診が増え、患者層が広がってきたと感じています。主訴としては、若い世代の方ですと風邪やインフルエンザなどの感染症が多いですね。「他の症状は治まったのに咳だけが長く残っている」という症状にお困りの方も結構いらっしゃいます。山川先生の専門は呼吸器内科で、その診療に力を入れていましたが、私が胆膵を専門としていることもあり、関連の疾患で受診される患者さんも少しずつ増えてきました。会社の健康診断で引っかかったからという理由で来院されるケースも少なくありません。同じビル内に複数の医療機関が集まっているため、他科の先生から、血液検査で肝臓や胆管、膵臓、腫瘍マーカーなどの数値が高く胆膵疾患の疑いがある方が紹介で来られることもあります。

先生が診療の際に心がけていることを教えてください。

患者さんが気軽に声をかけられるよう、親しみやすく話しやすい雰囲気づくりを心がけています。診察時には、患者さんと正面からしっかり向き合いながら診療できるように、カルテの入力を専門に担当する「シュライバー」と呼ばれるスタッフを配置しました。以前は診察中もどうしてもパソコン画面に目がいきがちでしたが、今では患者さんの表情や声に集中し、より丁寧に向き合えるようになりました。また、専門的な内容もできるだけわかりやすい言葉に言い換えながら、丁寧に説明することを大切にしています。医師と患者という立場の前に、まず「人」と「人」として礼儀や思いやりを持って接すること。そうした姿勢が、患者さんにとっても安心感や信頼感につながるのではないかと感じています。

患者さんとの対話を大切にされているのですね。

清水周哉院長 山川内科4

こちらが一方的に説明しても、患者さんご自身が腑に落ちないままでは、真の理解にはつながりません。だからこそ、お一人お一人の声に耳を傾け、真摯に受け止めることを大切にしています。ただ、その分どうしても診療時間が長くなってしまい、待ち時間が生じてしまうことには心苦しさもあります。スタッフによる予診や、エックス線撮影など可能な検査は診察前に行うなど、少しでもスムーズに診療が進められるよう工夫を重ねていますが、それでもお待たせしてしまうことがあり、申し訳ない気持ちでいっぱいです。患者さんの声を丁寧に受け止めたいという想いと、円滑な診療の両立にジレンマを感じながらも、温かく寄り添う医療を心がけていきたいと思っています。

何でも相談できるアットホームなクリニックをめざして

普段支えてくださっているスタッフさんについても、お話しいただけますか?

清水周哉院長 山川内科5

当院には、自発的に動いてくれる頼もしいスタッフがそろっています。私が細かく指示を出さなくても、患者さんの様子や院内の流れを見ながら、自ら判断して行動してくれるので、本当に心強く感じています。山川先生のときから働いているベテランスタッフも多く、知識と経験が豊富で、安心して任せられる存在です。待ち時間の短縮など、改善のためのアイデアも積極的に出してくれており、チーム全体でより良い医療を提供できる環境づくりに日々取り組んでいます。患者さんとのやりとりにも温かさがあふれていますね。「おばあちゃん、元気にしてる?」「あの話、どうなった?」といった何気ない声かけが、患者さんの表情をふっと和らげ、診療室に優しい空気を運んでくれます。そんなスタッフに囲まれて日々診療できることに、心から感謝しています。

胆膵疾患は発見しにくいといわれますが、気をつけるべき点があれば教えてください。

胆膵の病気は初期には症状がないことが多く、健康診断の血液検査の項目であるアミラーゼの数値が1つの指標になります。健康診断で異常な数値が見られた際は、早めに相談していただきたいですね。特に家族に同様の病気の方がいる場合は、遺伝的なリスクがあるため注意が必要です。数値が高いときや心配なときはご相談いただければ、専門の医師として適切なアドバイスをさせていただきます。胆膵の病気の発見にはCTやMRI検査が非常に重要ですが、CTは当医療ビル内で行うことができますし、胆嚢や胆管、膵臓を詳細に確認できるMRCP検査(MR胆管膵管撮影)も近隣の施設と連携してスムーズに実施できます。急性疾患や重篤なケースが見つかった際は、迅速に大規模病院へ紹介する体制も整えていますのでご安心ください。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

清水周哉院長 山川内科6

当院は、内科全般の症状に幅広く対応しており、中でも呼吸器疾患や胆膵疾患の検査・治療で力を発揮できると考えています。検査設備も充実していますので、体調や健康診断の結果で気になること、不安なことがあれば、どうぞ遠慮なくご相談ください。私自身、持病を抱えていることもあり、患者さんが体調のことで不安を感じる気持ちはとてもよくわかります。だからこそ、診療では一人ひとりの声にしっかり耳を傾け、気持ちに温かく寄り添いながら、少しでも安心していただけるよう心がけています。地域のかかりつけ医として、これからも皆さんにとって身近で信頼できる存在でありたいと願っています。

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