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清水 周哉 院長の独自取材記事

山川内科

(名古屋市中区/栄駅)

最終更新日:2022/08/10

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栄駅から徒歩数分の大型医療ビル5階に「山川内科」はある。1985年に山川育夫先生が開業したクリニックで、2022年4月山川先生の娘婿である清水周哉先生が2代目院長に就任した。清水院長は病院勤務医時代、胃や大腸をはじめ肝臓や膵臓などを対象とした消化器内科から肺を診る呼吸器内科まで幅広く経験を積んできた。中でも「胆膵」といわれる胆嚢や胆管、膵臓の病気の診療を得意とする。現在はこれまでの知識や経験をもとに生活習慣病など一般内科に加え、山川先生の専門である呼吸器内科も対応する。「今までどおり温かい雰囲気を大切に、患者さんが相談しやすく頼りになるクリニックでありたいと思います」と抱負を語る清水院長。胃や大腸と違いイメージしにくい胆膵疾患について、図や表を使って丁寧に話してくれた姿が印象的だった。

(取材日2022年6月29日)

経験を生かし一般内科に加え胆膵疾患も診る

きれいで明るく清潔感あふれるクリニックですね。

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ありがとうございます。2022年4月の院長就任に合わせて院内を改装しました。限られたスペースですので物を整理し、床を張り替えて壁紙も新しくしています。院内のレイアウトも変更し、奥にあった診療室を手前にしてスタッフの動線を短くしました。奥の部屋は処置室として血液検査や点滴のときに使用していますが、いずれは内視鏡検査もできたらと思っています。診察室の患者さんの座るチェアも新しく導入したもので、椅子がそのまま電動でベッドに変化します。この場ですぐに患者さんのおなかを診たり、エコー検査をすることもできるんですよ。

院長に就任されるまでの経緯を教えてください。

当院の前院長で現・名誉院長の山川育夫先生は私の義父にあたります。私自身は大学卒業後、ずっと大学病院や総合病院で勤務医をしており、主に消化器内科で胃や大腸、肝臓、胆道、膵臓などのがんを含む病気の検査、治療に携わっていました。ここを継承する方向性が定まってきた時に、在宅医療も行っているちくさ病院に3年間勤務し、開業医として重要なプライマリケアや一般内科診療についてより学びを深めました。私は実は消化器内科を専門とする前に循環器内科にも在籍したことがあるのです。ペースメーカーの挿入や心臓カテーテル検査にも従事しており、当院でも腹部のみならず心臓の超音波検査も行っています。これまでの経験を生かし、当院では総合的な内科診療を行っていきたいと考えています。

いわゆる「胆膵」、特に胆嚢や胆管、膵臓を専門にされたのはなぜですか?

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出身である名古屋市立大学の消化器内科は、胃や大腸の消化管グループ、肝臓グループ、胆膵グループに分かれていました。もともと胆膵領域に興味があったことと、研修医の頃にお世話になった先生が胆膵専門でその先生から声をかけていただいたことが理由になります。胆膵系の病気は数多くの症例を診てきましたがいずれも検査がとても重要です。内視鏡検査は得意でしたし、やりがいがありましたね。例えば胆管が石や腫瘍で詰まると胆汁という消化液がたまって胆管が腫れてくるのですが、ドレナージといって内視鏡を通して胆管に管を入れ、十二指腸のほうにそれを誘導して詰まりの解消を図ると、詰まっていた胆汁が一気にどばーっと流れ出るのです。それをモニターで確認したときは「やった!」という気持ちになりました(笑)。

患者との対話を大切に温かい雰囲気づくりに努める

患者はどのような方々が来られているのでしょうか?

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高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病の方、腹痛、発熱などの方がよく来られています。私が胆膵専門ということで、ビル内の他科の先生から、血液検査で肝臓や胆管、膵臓、腫瘍マーカーなどの数値が高く胆膵疾患の疑いがある方が紹介で来られることもありますね。以前勤務していた病院から、膵のう胞の経過観察をお願いされることもあります。もちろん慢性閉塞性肺疾患や喘息など呼吸器疾患に関しても診療していますが、山川先生がもともと呼吸器内科専門でご高名な先生ということもあって、名古屋市内のいろんな区から患者さんがいらっしゃったり、ときには県外から来てくださる方もいらっしゃいます。ご高齢の患者さんも多く来院されておりますが、栄という場所柄、近くにお勤めの若い方が来られたりもします。

こちらではどのような検査ができますか?

肝臓の硬さも評価できる先進の腹部超音波検査、頸動脈・心臓超音波検査、心電図、血液検査、肺活量などを調べる肺機能検査などができます。エックス線写真とCTは当ビル内にあり、すぐに撮影することができます。内視鏡検査はビル内のクリニックへ紹介し、MRIは近くの施設で受けていただきます。胆膵の病気の発見にはCTも大事なのですが、MRIもとても大事です。胆膵領域のMRIにはMRCPといって胆のう、胆管、膵臓が詳しく確認できる画像があり、CTと合わせて施設の放射線科の先生と私が読影しダブルチェックを行っています。ここは検査環境が整っていることが強みですね。胆膵の病気でいえば急性疾患など重篤な状態の場合はすぐ病院へ紹介しますので、当院に通院されている患者さんは膵のう胞がある方が多いでしょうか。膵のう胞は膵臓内に袋状の液体がたまったもので、悪性になる可能性がありますので経過観察が必要です。

先生が診療の際、心がけていることを教えてください。

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患者さんが話しかけやすいような姿勢でいることを心がけています。電子カルテなのでどうしてもパソコンの方を見がちですが、せめてキーボードを患者さん側に置くことで、横顔ではなくやや正面の顔が見えるようにしています。スタッフは長く勤めている人ばかりで患者さんに、「おばあちゃんは元気?」「あの話はどうなった?」など声をかけてくれるのですが、そうすると患者さんの表情がふっと和んでいろいろと話してくれたりするんです。私は院長に就任する前の数年間、当院に週1~2日診療に来ていたのですが、当時からそんなやりとりを見るのが好きでした(笑)。わかりやすい言葉で丁寧に説明することも心がけ、「医師」対「患者」というより「人」対「人」として礼儀を大切にしていきたいですね。

ぬくもりあるホームドクターをめざして

先生が医師をめざされた理由は?

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私が生まれたのは横浜で、その後は父の仕事の関係で九州や海外で暮らしたこともあります。まったく医師の家系ではないのですよ。高校生になって将来何になろうかと考えたときに、思春期特有の悩みなのかもしれませんが、自分に自信が持てず、どうしたらいいのか苦しんでいた時期がありました。それでも仕事をして生きていかなければならないので、どうせ生きるなら人のためになる仕事をしようと思い至った次第です。今は医師としての経験をしっかりと積んできましたので、自分に自信が持てるようになってきました。自分の持てる力を尽くして患者さんのお役に立ちたいと思っています。

名誉院長である山川先生はどのような方ですか?

すごく優しくて患者さん思いです。診断は適切で説明も丁寧ですし、患者さんからの信頼も厚く、本当に尊敬しています。かつて私が診療に来ていたときに、受付で「今日は山川先生じゃないの?」という残念そうな患者さんの声が聞こえてきたことがあり、「すみません……」と思った記憶があります(笑)。今も呼吸器内科について私の疑問に答えてもらったり、また院長として経営のことについて教えてもらったりしています。山川先生のようにホームドクターとして適切な医療を行い、これまでどおりぬくもりと安心感のあるクリニックでありたいです。

今後の展望についてのお考えや読者へのメッセージをお願いします。

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当院も所属するこのエスエル医療グループはほとんどすべての専門領域がそろっていて、自分の専門領域ではない患者さんをお互いに適切な科の先生に紹介しあったり、カンファレンスを一緒に行ったりと連携力が強く、総合病院のような診療ができます。私は内科一般、何でも診させていただきますが、中でも呼吸器疾患と胆膵疾患の検査、治療で力を発揮できるかなと思います。先にお話ししましたように検査設備が充実した環境にありますので、今まで長く通ってきてくださっている方はもちろん、今後は近くで働いている方も気になることがあるときは気軽に来てくださればうれしいです。胆膵の病気は初期には症状がないことが多く、健康診断での血液検査の中のアミラーゼという膵臓の数値や肝臓、胆管の数値が一つの指標になります。数値が高いとき、心配なときは相談していただければ、専門の医師としてアドバイスさせていただきます。

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