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脊椎専門の医師に聞く
脊椎疾患の治療や日常のケア

松岡整形外科・内科リハビリテーション

(岐阜市/名鉄岐阜駅)

最終更新日:2019/03/29

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  • 保険診療

人の体の、まさに要(かなめ)ともいえる脊椎(せきつい)。一般的に背骨と呼ぶ部分で、首の頸椎から胸椎、腰椎、仙椎、尾椎にいたる約30の骨の総称である。骨の内部には、脊髄(せきずい)という中枢神経が通り、枝分かれして体の各部位につながっていく。そんな重要な部位を専門に診るのが、「松岡整形外科・内科リハビリテーション」の松岡佑嗣副院長だ。軽度の肩こりや腰痛から、神経の麻痺が内臓に影響し手術が必要になる重症な状態まで脊椎に関わる疾患は多数あるが、中には簡単な体操で予防できることもあるという。脊椎に関する疾患や治療法、日頃のケアなどについて詳しく教えてもらった。(取材日2019年3月2日)

薬やリハビリテーションなど保存的加療を主体とする脊椎疾患の治療。簡単な体操で予防もめざす

Q脊椎の役割や疾患について教えてください。
A
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▲脊椎を専門とする松岡先生

脊椎は、後頭部から頸椎という首の骨、胸椎、腰椎、お尻のほうの仙椎、尾椎までつながっている背骨のことです。体を支える要であり、骨の中を通る中枢神経を守っています。脊椎に関わる疾患は多く、首、背中、腰それぞれの部位で、骨をつなぐクッションの役割をしている椎間板の髄核が飛び出して神経を圧迫してしまう椎間板ヘルニアや、飛び出さなくても神経自体が傷ついてしまう病気があります。また働き盛りの人に多いのですが、腰痛や足の痛み、しびれや少し歩くと痛みが出て、休むと治まるといった間欠性跛行という症状が起こる腰部脊柱管狭窄症があります。骨の一部が分離する分離症や骨粗しょう症による圧迫骨折もありますね。

Q脊椎を痛める可能性があるのはどんな行為ですか?
A
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▲救急外来に勤めた経験もあり、さまざまな視点から診療している

椎間板に関しては、加齢変化が大きいですね。椎間板の中の、水分を含んだゲル状の組織である髄核は、20代から水分が失われて変性が始まります。椎間板ヘルニアは、それが硬くなってつぶされて後ろに押し出されるように飛び出して神経を圧迫するので、痛みが出るわけです。中には痛みが出ない人もいますね。気をつけなければいけない行為としては、前かがみになって重い物を持ち上げるなど腰に大きな負担をかけること。介護の際に、人を抱きかかえてベッドや車いすに移すという動作も注意が必要で、腰だけでなく、全身を使うようにするといいでしょう。

Qどんなタイミングで受診するといいでしょうか?
A
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▲日常生活の悪癖も指摘してもらえるのが心強い

首、背中、腰、手足などに、日常生活に支障が出るようなしびれや痛みを感じたとき、また腰痛が1ヵ月以上続くようなときは受診していただきたいですね。お子さんや若い方は、運動でもやりすぎということが多々あります。特にお子さんは、痛みに鈍感だったり我慢したりしがちなのですが、放っておくと重症化する恐れもあり、早いうちに治療することを心がけていただきたいです。軽症でも、負担を軽減するためのアドバイスもできますので、遠慮せず早めに来ていただければと思います。激しいスポーツをする方は、分離症や疲労骨折に注意が必要です。また運動の前には、必ず準備運動をしましょう。

Q脊椎の治療というと、手術をするイメージがあります。
A
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▲患者に合った治療やリハビリを行う

基本的には保存的加療といって、手術をしない治療を初めに行います。手術が必要となるのは、例えば内臓に通じる神経が麻痺して膀胱直腸障害が起こった場合などです。主な症状が痛みやしびれという方は、消炎や鎮痛のための内服に、リハビリを併用した治療になります。リハビリでは、血流を良くして、筋肉や関節の不動化を防ぎ、ほぐすためのストレッチなどを理学療法士とともに行います。痛みが強い場合は一時的に和らげるため、ブロック注射をすることも。ブロック注射は、筋肉や関節、また神経に直接する場合もあり、医師にある程度の経験が必要になりますね。骨粗しょう症の治療では、注射や内服薬で骨の強化を図り、圧迫骨折を予防します。

Q日頃からできるケアはありますか?
A
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▲肩甲骨をほぐすことによるメリットは多いのだそう

私がお勧めするのはいわゆる「肩甲骨はがし」です。鎖骨と肩甲骨からなる肩甲帯が固まっていると、僧帽筋といって首から背中にかけての筋肉も凝り固まって、首の痛みや、ひどくなると頭痛、眼痛、さらには不眠、不定愁訴のような症状が出ることがあります。それを和らげるのに有用だと考えられるのが「肩甲骨はがし」の体操。具体的には、肘を肩の高さまで上げて、上腕は前に向かって水平に、そのまま後ろにぐっと、船のオールをこぐようにゆっくり回します。朝晩5回ずつが目安です。腰痛予防には、上半身を左右にゆっくりねじることもいいですね。

ドクターからのメッセージ

松岡 佑嗣副院長

脊椎専門の医師として、普段からリスクの高い異常を見逃さないということに気をつけています。レッドフラッグというのですが、早急に手術が必要という症状もあり、それを見極める的確な判断に努めています。私はかつて救命救急センターや内科に勤務した経験もありますので、どの科に行けばいいのかわからないという場合も、来ていただければ、適した治療のための道筋をつけて専門医療機関にご紹介します。診療していると、ご自分の骨のもろさをあまり理解されていない方が多いと感じます。骨が弱いと、前かがみで物を持ったり、つまずいたり、小さなことで骨折してしまいますので、ご自身の骨密度を知ることも大切といえますね。

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