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新生児医療を得意とする医師ならではの
発達を見据えた小児医療

石井小児科医院

(藤沢市/辻堂駅)

最終更新日:2021/10/12

石井小児科医院 新生児医療を得意とする医師ならではの 発達を見据えた小児医療 石井小児科医院 新生児医療を得意とする医師ならではの 発達を見据えた小児医療
  • 保険診療

赤ちゃんが生まれた瞬間から、わが子の健やかな成長は気になるもの。大切なわが子の健康と成長発達をサポートしてくれる心強い味方が小児科の医師だ。「石井小児科医院」の院長、石井理文先生は、湘南台幼稚園・大庭小学校・小糸小学校・大庭中学校と進んだ、藤沢生まれ藤沢育ちで母校の校医もつとめる。先生は日本小児科学会小児科専門医の資格をもつだけでなく、聖マリアンナ大学病院のNICU(新生児集中治療室)で多くの小さな命を救うことに尽力してきたエキスパート。精度の高さを追求した診断と適切なケアで、「少しでもお母さんたちの不安を払拭したい」とほほ笑む理文先生と、ともに診療にあたる石井啓允先生に、生後間もない赤ちゃんの受診のポイントや、乳幼児健診について詳しく聞いた。

(取材日2021年1月28日)

豊富な経験に基づく精密な診断で、小さな病気のサインを見逃さずに早期治療へつなげることをめざす

Q小児科では生まれてどのくらいから、何歳まで診てもらえますか?
A
石井小児科医院 いつもにこやかに対応してくれる石井院長は小児科のエキスパート

▲いつもにこやかに対応してくれる石井院長は小児科のエキスパート

【理文先生】小児科医は分娩室や手術室で産科医から赤ちゃんを手渡され、そこからは小児科医が診療します。1ヵ月健診前でも気になることがあれば小児科にご相談ください。また、病院では中3までを小児科病棟で診ることが多いですが、外来では、成長がある20歳くらいまでは小児科が最適かと思います。成人よりも内分泌(ホルモン)的な変化が大きいからです。成人でもご両親を一緒に診ることは多いです。特に授乳中の母親への処方は内科でも判断が難しいとされますが、私は新生児が専門で母乳育児に携わってきましたので、診察を頼まれることは多いです。ただし、内科のほうが良いと判断した場合は紹介させていただきますのでご了承ください。

Q普段頻繁に受診していても、乳児健診を受けたほうが良いですか?
A
石井小児科医院 子どもが思わず笑顔になるような待合室

▲子どもが思わず笑顔になるような待合室

【理文先生】乳幼児健診では、普段の一般小児科外来では診られないような体の隅々、外陰部やお尻まで診察したり、発達のチェックや、成長曲線を用いた発育のチェックもします。患者さんや親御さんの状態にもよりますが、患者さん一人につき約10分間かけて診察します。したがって乳幼児健診はしっかり受けていただいたほうがよろしいかと思います。最近ではインターネットの普及により、以前では患者さんが知り得なかったような細かな知識を得ることができるようになってきましたが、総合的に考えることは、やはり対面診療でしかできません。また乳幼児健診はお母さんやお父さんの不安や疑問にお答えすることも大きな目的の一つとしています。

Q小児科は、病気を診るだけではないのですね。
A
石井小児科医院 家庭での関わり方についてもアドバイスしてくれる

▲家庭での関わり方についてもアドバイスしてくれる

【理文先生】例えば風邪で受診された時、少し気になれば私から「2歳にしては少し体重が少ないよね」「4歳にしては少し身長が低いよね?」「うちの医院ではあまり言葉を発しないけど、家ではしゃべるのかな?」「3歳過ぎておむつをはいているけど、トイレットトレーニングは進んでいるかな?」と聞いたりします。もちろんすべてではありませんが、特にかかりつけの子の場合、いろいろ気づく場合があります。以前、風邪で受診された3歳の初診の子で「言葉の教室等には行っていますか?」と尋ねると、お母さんから「ずっと言葉のことは気になっていたけど、初めて気にしてもらえました」と言われたこともあります。小児科医は全体を診ています。

Q小児科と内科の違いについて教えてください。
A
石井小児科医院 子どもの健やかな成長を願う想いが詰まった空間

▲子どもの健やかな成長を願う想いが詰まった空間

【理文先生】小児科と内科は一般の方が思っている以上に大きく異なります。例えば川崎病は大人にはありません。反対に肺がんは子どもにはありません。大人なら軽症で済むことの多い溶連菌感染症も、子どもの場合は重篤な合併症を引き起こす可能性があります。小児科と内科を例えて言うと、バイク屋さんと車屋さんのようです。多くの部分は共通なので専門外でもそこそこ修理はできますが、共通部分の故障なのかどうかは診てもらわないとわかりません。なのでやはり専門の所で診てもらったほうが良いでしょう。実際、大人の私は内科を受診します。反対に内科、救急科、耳鼻咽喉科の先生のお子さんは当院を受診されています。

Q精度の高さを追求した診断が特徴だと伺いました。
A
石井小児科医院 大切な子どものために、気になることは気軽に相談したい

▲大切な子どものために、気になることは気軽に相談したい

【理文先生】例えば、初期の虫垂炎は診断が難しいのですが、早い段階で病院に送れば、手術せず点滴だけで治ることもあります。小さな異変や違和感を見逃さず、適切なタイミングで病院へ送れるような「大事に至らない」ための医療連携を大切にしています。よく「おなかを触っただけで何かわかるの?」と言われますが、わかるのです(笑)。以前、娘が虫垂炎になった際、妻から「おなかが痛いと言っている、1回吐いた。発熱はない。」と言われ、診察すると、おなかの触診で違和感を覚えました。採血すると白血球は上がっていましたが、CRPは0でした。市民病院を受診して超音波検査で虫垂炎と確定し、入院となりました。

ドクターからのメッセージ

石井 理文院長、石井 啓允先生

【理文先生】小児科のかかりつけ医は、子どもと保護者のコンシェルジュだと思っています。不安や悩みを聞いて、解決へ導く役割です。どこの科を受診すれば良いかわからない時でも当院に来ていただければ、必要があれば状況に適した所を紹介します。「どんなことでも、ここに来れば何とかしてくれる」と思っていただけるのがかかりつけ医だと考えています。何でもご相談ください。【啓允先生】子どもが子どもでいる時間は、過ぎてみればあっという間です。小児科の医師は、お子さんとご両親の貴重な時間を楽しく過ごせるよう、病気の重症化や重篤な合併症を防ぐことに努め、お子さんの成長をサポートします。何かあれば気軽にお立ち寄りください。

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