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龍岡 穂積 理事長、龍岡 達子 院長の独自取材記事

龍岡クリニック

(富里市/京成成田駅)

最終更新日:2022/07/14

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地域住民に愛され、そして信頼されながら、富里市の健康を長年支え続けてきた「龍岡クリニック」。法人開設の中心人物である龍岡穂積理事長の母の思いを大切に、現在は理事長と龍岡達子院長が幅広いサービスを提供する。さらに患者と職員のために病児・病後児保育も実施し、同院に関わるすべての人の生活をもサポートしている。穂積理事長は認知症の専門家として高齢者を診療し、早期発見のための予防にも尽力。小児科医師である達子院長は、子どもの成長も見守りながら小児特有の症状・疾患に丁寧に向き合う。地域医療をけん引する2人の人柄にふれつつ、クリニックの取り組みや医師としての志などを聞いた。

(取材日2022年6月27日)

地域の高齢者のため医療と介護の両面からアプローチ

最初に、クリニックの成り立ちについて伺います。

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【達子院長】当院の前身となるクリニックが1989年に誕生し、その後1992年に、理事長の母と私で法人化したのが始まりです。理事長の母は保健所長を長年務めており、高齢者医療に関わりたいという思いが強い人でした。そこでクリニックを併設する形で介護老人保健施設を開設し、老健は理事長の母、クリニックは私がそれぞれ担当する形で運営を開始した次第です。老健は病院と特別養護老人ホームの中間施設のような位置づけで、介護だけでなく医療もある程度介入します。退院後すぐに在宅生活を送るのが難しい方などにリハビリテーションを行い、最終的にご自宅に戻っていただくのが最大の目的です。現在、当院併設の老健でもリハビリをメインにご提供しており、理学療法士をはじめ多数の専門職が活躍しています。

法人内の介護施設と連携し、幅広いサービスを提供できるのは強みですね。

【穂積理事長】老健のほか、当院から徒歩数分の距離にある介護つき有料老人ホームとも連携し、患者さんのほぼ一生の支援を法人全体で実施している状況です。また、私は認知症の患者さんを適切な医療・介護サービスへつなげるサポートも行っており、認知症初期集中支援チームによるご自宅訪問にも対応しています。富里市から事業への協力もよく依頼されますね。こうした取り組みの背景には母の思いもありますが「できることはやろう」とわれわれ自身が考え、実行している部分もあります。ご家族にとって、認知症の方の長期間介護は体力的・精神的、さらに経済的にも大変ですので、その負担を最大限減らしたいと思っています。

お2人のご経歴も簡単に教えてください。

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【穂積理事長】千葉大学を卒業後、最終的には医療工学という研究分野の関係で、医師の傍ら工学部の教授も務めました。もともと工学に興味があり、医学部に入る前は別の大学で物理を学んでいたんです。母が体調を崩してからは、長年勤務した千葉大学を2010年に辞職して理事長に就任し、法人のサポートに専念しています。とはいえ、教授の時代から当院で健康診断などに携わっており、現在も予防医学に注力しています。
【達子院長】医師をめざした理由としては、父が薬剤師で親戚にも医師が多い環境以上に、幼少期に見た海外の医療ドラマの影響が大きかったです。当時は医師がスーパーヒーローのように見えて、本当にかっこ良かったんですよね。日本医科大学を卒業してからは小児科の道に進み、大好きな子どもたちを日々診療しています。

患者も職員も安心できる環境・体制を整備

こちらでは病児・病後児保育も行っていると聞きました。

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【達子院長】病児保育は念願の夢だったんです。私自身も子育てをしながら働き、子どもが病気のときの大変さを実感して以来、ずっと携わりたいと思っていました。実は患者さんだけでなく、職員のための病児保育室も用意しています。職員はその大半が女性ですので、働きやすさを考え設置しました。一般的には妊娠を機に退職する人も多い中、育休を取得後に復帰する職員が何人もいます。さらに院内に託児施設もあり、女性のための働くシステムがかなり整っていますね。
【穂積理事長】余談ですが、お子さんに限らず、親や親戚も介護施設のほうで面倒を見てほしいと職員からよく言われます。そうした面からも多くの人との結びつきを感じ、頑張らなければと思います。

主な診療内容についても教えてください。

【穂積理事長】当院では内科・小児科・循環器内科・呼吸器科・消化器内科・整形外科を診療しており、特別な症例以外は全般的な診療が可能です。地域連携を大切にし、近隣の大きな病院と密にコミュニケーションを図っているのも特徴といえますね。病院から診療に来てくださる先生も複数いらっしゃる状況で、何かあればスムーズにご紹介できる体制がございます。患者さんはご高齢の方が中心で、私やほかの医師たちが50代から100歳くらいの方まで幅広く診療しています。一方、小児科では中学生までのお子さんに対し、達子院長が花粉症やじんましん、喘息などの治療を行っています。

診療で大切にしていることは何ですか?

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【穂積理事長】病気を心配して受診する方ほど大きな問題がなく、逆に自分は何も心配ないと思っている方に病気が隠れているケースは珍しくありません。だからこそ、自覚症状がない患者さんに「薬をきちんと飲んでください」とお伝えしても、実践できる方は少ないんです。しかし、重大な病気ほど明確なサインがなく、症状が現れる頃には病気がある程度進行していることも多いです。そう考えるとやはり予防が重要ですので、早期発見・治療のために患者さんと根気強く対話を重ねています。
【達子院長】子どもというのはとても正直で、さまざまな形で重症度を表してくれます。そのため、まずは診察室に入ってきたお子さんの顔をよく観察し、同時に親御さんのお話にも丁寧に耳を傾けるように心がけています。

啓発にも取り組みながら、一丸となって前進したい

職員とはどのように仕事をしたいとお考えですか?

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【穂積理事長】看護師、事務といった職種を問わず、職員にはプロとしての自覚をもって働いてほしいと考えています。専門的な技術も大事ですが、人のために仕事をしているという点を意識してもらいたいですね。そしてこちらからは、なるべく居心地の良い職場の提供に努めています。職員一人ひとりがかけがえのない存在ですし、われわれ2人だけではやれることに限りがありますので、周囲の協力は不可欠です。また、経営者の頑張りによって組織の規模が大きくなれば、それだけいろいろな課題も出てくるもの。時には職員を守りながら、組織としてより良い方向に成長していきたいと思ってます。

今後の展望をお聞かせください。

【穂積理事長】呼吸器内科での診療や健康診断を通して、喫煙中の方にアプローチしたいです。タバコは1本でも体に悪影響があるとされ、受動喫煙者にもリスクがあるといわれています。また、喫煙を20年ほど続けると有害物質が肺に残り、60代以降に肺気腫という形で現れる恐れもあります。タバコは本人だけでなく、周囲のご家族などにも悪影響をもたらしますので、禁煙を強く呼びかけていきたいですね。
【達子院長】以前から予防接種を推進していたのですが、最近やっと子宮頸がんの予防接種が始まりましたので、今度は接種率の向上に取り組んでいます。毎年約1万人が罹患し、そのうちの約3000人の女性が亡くなってしまうともいわれ、予防接種の重要性をしっかり啓発していきたいです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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【穂積理事長】自覚症状はないものの、健康診断で異常値が出る方は何かしらのリスクを持っています。それが将来的に病気につながらないよう、認知症も含めてなるべく早めに治療したいという思いがあります。認知症を早期に発見するには、ご家族など周りの方の「気づき」が必要です。当院では認知症初期集中支援チームによる集中的な支援も行っておりますので、おかしいと感じたらすぐにご連絡ください。
【達子院長】乳児健診や風邪をひいたとき、さらに大きくなった時の心の病も含めて、地域の小児医療に長期的に携わりたいと考えています。中でも感染症やアレルギー疾患の治療を得意としており、舌下免疫療法も実施可能です。今後もさまざまな情報を取り入れながら、より良い治療をめざしてまいります。

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