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風邪を引いたら?健診結果の相談は?
かかりつけ医を持つメリット

実籾診療所

(習志野市/実籾駅)

最終更新日:2021/10/12

実籾診療所 風邪を引いたら?健診結果の相談は? かかりつけ医を持つメリット 実籾診療所 風邪を引いたら?健診結果の相談は? かかりつけ医を持つメリット
  • 保険診療

「かかりつけ医を持ちましょう」と言われ始めてからかなりの月日が経つが、実際にかかりつけ医を持っている人、そしてかかりつけ医を有効に活用している人は、どれくらいいるだろう。自分にはかかりつけ医がいるという人でも、具合の悪い部位や症状によって、病院やクリニックをいくつも使っている人がいるのではないだろうか。今回話を聞いた「実籾診療所」の楠崎滋院長は、かかりつけ医の制度がうまく機能してないと危惧している。町のかかりつけ医として診療をしながら、現在も病院の専門の外来を担当している楠崎院長に、かかりつけ医を持つことの本当のメリットや、上手なかかりつけ医の選び方について教えてもらった。

(取材日2016年4月18日)

体に不調があったとき、症状や部位に関係なく、とりあえず相談するのが「かかりつけ医」

Qそもそもかかりつけ医の制度とは、どのようなものですか?
A
実籾診療所 病院でも診察を続けている楠崎院長。両者の視点から語ってくれた

▲病院でも診察を続けている楠崎院長。両者の視点から語ってくれた

体に何か不調があった時にいきなり大病院の外来へ行くのではなく、一般的な市中の開業医にまずは診てもらって、必要であればそこの医師の紹介によって、専門で診ることができる大きな病院を受診しましょうということです。体調に問題があれば、とりあえずそこに相談するのがかかりつけ医です。同時に、いつも同じ先生に診てもらうことで、全身の健康状態を管理してもらえます。正確には「かかりつけ医制度」という、必ずこうしなくてはならないという制度はないんですね。従って何か決まったパターンがあるわけではないのですが、国の医療政策として、今お話ししたような、かかりつけ医を持ちましょうということです。

Qかかりつけ医を持つことのメリットは何でしょうか?
A
実籾診療所 専門は循環器内科。しかし、なんでも診られるのがかかりつけ医だ

▲専門は循環器内科。しかし、なんでも診られるのがかかりつけ医だ

体の調子がおかしいとなった時に初めて行く病院やクリニックだと、そこで検査だとか病歴、飲んでいる薬などを一から調べ直す必要があります。しかし、定期的に通院をしているかかりつけ医であれば、その人のそれらの情報や経歴はだいたいわかっているので、より適切な診断や治療につながります。これは患者さんと医師の双方にとって大きなメリットです。また患者さんの中には、例えば耳が痛いなら耳鼻科に行かなければと考えている方もいますが、基本的にはどんな部位のどんな症状でも、まずはかかりつけ医に相談して大丈夫です。その場で対処できることも多いですし、必要であれば専門科や専門医療機関へ紹介することになります。

Q軽い風邪などでも、かかりつけ医に診てもらうほうが良いですか?
A
実籾診療所 もちろんここでも検査を受けられる。

▲もちろんここでも検査を受けられる。

軽い症状であっても、本人が気になるのであれば受診して構いませんし、そのほうが早く治ると思います。風邪程度で医者に行く必要はないと考えている方も多いですが、医師、特にかかりつけ医は、患者さん自身が風邪だと思っている場合でも、その影に重大な病気が隠れていないかを診るのも重要な役割なのです。なので気軽にかかりつけ医を利用してほしいのですが、そのためには自宅や職場の近く、通勤途中にあるなど、なるべく通院のしやすい場所にかかりつけ医を持つことがポイントです。仕事がどうしても忙しいとかであれば、市販の薬を使うのも選択肢の一つですが、それでも定期的にかかりつけ医に診てもらうことをお勧めします。

Q会社の健診の結果もかかりつけ医に相談した方が良いでしょうか?
A
実籾診療所 地域の病院との連携がしっかりしているのも安心だ

▲地域の病院との連携がしっかりしているのも安心だ

会社の健康診断などで、その結果をもとに産業医などから、病院へ行って精密検査を受けるようにという指示を受けることもあると思います。しかしその場合でも、まずはかかりつけ医に相談することをお勧めします。例えば、ある検査の結果が悪かったとしましょう。そのポイントだけの結果を見ると悪い値かもしれませんが、以前からの時系列から見ると良くなってきているのかもしれないのです。もしそうであれば、新たに病院などへ精密検査を受けに行かなくても、かかりつけ医のところで、数値が改善してきているのでこのままの生活を続けましょうという判断になります。これは一例ですが、かかりつけ医を持つメリットです。

Q自分に合ったかかりつけ医の見つけ方を教えてください。
A
実籾診療所 目を見て話をしっかりと聞いてくれる先生にかかることが大事

▲目を見て話をしっかりと聞いてくれる先生にかかることが大事

かかりつけ医とは長く付き合うことになりますから、自分と気があう、波長があう先生を見つけることは大切です。なんとなく気があわないとか、不信感を持ったまま通うのは、双方にとって良くありません。私見ですが、話をしっかりと聞いてくれる先生。出した薬の一つ一つの説明をしっかりとしてくれる先生というのが、目安になると思います。でもそこの先生がどんな人なのかは、行ってみないとわかりませんよね。そこで私のお勧めの方法ですが、まずは軽めの風邪など、長期の通院が必要のない症状で受診をしてみるんです。1回じゃわからないので2〜3回受診してみて、それで良さそうだなと思ったら、かかりつけ医にすれば良いでしょう。

ドクターからのメッセージ

楠崎 滋院長

皆さんは、車を定期点検に出すと思います。その時にしっかりと点検と整備をしてもらえば、その後の半年なりは、安心してその車に乗ることができますね。人の体も同じです。しかし体は、壊れたからといって乗り換えるわけにはいきませんので、かかりつけ医で、体に不調があるときに加えて定期的に診てもらう。年に1回、定期健診の結果を持っていったり、2〜3ヵ月に1回、血圧を測りに行くことで、医師の立場から自分の健康管理をしてもらうことは、とても大切なことだと思います。体のことならなんでも気軽に相談できるかかりつけ医を、ぜひ持ってください。もちろん当院も、かかりつけ医を必要としている方に利用してほしいと思っています。

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