全国のドクター9,158人の想いを取材
クリニック・病院 161,390件の情報を掲載(2020年5月29日現在)

  1. TOP
  2. 千葉県
  3. 市川市
  4. 行徳駅
  5. 医療法人社団健医会 セントラル眼科クリニック
  6. 渡邊 邦彦 院長

渡邊 邦彦 院長の独自取材記事

セントラル眼科クリニック

(市川市/行徳駅)

最終更新日:2020/04/01

58723

約40年以上前、近くに眼科クリニックがあればという地域住民の要望に応えるべく行徳駅そばに開院したのが「医療法人社団健医会 セントラル眼科クリニック」だ。渡邊邦彦院長が若かりし頃、勤務先の日本医科大学付属病院には、行徳周辺の東西線沿線から多くの患者が訪れていたという。遠方から来る患者の苦労を慮り、地域に寄り添って眼科診療ができればと思い開業。慶應義塾大学病院から第一線で活躍する眼科の医師を招いて連携診療を行うなど、高度な眼科医療の提供をめざしている。2000年には新浦安に手術室の機能を持たせた分院も開設。院内感染予防を徹底し、感染者専用の待合室や診療室を用意。患者と同じ立ち位置で接したいと話す渡邊院長に地域医療への思いや目の病気予防のポイントなどについて聞いた。
(取材日2016年3月15日)

住民の要望に応えて高度医療を地域の中へ

眼科医になろうと思われたのはどんな理由からですか。

2

研修医時代のある出来事がきっかけになったんです。当時眼科をまわっている際、私の指導医の先生が担当した患者さまに、ほぼ失明状態の方がいらっしゃいました。「これは助からないのでは……」と私は考えていたのですが、先生が治療を続けた結果、退院の時にはだいぶ物が見える状態にまで回復したんです。患者さまが先生に非常に感謝されているのを見て、こんなドラマティックな科目ってあるのか、と感銘を受けましたね。自分も同じように患者さまを助けたい、と強く感じたことをきっかけに、眼科医をめざしました。日本医科大学時代は、日本に初めて導入されたソフトコンタクトレンズの臨床研究に携わっていました。今ではソフトコンタクトレンズはごく一般的のことですが、当時はかなり画期的なことで、日々臨床研究に勤しんでいたことを覚えています。

クリニックの開業の経緯を教えてください。

大学卒業後に勤めていた日本医科大学付属病院には行徳や浦安などから数多くの患者さんがやってきていました。東西線の行徳駅や原木中山駅が開業した頃で、少しずつ人口が増えていましたが、まだこのエリアでは眼科専門のクリニックがほぼなかったんです。それでその界隈の方々がわざわざ大学病院まで通っていらしたのです。患者さんたちからは、近隣に眼科専門のクリニックをぜひ開業してほしい、という声が数多く寄せられました。そのため、少しでも地域に根付いた眼科医療の提供ができればと思って開業したのです。

こちらの診療体制について教えてください。

1

地域の皆さんにより高度な医療を提供できるように、慶應義塾大学附属病院眼科の専門の先生方を招いて連携診療を行っています。慶應義塾大学の眼科は、長い歴史と実績を持っていますし、優秀な先生方がたくさんおられます。例えば先端医療の第一線で活躍しており、屈折矯正を専門とする鳥居秀成先生、角膜が専門の秦先生、網膜のエキスパートの栗原俊英先生といった先生方に曜日を決めて来ていただいています。眼科の疾患は、糖尿病や高血圧など全身疾患と関連が深く、精密な検査が必要ですから、近隣の内科クリニックとも連携をとっています。こちらでは対処できない、より重篤な場合は慶應大学病院、順天堂医院、そして角膜センターやアイバンクのある東京歯科大学市川総合病院を紹介しています。

手術は厳重な滅菌環境の整った新浦安の手術室で実施

こちらではどのような疾患が多くみられるのでしょうか。

緑内障が非常に多いですね。視神経障害により視野が狭くなる病気ですが、自覚症状がないまま進行し、ある日突然見えなくなることもあります。自分では気づかずに進みますし遺伝性も高いので、40歳を過ぎたら一度は検査を受けたほうがよいでしょう。ご高齢の方は白内障になる方がとても多いですね。初期症状は、まぶしい、目がかすむといったものです。ある程度我慢できますのでそのまま何もしないという方も多いですが、やはり早めに受診していただいたほうがよいでしょう。ご高齢の方が多いからか、当院には重症の眼科疾患も多く、慶應大学の先生方が驚くほどです。重症になる前に、目に異常を感じたらすぐに来院していただきたいですね。

手術は浦安の分院で行っているそうですね。

手術は新浦安にある「セントラル眼科今川内」で行っています。眼科の手術室は厳密な滅菌環境が非常に重要ですが、ここではそういった手術室をつくる空間をとれなかったので、新浦安に新たに手術室をつくりました。そこではアメリカにある航空宇宙局と同レベルの滅菌環境を保つよう努めています。白内障の手術は、小切開術を行っており、2.5ミリ程度のほんの少しの切開で済み、所要時間も10分程度で終了します。日帰り手術を行う場合は、患者さんたちに集まっていただいて、新浦安分院まで車でお送りし、手術後もご自宅までお送りしています。手術後、片方の目だけでの歩行だと足元が不安ですから、安心安全を考慮して送迎をしています。

普段、心がけていることはどんなことですか。

患者と医者という立場ではなく、患者さんと同等な立場で、患者さんとの距離が近くなるように心がけています。病状をお話しするときは難しい言葉を使わず、模型やチャートなどを使ってなるべくわかりやすいように説明しています。優しくお声がけすることで患者さんの不安を少しでも和らげられればとも思っています。そのことは当院に勤めている娘でもある、渡邊一恵医師にも伝わっています。患者さんの病気は絶対治すぞ、という強い気持ちも持ち続けています。病気に対する一種の闘争心のようなものでしょうか。いつも忘れていませんね。もう1点、重要視していることが院内感染の予防です。目の感染症は接触感染が多く、筆記用具を介しての感染も考えられますので、当クリニックでは問診票の記入などもしていません。感染が疑われる患者専用の待合室や診療室も用意しています。

白内障の治療で「目で食べる」喜びを再確認

これまでで心に残ったエピソードは何かございますか。

5

糖尿病を患った建築関係の仕事に就いている方が、ご自身が作っている塀が歪んで見えるとのことで来院されたことがありました。糖尿病性網膜症でしたのでレーザー治療を施したのですが、それ以降は建築の仕事がとても順調に進んでいるという話を聞いて、うれしく思いましたね。福祉施設で暮らす93歳の方が、ごはんのおかずがよく見えず、何を食べているか全然わからない、と訴えられたこともありました。当院で白内障の手術をした後は、おかずがはっきりわかるようになってとてもうれしい、と喜んでくださったんです。目で食べる喜びを再び味わえるようになったのですね。白内障は見えにくくてもその見え方が普通だと誤解してしまうことも多いのです。ご高齢の方にはよく物が見えているかどうか尋ねたり、何かこれまでとは少し違う行動があるかどうかチェックすることも大切だと思います。

ほかに目の病気予防で大切なのはどんなことですか。

あまり知られていないのですが、カフェインの摂り過ぎは緑内障のリスクを高めると考えられています。特にコーヒーはカフェインの含有量が多いので、緑内障の予防という点から考えると1日1~2杯程度に控えたほうがよいです。緑内障を患っている患者さんに聞くと1日6~7杯もコーヒーを飲んでいるケースがとても多く見受けられます。ウーロン茶も控えたほうがよいでしょう。紅茶と煎茶はコーヒーに比べればカフェインが少ないので少し多めでも構いません。また、目が乾燥したり、充血している、目のゴロゴロ感がある、といったいつもと違う症状を感じたら、早目に受診してください。わずか5分で涙が正常に分泌されているかどうか調べることができます。ドライアイは目の乾燥だけでなく、頭痛や視力低下などいろいろな疾患を抱え込んでいることも多いので受診をお勧めします。

では最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

目の病気は、普段あまり意識しませんが、早期発見・早期治療が大切です。ご高齢になって老視を感じる方も多いと思いますが、目は意外と大きなエネルギーを消費する感覚器官です。老視のまま文字を読んだりすると、体にとても負担がかかります。ですので、その方の老視の度数に合わせた老眼鏡の着用も有用です。当クリニックは、行徳で何十年も開業しており、おかげさまで2代3代にわたってご来院いただいています。今後も目の健康維持に関する啓発活動や高度な眼科医療の実践などを通じて、地域に暮らす方々に貢献していきたいと思います。何か気になることがあればお気軽にご相談ください。

Access