耳鼻咽喉科疾患・内科・心療内科に対応する
地域のかかりつけ医
市川ピースクリニック
(市川市/市川大野駅)
最終更新日:2022/12/13


- 保険診療
生活の身近にあり、いつでも相談できるのが「地域のかかりつけ医」の良いところだ。しかし診療科が1つの場合、専門的な診断を受けるためには他院を受診しなくてはならない。交通の不便やドクター間の情報共有にも不安が生じるのではないだろうか。「市川ピースクリニック」の水島豪太理事長は、耳鼻咽喉科の医師として診療にあたる中で、内科・心療内科との連携の必要性を強く感じてきたという。そこで2022年5月の「水島耳鼻咽喉科」からの院名変更を皮切りに、複数科の診療体制をつくり上げた。同院には耳鼻咽喉科の医師である水島理事長と高城文彦先生、内科の木村瑞穂先生、心療内科の松内孝憲先生が在籍。専門的な視点を持ち寄ってチーム医療に取り組んでいる。今回は4人の先生に、各科の診療内容と同院の特徴について話を聞いた。
(取材日2022年11月1日)
目次
チーム医療で地域の健康をサポート。耳鼻科疾患・内科・心療内科など複数科の診療が受けられるクリニック
- Q耳鼻咽喉科ではどのような疾患を診てもらえるのでしょうか?
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A
▲地域の幅広い年齢層の患者に対応
【高城先生】0歳から100歳近い患者さんまで、耳・鼻・喉の不調全般に対応しています。当院はもともと耳鼻咽喉科として長年診療にあたってきました。メニエール病やめまい、良性発作性頭位めまい症(BPPV)、突発性難聴、花粉症やアレルギー性鼻炎など、リニューアルした現在も耳鼻咽喉科を受診する患者さんがとても多いですね。風邪の症状も耳鼻咽喉科で対応します。働き世代ですと咽頭炎や副鼻腔炎の症状が多く、風邪やインフルエンザといってもこのようにさまざまな症状として現れるんですね。そのほかにはお子さんですと中耳炎や耳垢の除去、ご高齢では嚥下障害でお悩みの方もいらっしゃいます。
- Q補聴器・めまい・睡眠時無呼吸症候群にも対応しているのだとか。
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A
▲オンライン診療にも注力しているという
【水島理事長】耳鼻咽喉科の中でも「めまい」と「補聴器」は私の得意分野です。めまいに関しては、東京医科歯科大学とのプロジェクトで医療機器の開発にも携わっています。そちらを院内にも導入し、精密で適切な診断に役立てています。また難聴の患者さんの中には、補聴器を使ってみたものの改善せず、諦めてしまった方もいらっしゃいます。医師からの説明不足や調整不備によるケースがほとんどなのですが、当院ではそのようなミスマッチが起こらぬよう心がけています。睡眠時無呼吸症候群の治療で特徴的なのはオンライン診療ですね。忙しい働き世代に適したスタイルで治療を進めています。
- Q内科疾患も幅広く診てもらえるそうですね。
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A
▲重症化する前に相談しにきてほしいと話す木村先生
【木村先生】内科は幅広い症状の窓口となり、必要な場合には他科や他院と連携して治療を進めています。また当院では、糖尿病・高血圧症・脂質異常症など、いわゆる生活習慣病の改善に力を入れています。働き世代ですと、痛風を引き起こす高尿酸血症でお悩みの方も多いですね。自覚症状が少ないのが生活習慣病の怖いところ。放置すると動脈硬化につながり、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしかねません。健康診断で異常を指摘されたら、放置せずに相談にいらしてください。食事や生活習慣の改善、症状の程度によっては薬も処方しながら、忙しい働き世代の健康をサポートいたします。
- Q心療内科も始められたと伺いました。
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A
▲さまざまな患者の背景に寄り添いながら診断を行う
【松内先生】心療内科は今年の11月に開設されました。これまで心療内科の診療を行ってきて、最近では発達障害の患者さんが増えていると感じています。その中には、実は幼少期から発達障害だったという方も少なくありません。数十年前は「発達障害」の認知度が低く見過ごされていたものが、現代ではきちんと診断・治療ができるようになったということですね。感染症の問題や世情からうつ病を生じたり、それが不眠症につながったりしている方も多いです。ほかにも不安障害などいくつもの心の病気が存在し、社会の高齢化に伴う認知症の問題も無視できません。心療内科が求められる中、この地域の皆さんの心のお悩みに対応していきたいですね。
- Qそれぞれの専門の先生方が診てくれるのは安心ですね。
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A
▲時代のニーズを読み取り、柔軟な医療を提供している
【水島理事長】耳鼻咽喉科・内科・心療内科は、それぞれ高い専門性を持っていますが、それらを複合的に受診することでより適切な診断が可能になると考えています。例えばめまいだと、耳の不調や内科疾患のほか、心身症といってメンタルが原因で身体症状が出る病気も存在します。心療内科の症状は早めに診断を受けて、十分に休息を取ることが重要です。また先ほど挙げた睡眠時無呼吸症候群の患者さんの中には、循環器疾患のある方も少なくありません。いずれも診断を誤ると症状が悪化してしまうのです。当院では、院内にそれぞれの専門のドクターが在籍している利点を生かし、適切な診断と治療につなげています。