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水島 豪太 理事長の独自取材記事

市川ピースクリニック

(市川市/市川大野駅)

最終更新日:2023/10/31

水島豪太理事長 市川ピースクリニック main

市川大野駅から歩いて2分の場所にある「市川ピースクリニック」。地域住民に長年親しまれてきた「水島耳鼻咽喉科」が現在の院名に変わったのは、今年の5月のことだ。耳鼻咽喉科についてはこれまで以上に専門的に、また新たに内科・心療内科・精神科を加え、包括的な診療を行っている。水島豪太理事長は、患者に幸せをもたらす医療をめざす。幅広い悩みに応える「地域のかかりつけ医」として、各科の医師やスタッフが一丸となり、地域住民の健康をサポート。患者の利便性にも目を向け、院内レイアウトなど細部まで配慮を凝らす。「どのような症状であっても患者さんが前向きに進めるよう、私たちは尽力します」と語る水島理事長に、診療におけるモットーや同院の特徴について話を聞いた。

(取材日2022年11月1日)

耳鼻咽喉科・内科・心療内科・精神科を軸にした診療

開院から約40年がたち、大幅なリニューアルをされたと伺いました。

水島豪太理事長 市川ピースクリニック1

当院は1985年に、耳鼻咽喉科の医師である私の父が開業したクリニックです。私の専門も耳鼻咽喉科で、2016年からは父と一緒に診療を行ってきました。私に代替わりし、院名を「水島耳鼻咽喉科」から「市川ピースクリニック」へと改名したのは今年の5月のことです。父が長年診てきた耳鼻咽喉科はそのままに、新たに内科・心療内科・精神科を加え、包括的な診療が可能となりました。当院には長年の診療で培った地域特異性などのデータがあり、私はこれまで大学病院や大規模病院で先進的な医療に携わってきました。これらを融合させ、これまで以上に専門的な診療が行えるよう努めています。

なぜ内科・心療内科・精神科を開設したのですか?

幅広い症状に対応できるクリニックをつくりたかったからです。これまで耳鼻咽喉科の医師として診療にあたる中で、耳鼻咽喉科だけでは対応の難しいケースを多々目にしてきました。例えばめまいでお悩みの患者さん。その原因は耳の機能的な問題とは言い切れず、内科疾患や心理的な要因が関係することもあるのです。クリニックが耳鼻咽喉科にしか対応していなければ、外部のドクターと連携して診療を進めることになります。その場合、情報伝達の手段は紹介状となり、ドクターの診療方針や思いは患者さん伝いでしか知ることができません。ドクター同士でのスムーズな情報伝達なくして、患者さんにとって適切な医療の提供はできないのではないか。その思いから、耳鼻咽喉科・内科・心療内科・精神科をまとめて診られる体制を整えました。

幅広い悩みに対応できるようになったのですね。

水島豪太理事長 市川ピースクリニック2

そのとおり、患者さんの症状はさまざまです。日常の悩みに関連性の深い耳鼻咽喉科・内科・心療内科・精神科に対応することで、本当の意味での「地域のかかりつけ医」になれるのではないかと思っています。利便性の向上も欠かせないので、リニューアルに伴い院内の内装を一新し、駐車場は8台分へと増やしました。また、各診療室にはカラーコンセプトを設け、患者さんの緊張が少しでも和らぐよう工夫しています。ベビーカーや車いすでも通いやすいよう、院内全体がバリアフリー設計です。お子さんの遊べるキッズエリアを用意し、ベビーシートやベビーキープも設置しています。いつでも誰でも気軽に相談できる「地域のかかりつけ医」として、これまで以上に地域の医療に貢献できるクリニックをめざしています。

患者に幸せを。「ここに来てよかった」と思ってほしい

補聴器の相談も行っているのだとか。

水島豪太理事長 市川ピースクリニック3

はい。補聴器を一度使ってみたけど自分には合わないと諦められている方もいらっしゃるでしょう。しかしそれは補聴器の導入前の説明不足や、調整に原因があることがほとんどです。補聴器は着けた直後からどなたでも快適に使えるわけではなく、3ヵ月から半年くらいかけて調整していく必要があるのです。私は耳鼻咽喉科の中でもめまいや補聴器を得意としていますので、安心してご相談ください。また、耳鼻咽喉科の検査は臨床検査技師が担当し、精密なデータ収集で適切な治療につなげています。

睡眠時無呼吸症候群の治療では、オンライン診療にも対応されているそうですね。

睡眠時無呼吸症候群の治療で使われるCPAPは、機械の初期設定を行えば、その後は経過観察で済むケースがほとんどです。ですが治療が長続きしない方も多く、理由の一つに月に1度の通院があります。健康な働き世代にとっては、定期的な通院が負担となるケースが多いのです。当院ではこの問題を解消すべく、CPAP治療中の定期診療はオンラインで対応しています。予約時間を過ぎてお待たせすることがないよう、きちんと時間枠を設けています。このスタイルは睡眠時無呼吸症候群の患者層にマッチしており、日々忙しい働き世代でも無理なく治療を続けられるのです。

複数の科での診療も可能でしょうか?

もちろんです。それが当院の大きな特徴です。先ほど例に挙げためまいのケースでは、耳鼻咽喉科の視点で問題が見つからない場合、内科・心療内科・精神科の専門の医師が視点を変えて検査を行います。睡眠時無呼吸症候群でも同様で、患者さんの中には、循環器疾患のある方もいらっしゃいます。逆も然りで、糖尿病や肥満で内科に来られた患者さんの中で、睡眠時無呼吸症候群の症状に気づくこともあるんですよ。他にも眠気で耳鼻咽喉科を受診された患者さんの中には、うつ病の症状が隠れていることもあり、その場合は心療内科・精神科を受診してもらいます。入り口がどの科であっても、耳鼻咽喉科・内科・心療内科・精神科とまとめて診られる環境が、病気の早期発見にもつながっています。治療や薬に関しても各科の連携が密で、これは医師と患者さん双方にとって利点です。

診療における先生のモットーを教えてください。

水島豪太理事長 市川ピースクリニック4

患者さんの目線を大切にし、患者さんの幸せを考えています。病気を治すことは大切ですが、現代の医学ではどうしても難しいこともありますよね。その場合でも「ここに来て良かった」と思ってもらえるような医療を提供したいのです。これはクリニックの理念でもあり、全スタッフ共通の想いです。患者さんがどう感じるかをみんなが常に考え、接遇レベルの向上にも努めています。

信頼関係を大切に、時代と地域のニーズに応え続ける

ところで、先生はなぜ耳鼻咽喉科の医師をめざしたのですか?

水島豪太理事長 市川ピースクリニック5

高校時代の部活を通して、運動機能に関わる医療に興味を持ったのが医師をめざした直接のきっかけです。医学部で学ぶ中で手術やがんの研究をしたいと思うようになったのですが、その観点から実家の診療科である耳鼻咽喉科を見ると、がんの種類も幅広いし手術に関しても高い技術が求められる。この分野であれば自分のやりたい医療ができるのではと思い、耳鼻咽喉科を選びました。卒業後は東京医科歯科大学耳鼻咽喉科に入局し、付属病院や市中病院で研鑽を積みました。また、カリフォルニア大学サンディエゴ校への留学も経験し、特に耳の疾患やめまいに関する治療を専門にしてきました。耳が不自由な人が聴力を得られれば、まさに人生を変えることにつながりますので、非常にやりがいを感じています。

今後の展望をお聞かせください。

父が培ってきた地域との信頼関係を大切に、時代と地域のニーズに応えていきたいと思います。医療は日進月歩ですから、それに対応できる設備や体制を整えることが必要ですね。世の中の情勢にもアンテナを張っています。オンラインが普及した現代に合った予約システム、感染症対策もその一環です。また複数科の診療というと、大学病院がまず浮かぶ方もいらっしゃるかもしれません。ですが大学病院のミッションは、そこでしかできない治療や研究に専念し、重篤な患者さんを救うこと。対してクリニックは、生活の身近にあって何でも相談できる場所。それぞれの役目を担うことが、地域医療への貢献につながると思っています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

水島豪太理事長 市川ピースクリニック6

今はどなたでも簡単に情報が手に入る時代です。ですが内容の見極めは難しく、中には不安をあおるようなものも存在します。気になることがあればお気軽にご相談ください。検査して、何もないとわかるだけでも受診する意味があるんですよ。当院には各専門の医師が在籍し、幅広く診療を行っています。また先進の医療機器を備え、大学病院との連携も強化しています。病気の中には、一生付き合っていかなければならないものもあります。それでも患者さんが状況を受け入れ、一歩前進できるように、そしてより良い人生を歩んでいけるように、私たちは尽力します。自分が何科に行ったら良いかわからないという方も、まずは一度いらしてください。

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