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水島 豪太 副院長の独自取材記事

水島耳鼻咽喉科

(市川市/市川大野駅)

最終更新日:2019/08/30

20190730 bana

JR武蔵野線市川大野駅からほど近い住宅街の中にある「水島耳鼻咽喉科」。1985年の開院以来、長く地域医療に貢献しているクリニックだ。水島則夫院長に加え、2016年からは息子の水島豪太副院長も同院での診療を始め、親子で診療する体制となった。以来、則夫院長の長年の診療経験や患者との関係性を生かしつつ、豪太副院長が学んだ先進の医療技術を融合させて、患者ごとの状態や特性に合わせた治療を行っている。取材に応じてくれた豪太副院長は、耳に関する高い専門性を生かして診療を行う一方、小児患者にも目線を合わせて接してくれるような先生。舌下免疫療法や嚥下の専門外来など、順次新しい治療も採り入れている同クリニック。その特徴や今後の展望について聞いた。
(取材日2019年6月12日)

大学病院での勤務や留学を経て、父と診療する道へ

まずは水島先生が医師をめざした経緯から伺います。

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高校時代の部活スポーツを通して、運動機能に関わる医療に興味を持ったのが医師をめざした直接のきっかけです。大学の医学部で勉強する中で手術やがんの研究をしたいと思うようになったのですが、その観点から実家の診療科である耳鼻咽喉科を見ると、がんの種類も幅広いし手術に関しても高い技術が求められる。この分野であれば自分のやりたい医療ができるのではと思い、耳鼻咽喉科を選びました。卒業後は東京医科歯科大学耳鼻咽喉科に入局し、付属病院や市中病院で研鑽を積み、カリフォルニア州立大学サンディエゴ校への留学も経験しました。特に耳の疾患やめまいに関する治療を専門にしているのですが、聞こえなかった人が聴力を得るようになるというのは、まさに人生を変えることだと思うので非常にやりがいを感じています。

副院長に就任されたのは2016年ですね。

そうです。以前、父が体調を崩した際、僕と一緒に診療したいと希望していることを知ったのがきっかけでした。父に恩返しもしたかったし、地元に密着した医療に携わるのも素晴らしいことだと感じていたので、僕も一緒にやっていこうと決めたのです。とはいえ、父は変わらず元気ですし、体調を崩して入院した際も「患者さんが待っているから早く帰って診療したい」と常に言っていたほど(笑)。地域医療にかける情熱は変わっていません。私もこことは別に同じ医療法人下にあるAGAヘアクリニックの院長も務めていますので、父が元気で診療を続けている間は、水曜日のみここで診療していくつもりです。

クリニックの診療方針を教えてください。

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病気を治すことは医師として当たり前の務めですから、それに加えて患者さんが幸せになっていただく診療を提供したいと思っています。特に耳鼻科の病気は一生付き合っていかなければならないものもあります。それでも患者さんが状況を受け入れ、一歩前へ進むことができるように、そしてより良い人生を歩んでいけるように寄り添いたいと願っています。その点、当院では長年この地域で診療してきた父の経験と、僕が学んできた先進の医療、両方を提供できるのが強みです。地域の特性というのは当然ありますし、昔からある医療の中にも守っていかなければならないものがあります。一方で新しい医療を取り入れることも大切なので、父と僕が互いに切磋琢磨する中でより良い形の医療を提供していければと考えています。

舌下免疫療法、嚥下の診療など新たな取り組みも開始

花粉治療として舌下免疫療法も始められたそうですね。

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今年6月から開始しました。舌下免疫療法は、舌の裏側に薬液を落とし、花粉に対して徐々に免疫力を上げることをめざす治療です。飛散期を避ける必要があるため、スギ花粉ですと6月~12月の時期に行うのがお勧めです。舌下免疫療法は治療法として確立されていますが、治療開始からすぐに著しく改善するというものでもないので、そのあたりの説明はしっかりと行い、納得されてから治療に入ります。当クリニックはお子さまも多いので安全に慎重に治療することを心がけています。花粉症だけでなく、通年性のアレルギー性鼻炎でお困りの方も気軽にご相談いただければと思います。

1月からは嚥下の診療もスタートされています。

高齢社会に伴い、摂食嚥下障害に悩む方が増えてきました。喉を診療範囲にする耳鼻咽喉科も、予防医学の分野で責任を担うべきとの考えから始めました。当院で担いたいのは、かなり進行して重度の障害となる前の予防・改善です。風邪などの症状の際に「最近よくむせる」、「飲み込みにくくなった」などのお話を聞いて「肺炎予防のために嚥下機能を強化しましょう」とお勧めする形ですね。嚥下内視鏡(VE)を導入しているので、鼻から極細の内視鏡を入れて飲み込みの状態を診ることもできます。嚥下機能は喉の筋肉を強化することにより、改善を期待できます。足腰を鍛えるのと同じように、トレーニングを日常生活の中でしていくことで改善をめざし、誤嚥による肺炎予防につなげていきます。「最近よくむせる」「自分も心配だ」という方は、保険適用となりますので一度検査を受けてみてください。

もう一つ、最近、予約制を始められたのはどのようなお考えからでしょうか?

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トライアルとして今年から、水曜日の初診の方だけを対象に始めてみました。当クリニックは一丸となって接遇にも取り組んでいますので、その一環ですね。ただ、これまで予約なしで来られてきた患者さんに対して、いきなりシステムを変えるのもご負担でしょうから初診の方から始めたのです。メリットは、やはり待ち時間が短縮されることが挙げられますが、患者さん側でもいつ頃診てもらえるかがわかって予定が立てやすいと思います。予約の患者さんの診察がうまく回ると、他の患者さんの待ち時間短縮にもつながります。現在では診療後に「今日は30分以上お待たせした方はいなかったね」などとスタッフと話せるくらいにはなっています。

子どもにも目線を合わせ信頼関係を築く

補聴器の相談も行っているのだとか。

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補聴器を一度使ってみたけど自分には合わないと諦められている方がけっこう多い。しかしそれは装着導入時における説明不足やその方にうまく調整されていないなどの原因によるものがほとんどです。補聴器はつけた瞬間からどなたでも快適に使えるということもまずありません。3ヵ月から半年くらいかけて調整していく必要があるのです。僕は難聴の方それぞれに適した補聴器をアドバイスできるよう勉強もしてきていますので、当クリニックで、その方に一番ふさわしい補聴器を紹介し、さらに補聴器販売員の方に当院まで来てもらって、患者さんがその補聴器をきちんと使えるようになるのを見届けるまでを行っています。

小児耳鼻科についてはいかがですか?

当院のすぐ近くには保育園もありますので、子どもの患者さんも多いです。実は僕は子どもと相性が良く(笑)、小児科へ進むことも考えていたほど。診療では親御さんとの関わりを見て、家族ぐるみでコミュニケーションを取るようにしています。大切なことは、お子さんが一番信用している親御さんに、まずは私たちを信用してもらうことです。親御さんが打ち解けてくださるとお子さんも安心して、次第にどんな具合かその症状を話してくれるようになるんです。子どもは調子が悪くても自分で処置ができません。だから、おかしいと思ったらすぐにクリニックに連れて行くことが大切です。

休みの日は何をされていますか?

昔からバスケットボールをするなど体を動かすことが好きだったので、今でもサーフィンをしたりスキーに行ったりします。根っからのアウトドア派なので、リフレッシュのためというより全力で思いっきり取り組みますよ(笑)。もっとも最近は子どもが生まれたばかりなので、休日はなるべく一緒に過ごしたり、どこかへ出かけたりしていますね。

今後の抱負をお願します。

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日々医療は進歩しますから、それにきちんとコミットする体制をつくることですね。幸い父もスタッフも「新しいものが患者さんのメリットになるのであれば」と患者さんファーストの姿勢で柔軟に受け入れてくれる人たちです。変えるべきものと守っていくべきものをしっかり見極めて、時代と地域のニーズに合わせて、無理のない範囲で一つずつ変えていく。それが大切なことだと考えています。また、私はめまいと耳が専門なので、この2つには注力していきます。めまいに関する勉強を進めていますので、専用の医療機器も導入していずれ、めまい専門の診療も始めたいと構想していますね。

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