40代以上がチェックしておくべき目の病気とは
緑内障など
津田眼科医院
(市川市/京成八幡駅)
最終更新日:2022/04/13


- 保険診療
40代以上になると、加齢とともに緑内障・白内障・加齢黄斑変性症などさまざまな目の病気のリスクが増えるといわれている。中でも注意すべき病気が、緑内障だ。日本人の失明原因となる病気第1位でありながら、自覚症状がほとんどないことから罹患者の約90%が病気に気づかず過ごしているというデータもあるそう。「津田眼科医院」の守屋文貴先生は、「昔は健診で見つかることも多かったのですが、2008年以降、特定健診の必須項目から眼底検査が外れたことから、未発見の緑内障患者さんが増えているように感じています」と警鐘を鳴らす。緑内障を早期に発見するために気をつけるべきことは何か、また具体的な治療はどのように行われるのか、詳しい話を聞いた。
(取材日2022年3月31日)
目次
体に負担の少ない検査で緑内障の診断を行い、早期治療につなげる
- Q40代以上に多い目の疾患にはどのようなものがありますか?
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A
▲加齢による目の病気でとりわけ注意したい緑内障
代表的なものは、緑内障・白内障・網膜裂孔・網膜剥離・加齢黄斑変性症などです。中でも多い白内障は、50代で50%程度の方がかかるといわれており、60代に差しかかると網膜裂孔や網膜剥離、70代〜80代になると加齢黄斑変性症になる人が増えます。加齢による目の病気の中で特に注意すべきは緑内障です。緑内障は進行すると失明する恐れもある病気で、40代で5%、60代では10%の方がかかるというデータもあります。しかしながら、緑内障の患者さんのうち病気に気づいていない人は、一説には実に90%にも及ぶともいわれているので注意が必要です。
- Q緑内障について詳しく教えてください。
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A
▲緑内障は視神経に眼圧がかかり、神経がダメージを受けて生じる
目の奥には視神経という神経の束がありますが、そこに眼圧がかかって神経がダメージを受けることで起きる病気が緑内障といわれるものになります。眼圧とは目の硬さのようなものですね。一般的には緑内障になると、目の端から少しずつ視野が狭くなっていき、進行すると最悪の場合、失明に至ります。一部の緑内障は、急激に発症して一気に進行するものもありますが、多くの緑内障はジワジワと少しずつ進行します。
- Q症状はどのようなものでしょうか。
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A
▲緑内障は症状が進行すると失明に至ることもあるという
緑内障は先ほども述べたとおり、進行すると失明するケースもあります。ところが、人間は両目で視野を確保しており、欠けた部分をカバーし合う機能があるため、早い段階では自覚症状はほとんどないんですよ。他の症状で眼科にかかったときにたまたま発見されるケースや、健診などで引っかかって判明するケースが多いのですが、自分ではなかなか気づきにくい病気です。「私は眼圧が正常だから大丈夫」と勘違いされていることもありますが、日本人の緑内障のうち、7割は眼圧が正常な正常眼圧緑内障ですから、油断は禁物です。早期発見・治療で失明の確率を大幅に下げることにつながりますから、眼科で検査を受けることが大事です。
- Q検査はどのようなことをするのでしょう?
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A
▲体に負担のかからない検査なので、気軽に受けてほしいという
まずは視力検査と眼圧検査などの基本的検査に加えて、網膜の厚みを測るOCTという検査を行います。検査自体は数分程度で終わり、それで緑内障のスクリーニングができます。その結果で緑内障の疑いが出てきた場合は、光がどの範囲まで見えているかを測定する視野検査を行います。これは両目で20分前後かかります。そしてOCTの結果と、視野検査で感度が低下している部分が合致すれば緑内障の診断がつきます。所要時間は比較的短く、注射や切開などのように体にリスクのある検査ではありません。気になったときに気軽に受けていただけるのではないでしょうか。
- Q治療について教えてください。
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A
▲患者の生活状況を踏まえた処方を心がけている
正確に言うと緑内障にはいくつかのタイプがあり、タイプによって治療方針は異なります。しかし、ほとんどの緑内障は眼圧を下げるための点眼薬を使って、進行を緩やかにすることが図れます。緑内障の点眼薬は種類が多く、その中からご自分と相性が良いものを見つけるまでにいろいろな点眼薬を試さなければならないことも。1日何回にするか、朝と夜ではどちらが良いかなど、患者さんの生活状況を伺って相談しながら決めていきます。また点眼薬は副作用が起きることもあるので、それも踏まえて選ぶことが大切です。