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加来 博志 院長の独自取材記事

都賀レディースクリニック

(千葉市若葉区/都賀駅)

最終更新日:2020/08/28

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JR総武本線・都賀駅西口から線路沿いを歩くこと5分、住宅街の一角「都賀レディースクリニック」を訪ねた。緑に囲まれた邸宅を思わせる外観、大きな窓を配したクラシカルな雰囲気の待合室など、上品なたたずまいが印象的。「安全なお産」を最優先に掲げつつ、女性の居心地の良さにもこだわった産婦人科クリニックだ。院長の加来(かく)博志先生は、父が設立したクリニックを2016年に継承。時代の変化とともに多くの産婦人科医院が閉院を余儀なくされる中、「地域で安心して子どもを産める場所を守りたい」と語り、時代に即した産科医療の在り方を模索し続けている。ざっくばらんで飾らない雰囲気の加来院長に、クリニックの特色や妊婦をサポートする取り組み、産科医療への思いなど、幅広く語ってもらった。
(取材日2019年6月25日)

安全最優先をモットーに、できるだけ自然な分娩を

ホテルのような上品なたたずまいのクリニックですね。

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「せっかく産むなら、きれいで、ごはんのおいしいところが良い」といった女性のお気持ちに少しでも応えたいという思いで、2006年の新築移転を機に現在の形にしました。明るい雰囲気のクリニックを目指して院内の設備を整えてあります。当院は43年前に小路を挟んだ真向かいの場所で、父が「都賀産婦人科」として開業して以来ずっと、分娩をメインに診療を続けてきました。患者さんの7~8割は妊婦さん。お子さんのいらっしゃる患者さんのためにキッズルームも大きく作りました。お産のほかにも、婦人科疾患、生理不順、更年期、不妊の相談も受け付けています。若葉区を中心に、近隣の幅広いエリアから通ってくださる方もいますね。

クリニックの特徴を教えてください。

当院は「お産を安全に行うことをモットーとしています。お産は母子ともに命に関わることですから、患者さんのご希望は可能な範囲で取り入れつつも、できるだけ自然に、そして安全を最優先にして分娩を行っています。出産間際まで働く妊婦さんたちも通いやすいように、午前のみですが土日も診療しています。週末にご夫婦で健診に来られる方も多くいらっしゃいます。また医師の診察に加えて、生まれてくるお子さんの遺伝や不妊に関してもっと専門的な話を聞きたいといったご要望に応じて、千葉大学の専門カウンセラーによるカウンセリングも予約制で行っています。食事面は栄養バランスのとれたクオリティの高いお食事を産婦人科のお食事にアレンジさせて提供しています。

患者さんと接する上で心がけていることを教えてください。

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出産は生理現象の一つとはいえ、人生のうちでそう何度も経験するものではありませんから、やはり不安を伴いますよね。ですから月並みではありますが、難しい言葉をできるだけ使わず、患者さんが少しでもイメージしやすいように簡単な図や絵を描いてお見せしながら、丁寧にご説明しています。患者さんからの質問にも納得していただけるまで丁寧にお答えし、一人一人としっかり向き合って診療することを心がけています。私のほかに2人の女性医師が24時間体制で対応できることも特徴です。女性の患者さんが、女性ならではのお悩みを相談していただきやすい環境を整えています。

手厚い人員体制でお産をサポート

勤務医時代も分娩をメインでやられていたのですか?

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勤務医時代は分娩はもちろん、子宮筋腫や卵巣腫瘍など良性の婦人科疾患、そして子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんの手術を数多く手がけて、がんの末期医療や抗がん剤治療の方もたくさん診てきました。船橋中央病院勤務時代にはNICU(新生児集中治療室)で未熟児の集中治療にもあたってきた経験もあるので、生まれてくるお子さんの健康についてもご相談いただけると思います。当院の医師は全員日本産科婦人科学会産婦人科専門医の資格を持っているので、臨床経験が豊富な医師が診療からお産まで、責任をもって担当させていただきます。ご自身の体調はもちろん、お子さんのへの悩みや不安についてもお気軽にご相談ください。

手厚い人員体制を整えていらっしゃるんですね。

僕1人だけでなく、父と常勤の女性医師に加えて、医局時代の先輩後輩の力を借りて当直勤務をお願いしたり、近隣の基幹病院とも連携しながら、スムーズに対応できる態勢を整えています。また、当院はベテランの助産師も2名常勤しておりますので、患者さんのお産が重なっても迅速に対応が可能です。看護師も頼りになるメンバーばかりですし、食事も専属のスタッフが担当させていただいております。医院のスタッフ全員で、患者さんが安心してお産に臨んでいただくために取り組んでおります。

具体的にはどのような取り組みをなさっているんですか?

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一言に「お産」と言っても、お産の瞬間だけが大切なわけではありません。産前、産後のサポートがとても大切です。食事に関するアドバイスや入院中のフォローなど、ここでもスタッフの果たす役割はとても大きいですね。例えば、マタニティヨガの教室を開くことで妊娠中の身体に適した運動を取り入れていただいたり、母乳教室をはじめとする産前産後教室を開いて、出産に向かう心構えや、出産中の呼吸法など、患者さんがお産を終えるまでの時間をできるだけ快適に過ごしていただけるような取り組みを行っています。同じ教室に参加する患者さん同士で、交流していただくことで、前向きにお産に臨んでいただけたら嬉しいですね。

スタッフの親身なケアで子育てのスタート期を後押し

患者さんからはどんな相談が多いのでしょうか。

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人によって悩みは様々ですが、母乳に関する相談はもちろん、退院後の生活面に不安のある方もいらっしゃるように思います。そういう方には地域の保健師さんともコミュニケーションを取りながら、子育てのスタート期を見守っていきます。産後の患者さんに向けた教室も開いていますので、参加していただくことでご自身が産んだ赤ちゃんに対する健康の知識を一層深めていただいて、安心して子育てをスタートしていただきたいと思っています。患者さん自身はもちろん、ご家族の皆様にも「このクリニックで産んで良かった」と思っていただけることが理想です。

カウンセリングも行っているそうですね。

お産前には、カウンセラーがわかりやすく、十分な時間をかけて説明します。カウンセリングは夫婦で受けていただくので、少しでも不安のある方は、遠慮なくお問い合わせください。夫婦そろってメンタル面でもリラックスしていただきたいです。入院中は全個室でゆったりと過ごしていただけますし、栄養バランスを考えたおいしい食事で入院中も快適な時間を提供できるようにと思っています。地域の方が安心して出産できる場所を守っていけるよう、これからも必要とされることを取り入れながら医院づくりに励んでいきたいです。

最後になりますが、今後の展望と読者に向けたメッセージをお願いします。

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出産というと、無事に赤ちゃんが生まれてくるのが当たり前と思われがちですが、決してそうではありません。だからこそお母さんと赤ちゃんの命を預かるクリニックとして、何よりも安全を第一に考えてきました。お産は自然なことですから、将来にわたって産科の現場の仕事がそれほど大きな変化を遂げることはないでしょうが、この先も地域の方が安心して産める場所を守り続けられるよう、スタッフや周囲の医療機関の協力も得て、チーム医療で地道に頑張っているところです。また最近では、産んではみたものの、お母さんが育児に悩んだり、育児放棄の末に虐待で赤ちゃんの命を奪ってしまうような悲しい事件も増えています。妊娠中からお母さんの不安に耳を傾け、きめ細かく相談に応じていくことで、産婦人科がお役に立てることもあるかもしれません。これからも地域の妊婦さんやお母さんに寄り添えるクリニックでありたいですね。

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