皆川 真吾 院長の独自取材記事
皆川クリニック
(千葉市花見川区/新検見川駅)
最終更新日:2025/12/12
2025年9月、歴史あるクリニックのすぐ隣に新築移転し、より広く快適なクリニックへと変身を遂げた「皆川クリニック」。院長を務める皆川真吾先生は、地域のかかりつけ医として、専門である泌尿器科だけでなく皮膚科の診療も行っている。泌尿器科は受診しにくいイメージを持たれがちなため、プライバシーに配慮した院内動線やクリニックらしくない洗練された空間となるようこだわったという。泌尿器科疾患の中でも、排尿障害や尿路結石、前立腺肥大症などを専門に、これまで数々の病院で高度な手術や治療に携わってきた。それらの経験を生かしながら、さまざまな悩みに応えている。今回は新しくなったクリニックの特徴などについて尋ねた。
(取材日2025年10月7日)
おしゃれな雰囲気の泌尿器科・皮膚科クリニックに変身
移転の理由と、こだわった点について教えてください。

前のクリニックは、古くから続いていた水野医院を継承する形で開業し、診療していました。ただ、開業から5年がたち、建物が古くなってきたことや院内が手狭になったことから、もう少し広いスペースの取れる場所をと考えていたのです。そんな折、たまたま隣の土地が空きましたので、隣ならこれまで来られていた患者さんにもわかりやすいのではと思い、新築移転しました。内装はクリニックらしくない雰囲気にこだわりました。待合室は吹き抜けにして、開放感のあるつくりにしています。ほんのりとアロマも香り、患者さんが気持ち良く過ごせるように工夫しています。プライバシーにも配慮して、トイレを待合室から見えない奥の場所に設置し、処置室も3室用意しています。また、尿分析機器を導入しました。これまで外部に依頼していた尿検査を院内で行えますので、より迅速に治療につなげられます。
どのような悩みで受診する患者さんが多いのですか?
トイレが近い、尿が漏れるといった排尿障害や、膀胱炎、尿路結石などで受診する方が男女ともに多いですね。泌尿器疾患といいますと、前立腺肥大症や夜間頻尿など男性の疾患のイメージが強いですが、排尿障害で悩んでいる女性もとても多いのです。しかし「恥ずかしい」「人に相談しにくい」という理由で受診しないケースが多く見られます。年齢のせいだからといって諦めている人も多いですね。確かに年齢的な要因もありますが、排尿障害は改善も見込める治療法がありますので、決して諦めないでください。排尿障害があるとトイレが心配で旅行に行けないなど、好きなことも楽しめなくなり、生活の質の低下につながります。ですので、恥ずかしがらず気軽に受診していただきたいですね。ほかに夜尿症で困っている小児の患者さんも来られています。
どんな症状が出たら受診すべきでしょうか?

おなかに力を入れると尿が漏れる、急に尿意が襲ってきて我慢できない、夜間に何回もトイレに起きるといった排尿障害があれば、一度受診していただきたいですね。排尿障害については、今はさまざまな薬や治療法が登場し、選択肢が増えています。難治性の過活動膀胱に対しては日帰りで行えるボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法もあり、当院でも行っています。また、女性の尿漏れについては、改善につなげるために骨盤底筋のトレーニングも行います。機器を用いて筋力向上をめざすこともあり、当院でも患者さんに合ったさまざまな手法を提案できるように努めています。
膀胱炎も泌尿器科を受診したほうが良いのですか?
膀胱炎で内科を受診するケースもありますが、長引く場合や何回も繰り返すという場合は何らかの泌尿器疾患が疑われますので、やはり泌尿器科を受診して診断を受けるようにしましょう。実は近年、いびきや睡眠時無呼吸症候群と夜間頻尿との関連性が注目されていますので、いびきがひどい、睡眠中に呼吸が止まるという人は相談に来てください。さらに閉経後、女性ホルモンの低下によって引き起こされる外陰部や膣の悩みなどの相談にも応じています。
泌尿器科の診察は、問診・尿検査・超音波検査が中心
診療の際、どんなことを大切にしていますか?

患者さんが何を希望なさっているか、患者さんのニーズをしっかりくみ取り、わかりやすくお話しすることを大切にしています。患者さんはやはり緊張なさっていますし、恥ずかしいと感じている人も多いでしょう。ですが、恥ずかしがる必要もないですし、どんなことでも安心して気軽に話してもらえるよう心がけています。ほとんどの人が泌尿器の構造を知らないと思いますので、症状を説明する時には、泌尿器の模型を見せながらお話ししています。やはり患者さんが理解して納得しないと、治療もうまく進みません。丁寧に時間を使いながら、患者さんが安心できるように努めています。
こちらのようにおしゃれな雰囲気ですと泌尿器科受診のハードルも低くなりますね。
泌尿器科の受診をためらう人もおられますが、診察は問診と尿検査、超音波検査が中心です。基本的に内診は行いませんので、恥ずかしい思いをすることなく診察を受けていただけます。中でも問診が重要です。というのも、排尿障害を訴える場合、その人の生活習慣や服薬状況などによる影響もあり、個人差がとても大きいのです。例えば、高血圧や糖尿病で利尿作用のある薬を飲んでいる場合、排尿の回数が増える場合もあるからです。ですので、その人の生活背景も含めて症状や悩みを詳しく伺っています。膀胱や腎臓の機能、結石の有無については超音波によって検査します。また、当院では通常のトイレ型の尿流測定器を導入しており、いつもどおりに排尿するだけで尿の勢いや時間などを確認できます。必要であれば膀胱尿道鏡検査を行いますが、それも細くてやわらかいスコープを使用し、多くは1分もかからずに終わります。
皮膚科ではどのような疾患を診ているのでしょうか?

日常のちょっとした皮膚トラブルから、ニキビ、アトピー性皮膚炎、湿疹、帯状疱疹、じんましん、イボ、水虫といった皮膚疾患を診療しています。私自身も皮膚疾患で悩んだこともあり、皮膚科の診断や治療法について研鑽を積んできました。肌のトラブルは、見た目だけでなく気持ちの面でも大きなストレスになります。また、ステロイド剤への誤解から、十分な治療を受けていない人も少なくありません。ですので、当院では丁寧に説明をして、適切な治療を続けられるよう努めています。
生活の質と深く関わる泌尿器症状は、早めの受診を
最近では泌尿器科、皮膚科、いずれの領域でも新しい治療機器が開発されているそうですね。

尿漏れや骨盤臓器脱などに対して磁気刺激を用いて器質的に改善を図れないかという観点で研究が進んでいたり、尿失禁やGSM(閉経後尿路性器症候群)と呼ばれる女性の悩みの改善をめざして、レーザー機器の研究も進められています。こうしたアプローチは、患者さんの生活の質の向上や女性の悩みの解消により大きく寄与するのではないかと考え、着目しています。
ところで、先生はなぜ医師をめざされたのですか?
私は小さい頃、喘息を患ったりして体が弱かったのです。体調が悪いといろいろな制限もあり好きなこともできず、人生を十分に楽しむことができなくなってしまいます。ストレスもそれだけ大きくなります。そうした自身の経験を踏まえて、病気や体の悩みを抱える人たちの助けになりたいと思ったのです。泌尿器科を専門にしたのは、自身の手で診断から手術まで一貫して診られるからです。あまりイメージがないかもしれませんが、泌尿器科は外科の側面が強いのです。ほかの外科の領域ですと、最初、内科が診断して、手術が必要であれば外科で手術をし、その後内科でフォローするという流れです。ですが、泌尿器科の場合、診査・診断から手術、フォローまでトータルに診られます。その点に魅力を感じたのです。
最後に今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

泌尿器科はハードルが高いイメージを抱いている方も多いと思いますが、決してそんなことはありません。若い方でも悩んでいる方も多く、何か気になる症状があれば気軽に受診していただきたいですね。また、泌尿器のトラブルは日常生活に密着していて、生活の質と深く関わっています。快適な毎日を過ごすためにも、遠慮なく相談に来てください。当院では皮膚科も診ていますので、皮膚のトラブルで悩んでいる人もお気軽にご相談ください。

