頭痛やめまい、頭をぶつけたときも
気軽にかかりたい脳神経外科
榎本医院
(上尾市/北上尾駅)
最終更新日:2024/01/10


- 保険診療
頭痛やめまいが起こったとき、また頭を強くぶつけたときなど、何科に行けば良いのか悩む人は少なくない。そんな人にぜひ知ってほしいのが、「脳神経外科」を受診するという選択肢があること。上尾市にある「榎本医院」の榎本真也院長は、脳神経外科診療のエキスパートとして、上尾中央総合病院などで専門的な診療を行ってきた人物だ。そんな榎本院長に、脳神経外科にかかるべき症状や、どんな検査を行うかなど、詳しく聞いた。
(取材日2023年9月21日)
目次
初期段階での対応が予後に影響することも。気になる症状があるときは早めの受診が大切
- Q脳神経外科には、どのようなときにかかれば良いのでしょうか?
-
A
▲榎本真也院長は、救急医療と脳神経外科が専門
頭痛、めまい、体のしびれ、物忘れなどの症状があるときや、頭を強くぶつけたときなどです。脳が関係する病気には、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血など、できるだけ初期の段階で治療しなければ、予後に非常に大きな影響を与えるものがあります。また、物忘れは認知症の初期症状である可能性もあるので、気になる場合は受診してください。このほか、認知症のような症状が見られる正常圧水頭症や慢性硬膜下出血などに対しては外科的な治療を行うことで改善を図れますので、これらの症状があるときには、まずは受診していただいて、CTなどの検査を行い、適切な診断の上、対処法を決めていきます。
- Q脳神経外科診療の中で特に多い疾患や症状はありますか?
-
A
▲頭痛やめまい、体のしびれなどが脳神経に関係する症状だ
頭痛で来院される方は非常に多いです。当院の場合、特に症状の重い片頭痛の方が目立ちます。現在、片頭痛の治療も昔より予防薬や治療薬が増えて、治療の選択肢が増えています。ですが、まだ啓発活動が行き届いていないところもあり、片頭痛があっても受診せず、日常生活に支障を抱えたまま、市販の薬を用いて我慢している方も多いようです。単なる片頭痛でなく、重大な病気が関わっている可能性もありますから、頭痛でお悩みの方はご相談に来ていただければと考えています。
- Qこちらの医院では、検査機器も充実させていると伺いました。
-
A
▲片頭痛でも市販の薬で我慢せず、気軽に相談しよう
当院ではCTを導入しています。CT検査では、頭部に加え胸部や腹部などでも、エックス線撮影や超音波診断装置よりも詳細な情報が得られますので、さらに精度の高い診断が可能になります。特に、脳神経疾患に関しては、エックス線撮影だけで診断を下すのは、現在では不十分とされており、CTは脳神経分野では必須の検査となっています。呼吸器疾患についても、エックス線撮影で少しでも疑わしいものがあれば、すぐにCT撮影を行います。CT検査なら2次元の画像ではわからないことを探れるため、肺がんなどの早期発見にもつながります。
- Q頭を打った場合も脳神経外科にかかれば良いのでしょうか。
-
A
▲脳神経疾患には必須の検査といわれているCTも完備
はい、頭部外傷の患者さんにもっと脳神経外科を利用してほしいと考えています。お子さんだけでなく、超高齢社会の今は転倒してケガをする高齢者も増えています。頭を強く打った場合は、その場では出血などなくても、時間がたってから慢性硬膜下血腫などの症状が出てくることも少なくありません。当院ではCT検査の結果、出血が認められた場合はすぐに基幹病院につなぐことができますし、検査の結果問題がなければ、患者さんもそれで安心できると思います。加えて、傷の縫合処置も可能です。頭を強く打ってしまって心配なときは、脳神経外科で対応できることを思い出していただいて、受診してほしいと思います。