そのいびき、放置して大丈夫?
睡眠時無呼吸症候群の検査と治療
みらいメディカルクリニック川口中央
(川口市/東浦和駅)
最終更新日:2026/10/14
- 保険診療
「いびきがうるさい」と家族から指摘されたことはないだろうか。身近な症状の背景に、睡眠時無呼吸症候群が隠れている可能性がある。この疾患は「睡眠中に呼吸が止まる病気」というイメージが強い。しかし、問題は無呼吸そのものだけではない。「呼吸が止まることで血中酸素濃度が低下し、それが繰り返されることで、日中の眠気や集中力の低下を招くほか、高血圧症や動脈硬化、ひいては心筋梗塞など循環器系の疾患リスクにもつながります」と話すのは、「みらいメディカルクリニック川口中央」副院長の森裕也先生だ。同院では、丁寧な問診や診察に加え、検査を自宅で行える体制を整え、一人ひとりの患者に合わせた診療を行っている。森副院長に、検査の流れや診療について聞いた。
(取材日2026年8月21日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q睡眠時無呼吸症候群とはどんな病気ですか?
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A
睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に気道が狭くなり、呼吸がうまくできなくなる病気です。しかし、単に「寝ている間に呼吸が止まる」ことが問題なのではなく、無呼吸の間に血中酸素濃度が低下し、その状態が続くことが大きな問題です。酸素が十分に行き渡らないことで、日中の眠気や集中力の低下につながるケースが少なくありません。日中の強い眠気が交通事故や労働災害の原因となるだけでなく、治療せず放置すると狭心症や心筋梗塞などの循環器疾患、脳卒中などの疾患を合併するリスクが高まります。
- Qどのような人がなりやすいのでしょうか? 受診の目安は?
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A
最もなりやすいのは、肥満の方です。肥満の方は舌が大きく、気道が狭くなりやすいためです。一方で、見逃されやすいケースもあります。高血圧症、夜間頻尿、高尿酸血症などがある人の中には、自覚がないまま睡眠時無呼吸症候群を抱えていることがあります。すべての人が検査を受ける必要はありませんが、家族からいびきを指摘されたり、日中眠気やだるさがあったり、健康診断で高血圧症や高尿酸血症を指摘されたりした場合は、一度検査を受けてみるといいでしょう。自宅で行い2種類のセンサーから気道の狭窄や呼吸状態、血液中の酸素濃度や脈拍を測定する簡易検査が一般的で、脳波を計測するタイプの検査機器もあります。
- Q診断されたらどんな治療を受けるのでしょうか。
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A
当院では、睡眠時無呼吸症候群の治療として、CPAP(シーパップ)療法を行っています。これは、マスクを装着して空気を送り込むことで気道を広げるよう図り、呼吸をサポートする治療です。睡眠時無呼吸症候群に対し、保険適用となっている治療法の一つで、大きな有用性が見込めます。マスクにはいくつか種類があり、鼻と口を覆うタイプや、顔全体を覆うフルフェイスタイプなどがあります。当院では、患者さんの顔の形や使いやすさ、ご希望などを伺い実際に試しながら選んでいただきます。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1まずは問診で、症状や健康状態をチェック
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まずはいびきの程度などを確認する問診票に記入する。「いびきがどのくらい気になるか」などをスコアリングし、診察では直近の健康診断の結果や血圧なども必要に応じて確認する。問診のスコアが低くても、本人がいびきを気にしている場合には、ほぼ全例で次の簡易検査を行う。「家族からいびきを指摘された」「日中に眠気がある」という場合は、まずは医師に相談してみることが大切だ。
- 2自宅で2晩、簡易検査を受ける
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睡眠時無呼吸症候群が疑われたら、簡易ポリソムノグラフィ検査を行う。小型の検査機器は業者から自宅に届き、就寝前、指に酸素のモニターなどを装着し、睡眠中の呼吸状態や血中酸素濃度などを測定する。検査は2晩行い、そのうち数値の悪かったほうを最終的な判断に用いる。検査結果はレポートとしてオンラインで確認できるため、入院せず自宅で検査できるのが特徴だ。
- 3検査結果をもとに診断・治療法を判断
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検査結果を確認し、睡眠時無呼吸症候群の程度や日中の症状などを踏まえ、治療が必要かどうかを判断する。CPAP療法については、現在は無呼吸の回数が1時間あたり20~30回台でも日中の症状などがあれば導入の対象となる。患者がCPAPを希望しない場合は、気道を広げるためのマウスピースを選択肢として提案されることもある。
- 4患者に合わせてCPAPを導入
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CPAP療法を行うことになったら、患者の希望を踏まえながらマスクや機器を選ぶ。マスクには鼻と口を覆うタイプやフルフェイスタイプなど複数の種類があり、実際に試しながら自分に合うものを探すことができる。空気を送り込む圧の強さや機械の大きさも調整する。マスクが合わないという場合も、諦める必要はない。使ってみて気になることがあれば伝え、より快適に続けられる方法を探す。
- 5月1回の受診で治療状況を確認
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CPAP導入後は、原則として月1回通院し、機械に記録されたデータを確認する。使用した日数や1日当たりの使用時間、1時間当たりの無呼吸回数、マスクからの空気漏れなどをチェックし、きちんと治療できているか、治療前と比べて無呼吸回数がどのくらい変化したのかを確認する。丁寧に経過を追うことが、治療を続けるモチベーションにつながる。多くの場合、CPAP療法は長期的に継続していく。

