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沼崎 啓 院長の独自取材記事

みらいメディカルクリニック川口中央

(川口市/東浦和駅)

最終更新日:2024/05/29

沼崎啓院長 みらいメディカルクリニック川口中央 main

「みらいメディカルクリニック川口中央」は、1991年から長く地域に親しまれてきた添田医院を、みらいメディカルグループを統括する松本昌和先生が継承して新たなスタートを切ったことに始まる。2024年4月からは沼崎啓先生が同院の院長に就任し、小児科、総合診療科をメインに幅広い世代の感染症や内科的疾患に対応する。沼崎院長は、国立感染症研究所やアメリカやカナダでの感染症の研究に携わったスペシャリストであり、多くの病院で小児科や総合診療科などを兼務し、キャリアを磨いてきたベテラン医師でもある。「お子さんと親御さん、おじいさん、おばあさんと家族皆さんの健康維持のためにお手伝いがしたい」と語る沼崎院長に、これまでのキャリアや患者への思いなどさまざまな話を聞いた。

(取材日2024年5月7日)

地域医療を支えてきたクリニックを次世代へと継承

この辺りの方々に長年親しまれてきたクリニックを継承されて、今の形があるのですね。

沼崎啓院長 みらいメディカルクリニック川口中央1

ええ。前身の添田医院の院長より、継承先を探していらっしゃるとみらいメディカルグループにお声がかかったと聞いています。当院が所属するみらいメディカルグループのルーツは、もともと茗荷谷エリアで長年「自転車に乗って疾走するお医者さん」として親しまれていた松本医院です。当院は2020年にグループの仲間入りをして「みらいメディカルクリニック川口中央」として再出発し、現在に至ります。

沼崎院長のこれまでのご経歴を教えてください。

札幌医科大学附属病院の小児科からキャリアをスタートさせています。その後は感染症の研究と治療を経験するために、アメリカとカナダに渡り、性器クラミジア感染症、サイトメガロウイルス感染症、HIV、はしかや風疹、さまざまなウイルスや細菌の母子感染などを中心に幅広く学んできました。帰国後はまた札幌医科大学医学部にて、後進の指導にあたったり小児および内科の感染症の治療に従事したりして、准教授になった時に大学病院を離れました。それからは国立感染症研究所にてウイルスの研究にまい進し、感染症を撲滅するにはどうしたらいいかと常に考えていました。WHOのアドバイザーも務めましたし、国の機関とも連携し国境を越えた感染症対策に関わっていました。国際医療福祉大学では教授として感染症について教え、栃木県の総合病院では内科と総合診療科、小児科を兼務し、小児から大人まで、本当に幅広い対象、症例を今まで診てきました。

こちらでは総合内科と小児科をメインに診療を行われているそうですね。

沼崎啓院長 みらいメディカルクリニック川口中央2

私はもともと小児科と内科、感染症が専門でしたので、当院でもお子さんから年配の方まで世代を問わず、総合的に診療をしていきたいと思っています。総合診療科での治療経験も豊富にあり、本当にさまざまな患者さんを診てきました。当院は前身と合わせると約30年の歴史があるので、何十年も通ってくださっている患者さんも珍しくありません。これからは、そのような方はもちろん、お子さん、その親御さんと家族全員に頼られるような場所でありたいと考えています。小児の予防接種などは私の専門ですが、何かに特化した治療というより、幅広く診察できる診療所であることをめざしていきたいですね。

治療のゴールは社会復帰ができてこそ

未来にずっと続いていく「かかりつけ医」としてあり続けたいそうですね。

沼崎啓院長 みらいメディカルクリニック川口中央3

最近は専門に特化したクリニックも増えてきているようですが、昔ながらの地域のかかりつけ医というのは、子どもから大人、年配の方まで幅広く診察ができ、患者さんのお悩みに耳を傾け、どの診療科に行くべきか迷うような疾患であっても、適切な対応ができる場所であったと思います。調子が悪いけれど、どこに行ったらいいかわからない、相談したいことがあるけれど、誰に話したらいいのかわからないなど、はっきりと診療科が定まらないケースもあるでしょう。ですから、まさに私が経験してきた総合診療科のように、患者さんがクリニックに来たら医師が一緒に考えて治療の道筋を立ててくれる、困った時には何でも相談できるような「よろず診療所」といった存在が理想です。地域のお子さんからお年寄りまで、皆さんに頼られるかかりつけ医であり続けたいですね。

診察の時に心がけていることは何でしょうか?

一方的にこちらからお話をするのではなく、患者さんからも話しやすい雰囲気をつくるようにしています。そして、患者さんの声にしっかりと耳を傾けること。和やかなお話もしつつ、心をほぐすように、誰からも気軽にご相談をしていただけるように努めています。「あのクリニックは、以前とちょっと変わってしまったから行きづらくなってしまった」とは思っていただきたくないので、歴代の院長たちが培ってきた文化は守りつつ、新しい私なりの風を融合させることで、より進化したクリニックへと生まれ変わっていけたらと願っています。

患者さんに対してどのようなことを思って診察していらっしゃいますか?

沼崎啓院長 みらいメディカルクリニック川口中央4

「社会に参加しながら健康に生活していく」ことが、患者さんにとって望ましい姿だと思っています。まずは外来診療でお話をしながら、どんな生活を送っていらっしゃるのか、生活習慣、食生活などを含めてお一人お一人の背景を詳しくお聞きしていきます。そのためにはコミュニケーションを取って丁寧にお話をして関係を築くことが、何よりも大事です。特に生活習慣病は、生活が乱れていることが原因で起こり得る病気です。「社会の一員として健康な生活に復帰できること」を目標に、その道筋を立ててサポートしていくのがわれわれの仕事だと思っています。病気を治療した時点がゴールなのではなく、社会復帰ができてこそ本当のゴールであると私は考えています。

家族全員がかかりつけにできるクリニックでありたい

ワクチンについては、取り扱える種類も多いとお聞きしました。

沼崎啓院長 みらいメディカルクリニック川口中央5

これまでの知識と経験をもとに、ワクチン接種を行っています。中でも、トラベラーズワクチンと呼ばれる、海外渡航する前にあらかじめ打ったほうがいいワクチンがあるのですが、それらのご相談にも応じられる点が強みです。トラベラーズワクチンについて専門的に扱える医療機関は少ないため、私ならではの視点からアドバイスができると感じています。逆に渡航先で感染してしまう、いわゆるトラベラーズウイルスにより発症した疾患の治療経験もあるので、こちらに関してもご相談いただければお力になりたいです。

これからどのようなクリニックにしていきたいですか?

何か不調なことがあったら当院に行けば何とかなる、そんな総合診療の場になればいいなと思っています。皆さんの生活習慣から生まれた疾患に対しては、その原因を一緒にひもとき、一人ひとりに寄り添った対応をめざしています。万が一の場合は、近隣の総合病院と提携しながら地域の方々の健康を守っていきたいです。今までのキャリアを総動員して、適切な道筋と診断をつけ、治療していけたらうれしいです。そのためには患者さんがお話ししやすい雰囲気、来院しやすい環境づくりはもちろん、一つ一つ丁寧に診察していくことが何よりも大事だと思っています。

最後に、読者へメッセージをお願いいたします。

沼崎啓院長 みらいメディカルクリニック川口中央6

ハードルは低く、意識は高く、赤ちゃんからご年配の方まで、すべての世代の方々のお悩みに応えられる場所でありたいと思っています。お子さんの予防接種で来院した時に、親御さんが気になることやお悩みをお話ししたい場合や、逆にご自身の診察の時に、お子さんのことでここが気になる、または祖父母のことで相談に乗ってほしいなどのご要望もあることでしょう。そんな家族みんなのよりどころであり、総合診療所でありたいと願っています。何か聞きたいことがあったら、気軽にお越しいただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インフルエンザワクチン/成人:3500円、小児(1回):3000円

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