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松本 昌和 先生の独自取材記事

添田医院

(川口市/東浦和駅)

最終更新日:2020/06/24

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東浦和駅や新井宿駅などから車で約10分、東京外環自動車道川口中央インターチェンジからすぐの場所にある「添田医院」。1991年の開業以来、長年にわたり地域住民の健康を守ってきた同院を、文京区と大田区の2つのクリニックで診療している松本昌和先生が2020年5月に継承。これまで同様、内科全般を幅広く診療するとともに、今後は訪問診療にも取り組み、外来通院から在宅医療による終末期ケアや最期の看取りまで、地域住民をワンストップで支える体制づくりをめざすという。「医師と患者が気持ち良く信頼し合える場所で、患者さんの人生に寄り添う診療をしていきたいと思っています」と語る松本先生に、同院の診療内容や今後の展望、地域医療への思いなどを聞いた。
(取材日2020年6月18日)

歴史ある医院を継承し、患者の人生に寄り添う診療を

まずは、クリニック継承の経緯をお聞かせください。

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添田医院を運営されていた添田敏幸先生が高齢になられ、医院の引き継ぎ先を探しておられたのです。仲介会社を通して私が代表を務める「みらいメディカルグループ」に打診があり、医院を見学させていただいたのですが、地域にしっかりと根づいた診療が行われていて都市部のクリニックにはない魅力を感じました。当院は最寄駅から距離があり、決してアクセスの良い場所ではありませんが、だからこそ地域のかかりつけ医院としてなくてはならない存在なのだと思います。継承前は添田先生のご都合で診察日が週2.5日に限られていたのですが、それでも患者さんが離れず、1日当たりの患者数が増えたと聞いています。添田先生のお人柄あってのことだと思いますが、これだけ医療ニーズが高く、医師と患者が気持ち良く信頼し合える場所で診療できることをとてもうれしく思っています。

クリニックの特徴を教えてください。

6月中は平日2日と土曜半日の週2.5日の診察になりますが、7月からは添田先生と当グループから派遣する医師の2人体制で、月・火・水・木と土曜半日の週4.5日で診療いたします。診療内容は循環器、呼吸器、消化器、糖尿病、アレルギーなど内科全般を幅広く診療し、添田先生のご専門である脳神経内科も受けつけています。患者層は近隣にお住まいのご高齢者を中心に、糖尿病や高血圧症、脂質異常症といった慢性疾患をお持ちの方が多いですね。また、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんも一定数おられると聞いています。SASを放置すると高血圧や糖尿病のほか心疾患や脳卒中などの発症リスクが高まるといわれていますので、検査や治療をしっかり行っていきたいと考えています。

同院のほかにもクリニックを運営されているそうですね。

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はい。文京区の「みらいメディカルクリニック茗荷谷」と、大田区の「みらいメディカルクリニック西六郷」があり、当院を合わせて3院を運営しています。茗荷谷院は駅の近くにあり、お子さんからご高齢者まで幅広い世代の患者さんにご利用いただいています。周囲には学校や企業が多いので企業検診や予防接種のニーズもありますし、がん治療の専門家による「がん治療」に特化した外来も開設しています。西六郷院では一般内科外来のほか、訪問診療・訪問リハビリテーションも行っています。また、私は大学病院や地方の総合病院でも研鑽を積んできました。当院でも、これまでの経験や診療ノウハウをうまく融合させて診療の幅を広げ、地域の皆さんにより良い医療を提供できればと思っています。

外来通院から在宅での看取りまで対応していきたい

力を入れていきたい領域はありますか?

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現在は外来診療のみですが、今後は西六郷院で培ったノウハウを生かして、訪問診療も含めた最期のお看取りまで対応していきたいと考えています。ご高齢の患者さんは年齢を重ねるにつれ、通院が難しくなることもあると思います。通院ができなくなればほかの医療機関を探す必要があり、主治医も変わることになりますから、患者さんにもご家族にも大きなストレスがかかります。ですから、外来通院から訪問診療、在宅でのお看取りまで対応可能なクリニックが身近にあれば、地域の皆さんの安心材料になるのではないかと思ったのです。医療機関によっては外来と訪問で診察する医師が異なるところもあるようですが、当グループでは外来担当医が訪問診療も担当するスタイルをとり、患者さんとご家族の人生に寄り添う診療をめざしています。

訪問診療のやりがいについてお聞かせください。

患者さんのご自宅に出向いて診察することで、生活面に踏み込んだ診療を提供できる点にやりがいを感じています。例えば西六郷院では、お家の中の整理整頓についてアドバイスすることもありますし、ケアマネジャーさんと相談して手すりをつけるなどご自宅の改修をご提案したこともあります。また、自分の専門領域だけでなく、全身を診る医療が求められますから医師も鍛えられますし、患者さん、ご家族から教えられることも多く、訪問診療での経験は医師として成長していくための大きな糧になっていると感じています。

医療機器も充実しているそうですね。

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添田先生のご専門が脳神経内科なので、クリニックには珍しくCTが導入されており、大学病院など大きな病院に行かなくてもある程度の精密検査が可能です。現在は慢性疾患の患者さんが9割を占めていますが、今後はCTなどの検査機器をうまく活用して、発熱など風邪のような症状をはじめ、腹痛、下痢 、吐き気など急性症状の初療にも対応し、高度な治療が必要なときには専門の医療機関へつなぐ役割も担っていければと考えています。

医師と患者が信頼し合える場所で地域医療に貢献

松本先生のご経歴についても教えてください。

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大学卒業後、順天堂大学附属順天堂医院で腎疾患と透析医療を専門に診療にあたり、大学院では主に糖尿病合併症、糖尿病性腎症を研究しました。大学院修了後は静岡県御殿場市の中核病院に出向、専門領域だけでなく総合内科の医師として経験を積み、その後、都内の透析専門クリニックで院長を8年務めました。2015年に「みらいメディカルグループ」を立ち上げたのは、さまざまなエリアや医療機関で診療する中で地域医療のニーズとバランスの悪さを感じ、何とか是正できないかという思いからです。私自身、都市部と比べて患者さんとの信頼関係が築きやすい地方での診療にやりがいを感じていましたから、電子カルテの導入など診療環境を整えれば、地方で診療する医師も増えるのではと考えています。ローテーションを組んで地方の病院に医師を派遣する仕組みをつくるなど、グループとして医師の地域偏在解消にも取り組んでいきたいと思っています。

地域医療に関心を持つようになったきっかけは?

医師である父の背中を見て育ったからだと思います。実は茗荷谷院の前身は、私の父が1977年に開業した内科医院なのです。茗荷谷駅周辺の診療所の中でも歴史が古く、父が自転車に乗って往診に出かける姿は地域の方々の目に焼きついているようで、今も患者さんから「昔、大先生がこの辺りを自転車で走り回っておられたのを覚えています」と言われることもあるほどです。私自身も、電話で呼ばれれば休日でも診療に出かけていく父のいきいきとした姿を間近で見る中で、医師という仕事のやりがいや地域医療の大切さを感じていたのだと思います。

最後に、クリニックの今後の展望をお聞かせください。

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クリニックとしての機能をより拡充させていきたいですね。例えば、訪問診療と併せて居宅介護事業所や訪問看護ステーションなど福祉・介護施設の立ち上げのほか、内視鏡検査システムや私の専門である透析の設備の導入などを実現できれば、遠方の病院や施設に通わずとも住み慣れた地域で必要な医療や介護を受けられ、近隣の皆さんに喜んでいただけるのではないかと考えています。添田先生が築き上げてこられた診療を受け継ぐとともに、地域のニーズを把握しながら、人生の最期まで患者さんの人生に寄り添う診療をめざして頑張っていきたいですね。

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