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鎮静剤を使わなくても苦痛が少ない
大腸内視鏡検査

三輪医院

(熊谷市/熊谷駅)

最終更新日:2021/10/12

三輪医院 鎮静剤を使わなくても苦痛が少ない 大腸内視鏡検査 三輪医院 鎮静剤を使わなくても苦痛が少ない 大腸内視鏡検査
  • 保険診療

がんをはじめとする大腸の病気の早期発見に有用な大腸内視鏡検査。その必要性は理解しながらも、肛門からカメラを挿入することへの抵抗感や痛みなどへの不安から、血便や便潜血などの症状があっても受診を躊躇してしまう人もいるだろう。そして、現在は多くの病院やクリニックで行われている大腸内視鏡検査だが、患者の負担に配慮し鎮静剤を用いた検査を提供しているところも少なくない。そんな中、患者の安全性や利便性を追求するため、鎮静剤をできるだけ使わない大腸内視鏡検査に取り組んでいるのが「三輪医院」の三輪佳雅院長だ。実際にほとんどの患者が、鎮静剤を使わず検査を終えているという同院の大腸内視鏡検査について、三輪院長に詳しく教えてもらった。

(取材日2019年11月22日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q大腸内視鏡とはどのような検査ですか?
A

大腸内視鏡検査は、肛門から直腸、大腸、盲腸までの下部消化管を内視鏡で直接観察して、ポリープやがん、潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患などの病気を見つけ、適切な治療を考えるために行います。大腸内視鏡検査によって、がんが疑われる病変が見つかった場合には、その場所の組織を小さく採取して病理検査をすることで、確定診断を行います。また、ポリープが見つかった場合には、患者さんの同意を得た上で切除を行いますが、大きなポリープについては、入院が可能な施設へ紹介することになります。大腸内視鏡検査にかかる時間は15分程度で、ポリープ切除があっても多くの場合には30分前後で終了します。

Qどのような人が、大腸内視鏡検査を受けたほうが良いのですか?
A

明らかな血便が出ている場合や、健康診断などで行う便潜血検査で陽性となった場合、便が細くなってきた、ひどい便秘などの排便異常がある場合などに行います。便潜血検査で陽性となっても、大腸がんでない可能性は大きいほうだと言える一方で、大腸がんの多くはポリープから発生することがわかっています。大腸内視鏡検査でポリープのうちに発見し切除することができれば、大腸がんの予防につながるでしょう。また、それらの症状がなくても、家族歴などで心配だから検査を受けたいという場合にも検査を承っています。

Q貴院で鎮静剤を使用しない大腸内視鏡検査を採用している理由は?
A

当院の大腸内視鏡検査は、基本的に鎮静剤を使わずに行っています。鎮静剤には、呼吸・循環抑制作用があり、人によってはアレルギー反応が出るなど、少ないですがリスクが否定できないからです。また、検査中に患者さんの訴えを聞くことができたり、体の向きを変えてもらったりすることができるので、スムーズにカメラを挿入することができるんです。皆さんがよく懸念される痛みについては、検査を行う医師の手技で、強い痛みは避けることができると言えるでしょう。当院でも、以前に手術をしていて腸の癒着がある方などには鎮静剤を使用しますが、結果としてほとんどの患者さんが、鎮静剤を使わず検査を終えることができています。

検診・治療START!ステップで紹介します

1診察後に検査を予約。その後、事前説明を受ける
三輪医院 診察後に検査を予約。その後、事前説明を受ける

まずは、医師による診察を受ける。血便や便が細いなどの症状、便潜血検査で陽性になったなどの訴えがあり、医師が必要と判断した場合には、大腸内視鏡検査を行う。大腸内視鏡検査を受けることになれば、その日時を決定し、その後に書類も用いながら、検査の内容や事前の準備、注意事項などの説明がある。また、検査前に自宅で服用する下剤と腸管洗浄液が処方される。心配なことがあれば、この時にしっかりと聞いておこう。

2前日夜から事前準備
三輪医院 前日夜から事前準備

検査の前日は、消化の良い夕食を午後9時までに済ませる。その後は、水分は摂取してよいが、アルコールは避けること。また、就寝前には処方された液体タイプの下剤を服用する。検査当日は食事を取らず、処方された腸管洗浄液を早朝に服用して腸内をきれいにするほか、薬は、血圧を下げる薬以外は飲まないようにする。糖尿病の薬や血液をサラサラにする薬などを飲んでいる人は、事前に医師の指示を仰ぐこと。

3大腸内視鏡検査を受ける
三輪医院 大腸内視鏡検査を受ける

検査開始時間の約30分前に来院。患者が検査着に着替えて検査台に横になり、検査開始。まず、手袋をして潤滑剤をつけた指を肛門から直腸に入れて、しこりや異常の有無を指の感触で調べる。その後内視鏡を肛門から挿入し、直腸から盲腸までの大腸全体を詳細に観察する。がんが疑われる病変があれば、一部を採取し病理検査を行ったり、小さなポリープはその場で切除したりすることもある。検査にかかる時間は15〜30分程度。

4検査後に休憩する
三輪医院 検査後に休憩する

検査後、必要に応じて休憩する。同院では基本的に鎮静剤を使っていないので、体調などに問題がなければ、休憩も必要ないか短時間で大丈夫なことがほとんどだそう。その後、私服に着替えて、医師からの説明を待つ。鎮静剤を使った場合には、眠気が覚めるまで30分から1時間程度休憩する必要があるほか、その後も眠気が残り判断力が低下することがあることから、車やバイク、自転車などを自分で運転して帰宅することはできない。

5検査結果の説明を受ける
三輪医院 検査結果の説明を受ける

医師より検査結果の説明がある。同院では、実際の検査の画像をモニターに映したり、模型も使ったりしながら、専門用語をできるだけ使わず、検査結果の説明を丁寧に行っている。ポリープを切除した場合には、数日は長風呂や激しい運動、アルコールの摂取は避ける必要がある。同院の大腸内視鏡検査は、鎮静剤を使わなかった場合、来院から1時間程度で帰宅の途につくことができるという。

ドクターからのメッセージ

三輪 佳雅院長

当院では、鎮静剤を使わなくても苦痛が少ない検査をめざしています。実際に、当院で大腸内視鏡検査を受けた患者さんのほとんどは、鎮静剤を使わずに検査を受けていただいています。加えて、当院は新築のきれいな建物ですし、女性でも検査を受けやすいよう検査の時間を区切ったり、専用のロッカールームを用意したりするなどプライバシーに配慮しています。また、平日は忙しい方のために土曜日も検査を行っていますので、ぜひご相談いただきたいと思います。

三輪 佳雅院長 三輪医院
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