お尻の痛みや排便時の出血
一人で悩まずクリニックに相談を
安藤クリニック
(多治見市/多治見駅)
最終更新日:2023/04/28


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肛門周辺の痛みやかゆみ、出血などは誰もが経験する身近な症状。日本人の多くがお尻のトラブルを抱えているともいわれている。しかし、トラブルを自覚していても、恥ずかしさや抵抗感から病院での受診をためらう人も多い。例えば、お尻の代表的な病気である痔は自己治療が難しい病気の一つ。放置したまま悪化すると、治療が難しくなったり、入院が必要になったりすることもある。また、大腸がんなど重篤な病気が隠れているケースもあるため早めに専門家に相談することが重要だ。県内でも珍しく「肛門外科」を標榜しているのが「安藤クリニック」。大腸や肛門病の専門家である安藤広幸院長のもとには、県外からも多くの患者が訪れている。お尻の病気や受診すべきタイミングについて安藤院長に話を聞いた。
(取材日2023年3月22日)
目次
肛門外科の専門家による丁寧な診療で、痔の慢性化を防ぐことを図り、重篤な病気の早期発見につなげる
- Qお尻の痛みや排便時の出血はどのような病気が疑われますか?
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A
▲痔の治療に注力する安藤クリニック
代表的な病気は痔です。痔には、血管が膨らんでこぶのようになった痔核(イボ痔)、皮膚が切れる裂肛(切れ痔)、膿がたまる痔ろう(あな痔)があります。当院の患者さんの割合でいうと50~60%がイボ痔、残りが切れ痔とあな痔ですね。切れ痔は便秘がちな人に多く、あな痔は男性に多いです。他には大腸ポリープやうっ血による血栓性外痔核、肛門周囲膿瘍、直腸が出てしまう直腸脱などがあります。近年は食生活の欧米化などにより若い人に潰瘍性大腸炎とクローン病が増えています。出血があると大腸がんや直腸がんも考えられますので早めの受診が大切です。
- Qどのような時に肛門外科を受診したほうが良いのでしょうか?
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A
▲早めの受診が安心
まずは市販薬を使う方が多いと思いますが、それで痛みや出血が止まれば問題ないといえます。しかし、2~3日で改善の兆しがなかったらクリニックを受診すべきです。市販薬と同じ成分の薬でも働きの強さが違うため、医療機関で処方された薬を使うことで症状の改善が期待できることもあります。また、高齢者に多いのですが「毎日便が出ないと心配」という方もよく来院されますが、こちらはあまり気にする必要はないといえます。なぜなら年齢を重ねると、たくさん食べられなくなるからです。例えば、食べる量が3分の1に減ると理論上、排便も3分の1になります。排便が2~3日に1回でも、体調に変化がなければ問題ありません。
- Qクリニックを受診するメリットは?
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A
▲痔ではない可能性も考慮しながら検査を行ってくれる
排便時に出血があると、「がんじゃなくて痔だよね?」と誰もが思い込みたくなるものです。しかし、クリニックを受診して検査を受けてみると、直腸がんや大腸がんが見つかったというケースは珍しくはありません。これらは早期発見すれば完治も見込めるがんですので、長い人生を考えても、早めの受診が大きなメリットになります。また、女性で生理になると便秘がちで、切れ痔になる方も多くいます。痔を定期的に繰り返していると、皮膚が徐々に厚くなり、肛門が狭くなってしまいます。すると、これまでと同じ太さの便でも肛門を通りにくくなり、再度痔になるという悪循環に。このような痔の慢性化を防ぐことを図れるのもメリットといえますね。
- Qこちらのクリニックの特徴を教えてください。
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A
▲リラックスして治療できる体制が整っている
肛門外科の専門家として、私はこれまで多くの経験を積んできました。おかげさまで痔の相談にたくさんの患者さんが来院してくださっています。当院には内視鏡の専門家も在籍していますので、万が一、大腸や直腸にがんが見つかった際の連携もスムーズです。診療時はじっくりとお話をして、治療方針について丁寧に説明することが、安心できる診療の第一歩と考えています。痔の治療は、ほんの小さなイボ程度でも「手術で取りたい」という方から、ゴルフボールほどの大きさなのに「手で押せば入るから手術は必要ない」という方までニーズはさまざまです。基本的に患者さんのご要望を尊重し、決して無理強いはしませんので安心して受診してください。
自由診療費用の目安
自由診療とは大腸内視鏡検査/5500円~