多様な専門性を持つ8人の医師が
何科に行くか迷う症状にも対応
のがたクリニック
(中野区/中野駅)
最終更新日:2025/04/11


- 保険診療
中野駅、高円寺駅、野方駅と3駅からアクセスできる「のがたクリニック」。院長の和久井真司先生が「道を歩いているとたくさんの患者さんにお会いします」と語るとおり、地域に根づいたクリニックだ。一方、さまざまな専門性を持つ8人の医師が集い「小さな大学病院」さながらの診療を行っているため、遠方から通う患者もいる。すべての患者がスムーズに受診できるようIT技術も駆使しているが、さらに「通院する意味」を実感してほしいと尽力。なぜならば、力を入れている生活習慣病の管理、心臓リハビリテーションなどは継続することに意味があるからだ。DX化を推進しながらも院内薬局を持つなど昔ながらの良さも残す同院。ヒノキのオブジェが見守るアットホームな雰囲気の院内で、どのような診療を行っているのか和久井院長に詳しく聞いた。
(取材日2025年3月27日)
目次
循環器内科から消化器内科までを標榜し全身のさまざまな症状をシームレスに診療
- Qこちらのクリニックの診療体制について教えてください。
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A
▲月曜・水曜・木曜と土曜の午前の診療を担当する和久井理事長
8人のさまざまな専門分野を持つ医師が交代で診療にあたり、患者さんのあらゆる悩みを徹底的にサポートしています。内科、外科、循環器内科、消化器内科、心臓血管外科を標榜していますが、それ以外の相談も幅広く対応可能なので実質的には総合診療を行っているといってもいいでしょう。大学病院の神経内科で認知症を診ている先生や、内視鏡検査を得意とする女性医師が診察をする日も設けています。エルゴメータなどを備えた心臓リハビリテーションルームに理学療法士も常駐していますし、院内薬局を設けて薬剤師が院内処方をしているというのも、のがたクリニックならではの特徴なのではないでしょうか。
- Qどのような悩みを相談できるのでしょうか。
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A
▲月曜の診療を担当する新井先生
何か困った症状があったら「取りあえず、のがたクリニック」というように利用してほしいですね。医師たちはそれぞれ高い専門性を持ちながら、プライマリケアにも長けています。僕を含めて外科出身の医師も複数人いるので、外傷の縫合なども問題ありません。最近は花粉症などのアレルギー疾患を診る機会も増えていますね。腰痛、肩凝りなども遠慮なくご相談ください。もし、より専門的な治療が必要と判断されるようならば近隣の東京警察病院、中野総合病院、総合東京病院、杏林大学医学部付属杉並病院などを迅速に紹介しています。症状や患者さんの希望次第では日本大学医学部附属板橋病院、慶應義塾大学病院、虎の門病院へつなぐことも可能です。
- Q多様な検査を受けられるのも心強いですね。
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A
▲火曜・水曜と土曜の午前の診療を担当する西村先生
血液検査、エックス線検査、心電図検査、24時間ホルター心電図検査などを一通りできるようにしています。心電図の解析機器、睡眠時無呼吸症候群のための検査キットなども自院で所有し、外注することなくすべて院内で実施、最短即日で結果提供できるようにしました。先進の超音波検査機器を備え、心エコー検査は慣循環器内科の先生が行うこともありますが、そのほかの部位は超音波検査を専門とするスタッフが担当しています。一方、心臓リハビリテーションでは体組成検査、心肺運動負荷試験(CPX)なども実施し、筋肉量・体脂肪量・水分量などを把握した上で、心臓・肺・筋肉の機能を総合的に評価し適切な強度で運動できるように見守ります。
- QDXを活用し患者さんの利便性にもこだわっているとか。
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A
▲前院長の渡邉先生や認知症を専門とする佐々木先生も在籍
私はコンサルタントなどを通して医療ITに20年以上携わった経験から、予約システムを作りました。「心臓に関する診察」の他に「取りあえず診てもらう」のボタンがあるのが特色です。そこから「風邪」「健診で異常を指摘された」など、来院の目的を選べるようになっていて、どなたでも最初の一歩を踏み出しやすいようにしています。また厚生労働省推進の生活習慣病容量計画やカルテ、さまざまな書類を半自動的に作成できる電子カルテ補完システムも自作。患者さんに通院のたびごとにレポートとして渡していますが、どれだけ減量できたかなど目標到達度が確認できるので、治療継続のモチベーションアップにもなっているのではないでしょうか。
- Q先生の考える「かかりつけ医」とはどのようなものですか?
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A
▲木曜の診療を担当する福本先生
患者さんに「自分のことをわかっている」と安心してもらえてこそ、かかりつけ医だと思っています。患者さんが診察室に入ってきたら名前で呼びかけ、さりげなく前回の雑談の続きができる……。そんなふうでありたいですね。患者さんはクリニックの機能面だけを重視しているのではなく、通院する意味を求めています。だからこそ、時には患者さんのお話をただ共感しながら耳を傾ける時間も必要です。診療を通して患者さんを笑顔にすることが一番の願いですが、それにはまず迎える私たちが笑顔でなければいけません。これからも「ここに通って良かった」と納得していただけるクリニックを、チーム一丸となってめざしていきたいです。