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藤田 進彦 院長の独自取材記事

吉祥寺藤田クリニック

(武蔵野市/吉祥寺駅)

最終更新日:2020/12/14

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吉祥寺駅から徒歩約2分の「吉祥寺藤田クリニック」の院長藤田進彦先生は、「患者さんを一生サポートしていく」という信念のもと開業した。患者とのつながりを大切にする藤田院長は、長期にわたって病気と向き合う糖尿病患者が途中でくじけないようさまざまな取り組みにチャレンジし、精神的バックアップにも努める。こうした姿勢が信頼関係を生み、増える一方となった患者に対応するため、近年は平日診療に腎臓内科を専門とする妻が加わり二診体制へと移行。毎年のように設備面も充実させ進化し続ける同院の現状や診療スタンス、プライベートまで含め、さまざまな話を聞いた。
(取材日2019年12月19日/更新日2020年10月27日)

チーム医療で慢性疾患患者を支える

クリニックのマークが個性的ですが、どういう意味が込められているのですか?

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当院は糖尿病への対応をメインの1つと考えて開業したので、マークの色は糖尿病啓発のシンボルであるブルーサークルと同じ青にしました。デザインは、1人の患者さんの周りに五角形を配置した形で、五角形の各角には円が描いています。この5つの円はそれぞれ、医師、看護師、医療事務、管理栄養士、薬剤師をイメージしました。要するに、職種の異なる医療関係者たちが一人ひとりの患者さんをチームとなってサポートするという意味が込められているということです。医療チーム全員が一丸となって患者さんを支えていこう、頑張って全員で病気と向き合っていこうという気持ちを表すため、こういうロゴマークを作りました。

院内の取り組みについてお教えください。

1つに、予約制を取り入れて待ち時間の短縮をめざしています。また、以前から土曜日に入っていた妻が、平日診療も増やし二診体制をとりました。現状、私がいない木曜日以外は2人体制なのでお待たせする時間は以前より少なくなったのではないでしょうか。妻は腎臓内科、私は循環器内科や糖尿病内科で専門領域は異なるものの、糖尿病には糖尿病性腎症という合併症がありますし、腎臓と循環器は密接な関係があるなどリンクする部分も少なくないので、そういう意味ではこれまでよりプラスアルファの診療を提供できるようになったと考えています。そして、新型感染症についても地域の患者さんのために発熱の外来を設置しました。もちろん、院内感染対策を十分に行い、一般診療とは時間を隔離して行っています。必要な方にはPCR検査をできる体制も整えていますので、安全を担保するためにも、疑いのある方は受診前に必ずご連絡していただくようお願いいたします。

こちらではどんな治療が受けられますか?

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当院は内科・糖尿病内科・循環器内科・腎臓内科を掲げ、幅広く専門性の高い診療を行っています。中でも力を入れているのは生活習慣病の方への療養指導。糖尿病療養指導の専門的な知識を持つ4名の看護師、2名に増員した管理栄養士とともに、患者さんのライフスタイルに配慮した方法をアドバイスしています。糖尿病の治療に使える薬は現在7種類まで増え、膵臓の機能が悪くインスリンの分泌が不十分な方、肥満が主な原因の方、肝臓の疾患が原因の方など、それぞれに合わせたオーダーメイドの治療計画や治療法の提供が可能になりました。また、週に1度、基幹病院の武蔵野赤十字病院に非常勤医師として外来を担当していますので、必要に応じて精密検査や手術の依頼もスムーズに行えます。

さまざまな取り組みで患者との信頼関係を築く

どんな患者さんが多いのでしょうか?

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やはり糖尿病の診断やコントロールを求めていらっしゃる方が一番多いですね。ただ、意外に甲状腺関連でいらっしゃる患者さんの数も多く、クチコミでいらっしゃるのか遠方からわざわざ足を運ばれるケースもよくあります。あとは、風邪やインフルエンザなど一般内科領域の治療、循環器内科も標榜しているので高血圧や循環器疾患の診断を求めていらっしゃる方も。土曜日は腎臓内科が専門の妻が診ているので、健康診断で尿異常や腎機能低下を指摘された方が多く、ほとんどは経過観察でしばらく通院いただきますが、中には腎生検が必要になるなどで高次医療機関を紹介することもあります。

診療で心がけていることをお聞かせください。

糖尿病のような慢性疾患で重要なのは合併症の予防、合併症がすでにある場合には重症化させないことです。そのために欠かせないのは継続治療なので、慢性疾患の方が治療をドロップアウトしないような診療を心がけています。例えば療養指導では、生活習慣にあまりうるさく口を出しません。四角四面に正しいことを通すより、避けなければならないポイントだけを伝え、それ以外は薬で補うようにしています。そのほうが治療を続けやすいと思うからです。検査データばかり気にして厳しく指導するのではなく、病気のコントロールがうまくいかなくても「次は頑張ろう」と患者さんが前向きになれるアドバイスをすることが大切です。検査データが悪くなった原因を振り返り、「先月はあまり運動しなかった」など気づいたことがあれば、「今日からは少しずつ改善していきましょう」と励ましています。

糖尿病についてさまざまな取り組みをしているそうですね。

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1つは、医師と患者さん、患者さん同士の交流を深めるため年数回10キロほどを歩くウォーキング会と、1型糖尿病患者さんが悩みを共有する場づくりとして隔月で開いている「1型糖尿病カフェ」です。先日のカフェでは、88歳を迎えた患者さんをお祝いする機会に恵まれました。患者さんの努力はもちろんですが、治療薬が増え、合併症への治療法が進歩してきたことが長寿に結びついたのだと思います。もう1つは、より効果的な治療ができるよう機材を導入していることです。最近導入したのは、体組成計。同じ体重でも、筋肉量と脂肪量は一人ひとり違いますから、体組成の特徴をつかんだうえで、筋肉量の少ない方に運動療法をお勧めするなど治療計画をつくるのに役立てています。

糖尿病を専門とした父の影響で医師の道をめざす

先生が医師をめざしたきっかけはなんですか?

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両親はともに勤務医でしたが、特に父の影響が大きかったのだと思います。ある日、小学生の私が父の勤める病院へ行くと、白衣に身を包み、普段とまったく違う父がいました。医師という仕事をしている父が新鮮で、とても頼もしく思えたんです。それが直接のきっかけとなったのかはさだかでありせんが、その頃から私は「医師になる」と口にするようになりました。大学卒業後は医局に残り、循環器をメインとして肝臓病や糖尿病の治療を行う科に在籍しました。学びの多い充実した勤務医時代を過ごしましたが、医療情勢が変化していく中、「急性期は大病院、慢性疾患はかかりつけ医」という流れが一般に定着し、病院に勤務していては「患者さんを一生サポートしていく」という自分の主義に反してしまうと思い、この地に開業することを決めました。

プライベートはどのようにすごしていますか?

以前は多少、時間にも余裕があって家族と一緒に公園でラジオ体操をしたり、筋トレしたりしていたのですが、最近は忙しくなりすぎてほとんどプライベート時間はとれません。家族と夕飯を食べることもほとんどないですね。たまに子どもたちが起きている時間に帰ると、「お帰り」ではなく「いらっしゃい」と言われてしまったり(笑)。ですから、週末などたまに時間が取れる時は、できるだけ家族と過ごすようにしています。買い物とかどこかに出かけたり、1日空けばみんなで登山に行ったり。家にいる時は、下の子を保育園に連れていきますし、おむつ替えなどお世話も普通にやっています。料理も得意で、土曜日はだいたい私が作りますね。レパートリーは少ないですが子どもたちには好評で、たまに「パパの玉子焼き作って」などとリクエストされることもあります。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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医療の進歩によって、糖尿病の治療は随分と変わってきました。読者の方の中にはきっと、昔ながらの療養指導に疲れ、ドロップアウトしてしまった方もおられるのではないかと思います。しかし、今はもう新たな治療が始まっています。無理な生活習慣を押しつけられることもなく、あなたらしい生活をいかに続けられるのかをプロと一緒に考えることができるのです。ですから固定観念に縛られることなく、もう一度医療機関を頼ってみてください。このインタビューが、読者の方々の治療を始めるきっかけになればと思います。

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