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柳 健 院長の独自取材記事

東京デイサージェリークリニック

(中央区/東京駅)

最終更新日:2019/08/28

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東京駅から徒歩4分。八重洲北口前の大きな横断歩道を渡って左に進み、カフェとコンビニエンスストアに挟まれた道をまっすぐ行くと、右手にオレンジ色の置き看板が目に入る。「東京デイサージェリークリニック」は東京の中心ともいえる立地に2014年5月に開業したばかりのクリニックだ。クリニック名の「デイサージェリー」とは「日帰り手術」のこと。院長の柳健先生は外科医として大学病院等で経験を積んだ後、日帰り手術の大きな可能性に開眼。新型機器と経験豊富な技術により、そけいヘルニア、下肢静脈瘤、痔核、大腸ポリープの手術を入院せずに受けられる、日帰り手術を行う専門クリニックを設立した。そんな、誠実で明るい笑顔が印象的な柳院長に、開業の経緯や日帰り手術のメリットからプライベートまでを伺った。
(取材日2014年10月30日)

手術が終わったら歩いて帰れる「日帰り手術」の専門クリニック

医師をめざされたきっかけを教えていただけますか? 

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幼少期の思い出が大きく影響しているのかもしれません。祖母が当時はまだ珍しかった女性医師でした。自宅の敷地内で開業していて私も5歳くらいまでそこで同居していたので、よく患者さんと遊んだりしていました。呼び鈴が鳴ると、祖母より先に出て行って、「今日はどうされましたか? 」とお迎えしたりして、幼稚園の頃から問診をしていたみたいですね(笑)。ですから自然に医師をめざすようになり、医科大学に進みました。大学卒業後は母校の外科に入局して研修医として勉強し、その後、大学に戻り医学博士号を取得してからは大学病院や国立病院の外科で臨床経験を重ねました。研修医時代は睡眠時間2〜3時間でしたし、外科ですからどれだけ手を尽くしても患者さんを救えないことがあったりと、むなしい思いもたくさん経験しましたが、その分自分の実力を向上させたいと思い、たくさんの臨床経験を重ね、外科医としての実績を積みました。

その後、特に日帰り手術に注力された経緯を教えてください。

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日帰り手術を実際に始めたのは2009年からです。先輩に静脈瘤を専門に扱うクリニックを手伝ってくれないかと言われて、そこで下肢静脈瘤の日帰り手術を多数担当したんです。日帰り手術については大学病院時代にも意識はしていたのですが、実際に経験してみると衝撃を受けました。従来は1週間の入院を必要とした手術なのに、手術直後にすぐに歩いて帰れるのですから。「日常生活に負担のかからないこういう手術があるのか。ぜひこれを世の中にもっと広めたい」という思いが強くなり、現在、外科分野の各学会で安全性が確認されているそけいヘルニア、下肢静脈瘤、痔核、大腸ポリープの日帰り手術の修業を行い、今回「デイサージェリー=日帰り手術」をクリニック名に取り入れて開業したんです。

クリニックのコンセプトや開業にあたってのこだわりなどについて教えてください。

当院は普段の生活への負担が少ない日帰り手術を行う専門クリニックです。近年、日帰り手術が可能になったそけいヘルニア、下肢静脈瘤、痔核、大腸ポリープの手術のほか、胃・大腸の内視鏡検査も完全予約制でやっています。日帰り手術なら、普段忙しくて病気を放置してしまっている方も仕事や家事を休まずに病気を治すことができます。日常生活に負担をかけずに気軽に治療していただけるんです。この利点をより生かすため、立地には非常にこだわりました。忙しい方や遠方の方も来ていただきやすいように、東京駅4分、日本橋駅1分の場所を選びました。また、最近は地震や豪雨などの自然災害が増えていますが、水道や電気が止まってはご予約通りに手術を進めることができません。そこで安心して治療を受けていただけるよう、24時間副電源稼働システムがあり、制震構造のある新築ビルを選びました。また、ホームページには迷わずに来ていただけるよう写真で道順を説明していますし、遠方からの患者さんのために提携ホテルの情報も載せています。そのほか、着替えた後に誰にも会わずに検査室や手術室に行けるよう導線を工夫し、大腸の内視鏡検査の際に気になるトイレは、洗面スペースから鍵がかかるようにするなど、プライバシーにも配慮しました。新鋭の機器と技術で日帰りで治療させていただくことはもちろん、患者さんの目線を大切にして、「より楽に快適に」来ていただけるクリニックでありたいと考えています。

日常生活に負担のかからない「日帰り手術」と、気軽にできる内視鏡検査・健康診断

日帰り手術のメリットにはどんなことがありますか? 

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やはり一番は仕事や家事を休まなくていいということですね。術後の痛みも少ないですし、すぐに日常生活に戻れます。また、日帰り手術が普及すれば、入院を怖れて病院を避けがちだった人も気軽に受診しやすくなるのではないでしょうか。万が一手術になっても日帰りで済むわけですし、それに実は来院する患者さん全員が手術になるわけではなく、むしろ手術になる方のほうが少ないんです。当院で診療しているそけいヘルニア、下肢静脈瘤、痔核、胃や大腸で何か気になることがあるようでしたら、入院や手術を怖れて悪化させるより、「手術になっても日帰りで済むなら」と気軽に相談に来ていただきたいですね。また、日帰り手術には金銭的なメリットもあります。1週間入院する場合の3分の1の医療費で済むんです。近年は低侵襲性医療といって、ただ治すのではなく、患者の心にも体にも極力負担をかけない医療の研究が進んでおり、医療機器も常に進歩しています。ですから今後は、そけいヘルニア、下肢静脈瘤、痔核以外でも、日帰り手術が可能になってくるかもしれません。新しく日帰り手術が可能な病気が出てきたら、また勉強してどんどん導入していきたいと思っています。

具体的な日帰り手術の内容についてわかりやすく教えてください。

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そけいヘルニアは、飛び出した腸をおなかに戻し、飛び出す穴を塞ぐ外科手術でなければ完治しないのですが、ほとんどの場合、日帰り手術で治療可能です。当院ではこの手術の際に筋肉の弱いところをメッシュシートで塞ぐ方法を取っています。これだと再発が極めて少ないんです。下肢静脈瘤は、以前は静脈抜去術で脚を傷つけて壊れた血管を取り除いていたので、重症化するまで放置する人が多かったのですが、放置すると皮膚炎や潰瘍に進行してしまう病気なんです。当院では、2014年5月から保険適用になった新型レーザーで、脚を傷つけることなく治療することができます。痔核は、以前は切って治していたので、出血もあり安静が必要で、1週間くらい入院する上に排便時の苦痛もあったんですが、今はジオン注射で切らずに治すことができるんです。また、今までに内視鏡で苦しい思いをした方もいらっしゃると思いますが、当院ではより苦痛の少ない新型の内視鏡システムを導入しており、ポリープの手術も日帰りでやっています。麻酔に関しても可能な限り体に負担をかけない方法を使用していますので、どの疾患の治療も、以前の治療法でつらい思いをした方にもお勧めしたいですね。

手術は考えていないがとりあえず検査を受けたいという場合も来院していいんでしょうか? 

もちろんです。当院では内視鏡検査のほか、気になる項目だけ検査ができる健康診断も行っています。例えば肝臓の数値が気になったら肝臓だけの検査をすることもできます。完全予約制ですのでお待たせすることもないですし、気になる部分の検査だけなら長い時間拘束することもありません。また、他院の健康診断で便潜血が陽性だった場合の精密検査(2次健診)も受け付けておりますので、大腸内視鏡だけという受診も可能です。健康診断についても新鋭の医療機器をそろえていますので、お気軽にご相談ください。また、女性は痔の病気をあまり知られたくないものだと思いますが、当院は痔疾患だけの医院ではないので来院時には痔を患っている事は他人に分かりませんし、中に入ればほかの患者さんとは顔を合わせませんから安心して来院していただきたいですね。

常に患者目線を忘れず、「デイサージェリー=日帰り手術」を進化させていきたい

学生時代の思い出を教えてください。

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高校時代、非常に体育行事を大事にする文武両道の学校に通っていて、そこで体育行事を仕切る委員会をしていました。徹夜で山登りをしたり、ふんどしを締めて海水浴をしたりするんですが、先生たちからやらされるというよりは自分たちで行事をつくっている感じでしたね。昔から明るく社交的なリーダータイプだったようです。中学と大学ではテニスをやっていましたが、今は忙しくて年に1回くらいしかできていませんね。

プライベートではどのように過ごされていますか? 

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娘が2人いて、仕事には厳しいですが家では甘い父親です(笑)。今、下の子が受験生なので、「やはり勉強したほうがいいよ」と勉強を教えるのですが、なかなか理解してくれなくて大変なときがありますね(笑)。でも一生懸命聞いてくれていますよ。あとはジムに通う時間もないので自己流ですが、筋肉トレーニングをしています。研修医時代からウエストのサイズを変えないというのが目標で、今も維持しているんですよ。炭水化物を採りすぎたなと思ったらたんぱく質やビタミンを採るよう心がけ、お酒を飲んだら最後の炭水化物は我慢するなど、栄養管理も努力しています。

患者さんと接する際に心がけてらっしゃることはありますか?

患者さん目線の医療ができるように常に心がけています。日帰り手術が中心ですから、病気が治るのはもちろんのこと、いかに楽に快適に過ごしていただくかをいつも考えています。新鋭の医療機器や麻酔方法、プライベートへの配慮などもそのためです。そうした視点を持ち続けるために、実は毎日待合室のソファに座って花瓶の位置がずれていないかゴミが落ちていないかなどのチェックを行っています。また、定期的にアンケートを行い、診療や接遇に対する患者さんの生の声もお聞かせいただいています。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

「デイサージェリー=日帰り手術」をもっともっと世の中に広めたいですね。まだまだ一般の方にはなじみのない言葉のようですが、「デイサージェリー」という名前もその内容もどんどん広めていきたいです。昔は治るんだから痛いのは我慢しなさいという感じでしたが、今はできるだけ患者に負担を与えない治療を提供していく時代だと思っています。日頃から少しでも患者さんが「楽に快適に」治るようにということを追究していくと、もっとこのへんが楽にできるんじゃないかといったふうに、次々に技術も道具も薬も良いものが出てくると思うんです。そうして出てきたものを勉強して判断して吸収して、外科治療をどんどん身近なものにしていきたいですね。

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