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柳 健 院長の独自取材記事

東京デイサージェリークリニック

(中央区/東京駅)

最終更新日:2020/04/01

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東京駅から徒歩4分。八重洲北口前の大きな横断歩道を渡って左に進み、カフェを右折した道を真っすぐ行くと、右手に「東京デイサージェリークリニック」のオレンジ色の置き看板が目に入る。院長の柳健先生は、外科医師として大学病院などで経験を積んだ後、日帰り手術(デイサージェリー)の大きな可能性に開眼。先進の機器と経験豊富な技術により、そけいヘルニア、下肢静脈瘤、痔核、大腸ポリープの日帰り手術を行う専門クリニックを2014年に開業した。以来、誠実で明るい笑顔が印象的な柳院長のもとには、多くの患者が集まる。日帰り手術の普及に力を入れる院長に、開業の経緯や日帰り手術のメリットなどについて話を聞いた。
(取材日2014年10月30日/更新日2020年1月29日)

手術当日に歩いて帰れる、日帰り手術専門クリニック

医師をめざしたきっかけを教えてください。

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5歳頃まで同居していた祖母が医師だったんです。当時、女性の医師はまだ珍しかったと思います。自宅の敷地内で開業していたので、祖母より先に出て行っては、「今日はどうされましたか?」と患者さんをお迎えして、幼稚園の頃から問診をしていたようですね(笑)。そうした環境から自然に医師をめざすようになりました。大学卒業後は母校の外科に入局。研修医として勉強した後、大学に戻り医学博士号を取得してからは、大学病院や国立病院で臨床経験を重ねました。研修医時代は睡眠時間が2、3時間しか取れず、外科ですからどれだけ手を尽くしても患者さんを救えないこともあり、むなしい思いもたくさん経験しました。その分、自分の実力を向上させたいと痛感し、多くの臨床現場を経て実績を積みました。

その後、特に日帰り手術に注力するようになったのはなぜですか?

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先輩から静脈瘤を専門に扱うクリニックを手伝ってくれないかと声をかけていただき、下肢静脈瘤の日帰り手術を多数担当したんです。日帰り手術については大学病院時代にも意識はしていたのですが、実際に経験して衝撃を受けました。従来は1週間の入院を必要とするはずが、術後すぐに歩いて帰ることもできるのですから。それで、「日常生活に負担のかからない手術を世の中にもっと広めたい」という思いが強くなり、そけいヘルニア、下肢静脈瘤、痔核、大腸ポリープの日帰り手術について修業を行い、「デイサージェリー」(日帰り手術)をクリニック名に取り入れて、2014年に開業しました。

開業時にこだわった点などはありますか?

日帰りで手術できるので、忙しくて病気を放置してしまっている方でも仕事や家事を休まずに治療することもできます。こうした利点をより生かすため、立地には非常にこだわり、東京駅から4分、日本橋駅から1分の場所を選びました。また、最近は地震や豪雨などの自然災害が増えていますが、水道や電気が止まってはご予約どおりに手術を進めることができません。そこで、24時間副電源稼働システムがあり、制震構造のある新築ビルを選びました。また、ホームページには迷わずに来ていただけるよう写真で道順を説明し、提携ホテルの情報も載せています。そのほか、着替えた後に誰にも会わずに検査室や手術室に行けるよう動線を工夫し、大腸の内視鏡検査の際に気になるトイレは、洗面スペースから鍵がかかるようにするなど、プライバシーにも配慮しました。患者さんの目線を大切に、より「楽に快適に」来ていただけるクリニックでありたいと考えています。

負担の少ない内視鏡検査や健康診断を完全予約制で提供

日帰り手術のメリットにはどんなことがありますか? 

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やはり一番は仕事や家事を長く休まなくていいということでしょう。術後の痛みが少なく、早く日常生活に戻れます。当日中に帰れるのであれば、入院を怖れて病院を避けていた人も気軽に受診しやすくなるのではないでしょうか。実は来院する方全員が手術になるわけではなく、むしろ手術になるケースのほうが少ないんです。ですから、「手術になっても日帰りでできる」と気軽に相談に来ていただきたいですね。また、日帰り手術には金銭的なメリットもあり、1週間入院する場合の3分の1程度の医療費で済むことが多いです。近年は低侵襲性医療といって、患者さんの心にも体にも極力負担をかけない研究が進んでおり、医療機器も常に進歩しています。今後は、当院で対応している病気以外でも日帰り手術が可能になるかもしれないので、その際は、また勉強してどんどん導入していきたいと思っています。

日帰り手術の内容について教えてください。

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そけいヘルニアは、腸が飛び出す穴を塞がなければ完治しないのですが、ほとんどの場合、日帰り手術で治療可能です。当院では再発が極めて少ないといわれる、手術の際に筋肉の弱いところをメッシュシートで塞ぐ方法を取っています。下肢静脈瘤は、2014年5月から保険適用になった新型レーザーで、脚を極力傷つけずに済む治療を行っています。また、痔核については、以前の治療法では切除していたため、出血があり安静が必要でした。1週間くらい入院する上に排便時の苦痛もあったんですが、今は内痔核硬化療法で切らずに治療することができるようになりました。当院では苦痛の少ない新型の内視鏡を導入しており、大腸ポリープの手術も日帰りでやっています。麻酔は可能な限り体に負担をかけない方法を採用していますし、どの疾患の治療も、以前の治療法でつらい思いをした方にお勧めしたいですね。

手術は考えていないがとりあえず検査を受けたいという場合でも受診できますか?

もちろんです。当院では内視鏡検査のほか、気になる項目だけの検査も行っています。例えば、数値が気になる肝臓だけ検査したい、という要望にも対応します。完全予約制なのでお待たせすることがなく、気になる部分だけの検査なら長い時間拘束することもありません。他院の健康診断で便潜血が陽性だった場合の精密検査(2次健診)も受けつけており、大腸内視鏡だけの受診も可能です。健康診断についても新鋭の医療機器をそろえていますので、ご相談ください。また、痔については、あまり知られたくないという方も多いですが、痔疾患だけの医院ではないので他人にはわかりませんし、院内でほかの患者さんと顔を合わせることもないので、安心して来院していただけます。

「デイサージェリー=日帰り手術」を広めていきたい

プライベートもお伺いします。どんな学生時代を過ごされましたか?

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高校は、体育行事を非常に大事にする文武両道の学校に通っていました。昔から明るく社交的で、リーダータイプといわれることも多く、高校時代は体育行事を仕切る委員会をしていましたね。徹夜で山登りをしたり、ふんどしを締めて海水浴をしたりするんですが、先生たちからやらされるというよりは自分たちで行事をつくっている感じでした。中学と大学ではテニスをやっていましたが、今は筋トレで体を鍛えています。毎日ベストな手術を提供するためには一流の体が必要だと考えているからです。

患者さんと接する際に心がけていることはありますか? 

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患者さん目線の医療ができるように常に心がけています。日帰り手術が中心ですから、病気を治すのをめざすのはもちろんのこと、いかに楽に快適に過ごしていただくかをいつも考えています。新鋭の医療機器や麻酔方法、プライベートへの配慮などもそのためです。そうした視点を持ち続けるために、毎日待合室のソファーに座って、花瓶の位置がずれていないか、ゴミが落ちていないか、など細かくチェックを行っています。また、定期的にアンケートを行い、診療や接遇に対する患者さんの生の声もお聞かせいただいています。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

日帰り手術のことを表す、「デイサージェリー」という言葉をもっともっと世の中に広めたいと考えています。まだまだ一般の方にはなじみがないと思いますが、言葉もその意味もどんどん知っていただけるようにしていきたいです。昔の医療は、「治るんだから痛いのは我慢しなさい」という感じもありましたが、今はできるだけ患者さんに負担を与えない治療を提供する時代です。日頃から、少しでも患者さんが「楽に快適に」治るようにと追求していくことで、技術や道具、薬も次々と良いものが出てくると思うんです。そうして新たに出てきたものを勉強したり吸収したりして、外科治療をますます身近なものにしていきたいですね。

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