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玉川聡院長、玉川葉子副院長 の独自取材記事

たまがわクリニック

(横浜市旭区/二俣川駅)

最終更新日:2020/04/01

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相鉄線二俣川駅より徒歩約7分、二俣川クリニックモールの3階に「たまがわクリニック」が開院した。木のぬくもりを生かした明るいクリニックでは、一般内科に加え、神経内科と漢方内科という、街の診療所としては珍しい分野を担う。神経内科を専門に診るのは院長の玉川聡先生。脳波検査のために特別な検査室を設け、全国的にみても貴重な、脳波検査の認定医と認定技師が揃って幅広い病態に対応する。一方、西洋医学では限界のある症状に、漢方薬でアプローチしてくれるのは、副院長の玉川葉子先生だ。プライベートでも息がぴったりのお二人は、ご夫婦のなれそめも冗談を交えて披露してくれた。頭痛からてんかん、認知症まで精度の高い治療を提供する神経内科と、本来の体のバランスを取り戻すことで思わぬ症状も改善させる漢方治療。まだまだなじみは薄いが大きな特徴を2つもそなえたクリニックを取材した。

(取材日2014年8月20日)

神経内科と漢方内科。高い専門性を備えながら気さくな雰囲気のクリニック

7月に開院されたばかりとか。開院の経緯を教えてください。

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【玉川院長】私はこれまで、大学病院や労災病院など、大病院ばかりで働いてきました。大病院のよい点も多いのですが、専門分野に特化する必要があるため患者さんをトータルに診られないことや、患者さんにとって敷居が高いという点に物足りなさを感じていたんです。もっと身近で、一人ひとりの患者さんを丁寧に診療したいという思いから、45歳までには地域に根付いた開業医になろうと考えていました。そんなとき、ちょうど自宅のある相鉄線沿いに新しい医療モールができると聞いて、開業を決めたんです。おかげさまで様々な年代の患者さんに来院していただいています。私が専門としている神経内科も、妻が専門にしている漢方内科も、街のクリニックでは比較的珍しい診療科なので、興味をもっていただいているのかもしれませんね。

神経内科とはどのような診療科ですか?

【玉川院長】神経内科では、脳・脊髄・末梢神経・筋肉などが原因で起こる様々な病気を診ます。精神科や心療内科と間違われやすく、メンタル面の相談でこられる患者さんがいるのですが、それとは違うんですね。入院が必要となるような神経内科の病気では、脳卒中の患者数が最も多いのですが、一般の外来診療で取り扱うのは、頭が痛い・手がしびれる・歩き方がおかしい・物忘れがひどいなど多岐に渡る症状です。病名としては、片頭痛、アルツハイマー病、てんかん、パーキンソン病などがあります。一般的には、神経内科の患者さんは年齢層が高いのですが、当院はてんかんや片頭痛の患者さんが多く、10代のお子さんや若い女性も受診されています。あまり知られていませんが、頭痛も神経内科が診る分野なんですよ。頭痛は、どんなタイミングやきっかけで起きるかを記録するだけでも、かなり診断を絞ることができ、ご自身の頭痛パターンに応じた治療を行うと薬を飲む量を減らしても頭痛が減る場合もあります。頭痛専門医として長く診療をおこなってきましたので、悩んでいる方はぜひ受診してください。手足のしびれなどに対しては、末梢神経や動脈硬化の検査を行う設備も整えておりますし、パーキンソン病の薬物調整のような専門的な治療にも対応できます。顔面けいれんや痙性斜頸に対するボツリヌス治療は関東でも有数の経験数をもっており、当院の特色の1つになっております。

漢方内科ではどのような患者を診るのですか?

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【玉川葉子副院長】漢方治療は、冷え症や肩こり、月経困難症や更年期障害、ストレスによる胃痛、ニキビ・アトピー性皮膚炎といった皮膚疾患など、西洋医学では対応が難しい疾患を得意にしています。具合が悪いけれど、検査をしても原因が見当たらないという症状も、漢方でよくなるケースが少なくありません。漢方内科と標榜していますが、内科に限らず幅広い疾患に利用していただきたいですね。
【玉川院長】神経内科と漢方内科の組み合わせは便利なんですよ。頭痛で神経内科を受診した患者さんが、実は冷え症だということがわかり、漢方の助けを借りるケースもあります。頭痛もちの患者さんの中には市販の頭痛薬を常用している方がいますが、あれは解熱鎮痛剤なので、どうしても体を冷やしてしまうんです。冷えが原因で頭痛が起きる方には逆効果ですから、そんな時は漢方治療をお勧めしています。西洋薬には冷やす薬はたくさんありますが、温める目的の薬はほとんどありません。
【葉子副院長】漢方のよいところは、患者さんの体質や生活の状況などを総合的に判断して処方を選べる点です。それによって、ターゲットにしていた症状以外の不調までよくなるという、うれしい効果も期待できるので、ぜひ試してみてください。

電磁波を遮断する構造の脳波室を設置。脳波認定医と脳波認定技術師がそろい、正しい測定で誤診を防ぐ

脳波検査ができると伺いました。

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【玉川院長】私は脳波認定医の資格をもっており、当院の臨床検査技師も脳波認定技術師です。認定をもった医師と検査技師が揃っていて、かつ、電気的に隔離されたシールドルームを設けている医療機関というのは、市中病院でも少ないと思います。神経内科は、脳の中をきちんと調べるためにCTやMRIを設置しているところが多いですが、脳波検査室と両方そろえるのは難しかったので、どちらかに絞ろうと思っていました。幸い、近くにMRIを撮っていただける医院があり、診療への協力をお願いすることができたんです。最近では脳波検査が必要な場合には、そちらから当院へ患者さんが紹介されてくるようになりました。よい連携がとれて、ありがたく思っています。

脳波検査とはどんなものですか?

【玉川院長】脳波検査は、主に、意識消失やけいれんを起こした人に行います。頭に電極をたくさんつけて脳が発する電気信号を記録する検査です。患者さんには数十分横になっていただき、光の刺激をしたり、眠っていただいたりして脳波の変化を調べます。てんかんの診断には必須の検査ですが、てんかんと一括りに言っても、脳波の波形によっては選ぶ薬が変わってきます。年に1〜2回は脳波検査をしながら、治療が適切かどうかを評価することも大切です。残念ながら、画像診断が主流になったせいか、神経内科や脳神経外科の医師でも、脳波の判読を苦手にする医師が増えてきています。大きな病院が定期的な脳波検査をも担っているのが現状ですが、検査のたびに大きな病院に行かなくてもよい環境を作り出せたと思っています。また、認知症の診療を行っていると、「ときどきおかしなことを言うけれど、普段は正常にふるまう」というような方がおり、そのような方ではてんかんの比率が高いことがわかっています。認知症の症状に大きな変動がある方には、ぜひ一度脳波検査をお勧めします。てんかんであれば、薬によって認知症の症状が治ってしまうこともあります。

診療の際に気をつけていることは何ですか?

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【玉川院長】患者さんのお話をしっかりと聞くことです。神経内科の疾患は、手がしびれてこれがやりづらいとか、こういう時に痛みが出るとか、患者さんのお話の中でわかってくることが多いのです。症状だけではなく、悩んで困っていることを聞いて、診断や治療に生かしたいと思っています。
【葉子副院長】私も同じです。漢方は、病名がつかないものを治療することが多いので、例えば肩こりといっても、原因はストレスなのか、冷えなのかなど、患者さんのお話を伺うなかで評価しなければいけません。また、誤診をしないためには、疑ってかかるということも大事だと思います。常に「もしかしたら」という疑いの目で注意深い診療を行っています。

うまく歩けない時は整形外科の分野と思われがちだが、神経内科に行くべき疾患も意外と多い

医師を目指したのはなぜですか?

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【葉子副院長】私は、母が大学で心理学を専攻していたことから、人の心に興味を持ち、せっかくならば心の病気を治せる人になろうと医師を志しました。実は、もともとは心療内科医だったんです。ストレスが原因の腹痛は薬を飲んだだけでは治りません。背景にあるものを明らかにし、患者さんと話をしながら治していくのが心療内科なんですね。そのような治療に、とてもひかれました。漢方の勉強を始めたのは、心療内科で使う西洋医学の薬では治療が難しい患者さんが多数いらっしゃることがきっかけでした。もっとオーダーメイドの薬はないのかと思い、漢方治療を始めたんです。
【玉川院長】私は、小学1年の文集に医者になりたいと書いていたので、幼い頃から憧れていたようです。医学部で生理学の実習中に、カエルの神経を刺激すると足がぴくぴく動くのを見て、体を操る神経というものに興味をもち、神経内科に進みました。子ども時代、虫やカエル相手に遊んでいたので、きっと原点は生き物好きにあったのでしょう。対象は人間に変わりましたが、体じゅうの神経を流れる電気活動をずっと追い続けています。今でも神経内科への興味はつきません。
【葉子副院長】夫は、一緒に町を歩いていると、人の歩き方にすぐ目が行くんです。そして、「あの人はパーキンソン病かな?」「あの人は左の股関節がおかしいね」などと、歩き方からある程度の病態がわかってしまうんです。うまく歩けないのは整形外科の分野だと思われるかもしれませんが、実は、神経内科に行くべき疾患も意外と多いんです。もっと身近な診療科になってくれたらと願っています。

診療を離れたプライベートもご披露ください。

【葉子副院長】私たちは大学病院時代に出会いました。私が初期研修医の時の指導医が夫だったんです。

【玉川院長】いまは私が指導されています。おまけに、彼女は心療内科の出身だというのに、家では私が彼女のカウンセリングをしているんですよ。奥さんに言いたいことを言わせるというのは夫の大事な役目です。聞き流しているだけですけど(笑)。
【葉子副院長】夫は常に能天気で、私がイライラしていると、冗談を言ったりダジャレを言ったりするんです。和ませているつもりらしいのですが、よけいイラっとしちゃいます(笑)。
【玉川院長】昔は二人でスキューバダイビングをしていたのですが、今の趣味は野球観戦くらいです。私は広島カープの大ファンなんです。こんな話をすると、他球団のファンの患者さんが来てくれなくなっちゃうかな(笑)。クリニックのカラーは緑色ですが、家では、カープの赤いTシャツで過ごしています。ついでに言うと、1年半前まで体重が90kg近くあったんですが、70kg以下まで落としました。
【葉子副院長】患者さんに心配されて、「先生どこか悪いんですか?」とか聞かれてしまって(笑)。やせたおかげで腰の調子もよくなり、子どもたちと遊ぶのも楽になったみたいです。

今後どんな医院にしていきたいですか?

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【玉川院長】この地域にしっかりと根づいていきたいですね。地域の皆さんに当院を知っていただき、かかりつけとしての役割を担えたらと思っています。その願いをこめて、医院のシンボルマークを二葉にしました。
【葉子副院長】漢方は遠くの医療機関まで通って、たくさんお金を払って治療を受ける人も少なくなく、通院の負担で続けられなくなったというお話をしばしば耳にします。当院では保険診療の範囲で漢方薬を処方しておりますので、気軽に受診していただき、皆さんの健康のお手伝いをさせていただけたらと思っています。また、高血圧や高脂血症などの一般的な内科診療も一緒に行うこともできますので、遠慮なくご相談ください。
【玉川院長】まだ芽が出たばかりの当院ですが、やがてしっかりと根をはり、大きく育つように頑張っていきます。神経内科や漢方診療が得意な内科のホームドクターとして、当院を活用していただければ幸いです。

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