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玉川 聡 院長、玉川 葉子 副院長の独自取材記事

たまがわクリニック

(横浜市旭区/二俣川駅)

最終更新日:2025/05/08

玉川聡院長、玉川葉子副院長 たまがわクリニック main

大学病院などの神経内科で経験を積んだ玉川聡(あきら)院長が、「身近なクリニックでありながら専門性を生かした診療を」との思いで開院したのが「たまがわクリニック」だ。発熱や生活習慣病など地域に根ざした内科診療に加え、神経内科、漢方内科それぞれの診療も得意としている。玉川院長は日本神経学会神経内科専門医で、てんかんやパーキンソン病をはじめとする幅広い神経疾患を中心に診療。玉川葉子副院長は日本東洋医学会漢方専門医および日本心療内科学会心療内科専門医で、両分野の観点から内科全般を総合的に診ていく。「患者さんが将来も健康でいられるお手伝いをしたい」と語る二人に話を聞いた。

(取材日2024年12月18日)

内科全般の診療に神経内科、漢方内科の専門性をプラス

クリニックの特徴を教えてください。

玉川聡院長、玉川葉子副院長 たまがわクリニック1

【玉川院長】気軽にかかれる内科全般の診療と、神経内科専門医の私が行う専門診療という2つの特徴を持っています。内科は近隣住民の方が中心ですが、神経内科は病院・クリニックからのご紹介も多く県外からも患者さんが来られます。また、当院は脳波検査や筋電図検査の設備もあり、てんかんや末梢神経障害などの診断と治療に取り組んでいます。
【葉子副院長】私は漢方専門医および心療内科専門医で、両方の専門性を生かして診療を行っています。冷え症や肩凝り、月経困難症、更年期障害、アトピー性皮膚炎、頻尿、疲労感など、漢方が得意とする症状のほか、心の問題から起こる体の不調に対応できる点も特徴です。

神経内科では主にどんな症状を診るのですか?

【玉川院長】脳、脊髄、末梢神経、筋肉などが原因で起こる病気を診るのが神経内科で、症状は何度も起こる頭痛、手のしびれ、ふるえ、手足が勝手に動く、うまく歩けない、一時的に意識を失う発作、もの忘れがひどいなど非常に多様です。当院で診る病気は成人のてんかん、パーキンソン病やその他の神経疾患、片頭痛などが多く、特に首や肩の周囲の筋肉が収縮して頭・首・肩などが不自然な姿勢を示す痙性斜頸(けいせいしゃけい)の患者さんは全国的にみても多く来られている思います。近隣住民の皆さんやクリニックの先生方からのご紹介の患者さんも増えました。

漢方内科の診療についてお聞かせください。

玉川聡院長、玉川葉子副院長 たまがわクリニック2

【葉子副院長】漢方薬を中心に症状によって西洋薬も組み合わせ、トータルな治療をめざしています。漢方は健康保険が適応されないと誤解されがちですが、実際には約150種類の漢方エキス剤が保険適用。その中から患者さんの体質と症状に合う薬を選び、場合によっては複数の漢方薬を合わせて処方するなど、漢方専門医としてより効果的な治療になるよう努めています。また、必要に応じて生活習慣病には西洋薬を処方し、うつ症状には心療内科の観点から抗うつ剤の処方も行います。さまざまな内科の病気や心身の不調についての治療を、1ヵ所で受けられることが当科の特徴といえます。
【玉川院長】神経内科の患者さんが冷え症だった場合は漢方を処方するなど、両科の組み合わせは患者さんに適した治療がめざせる点でメリットだと思います。

患者が多いてんかんやパーキンソン病などにも対応

てんかんの診断・治療はどのように行うのですか?

玉川聡院長、玉川葉子副院長 たまがわクリニック3

【玉川院長】てんかんは120人に1人程度が発症するとされる病気です。てんかんの発作というと泡を吹いて全身がけいれんしたり、意識を失って倒れたりする発作を思い浮かべる方が多いですが、一点を見つめてボーッとする、言葉がうまく出ない、体がピクッと動くなど発作の形はさまざまです。受診されるのは上記のような発作を起こした方が大半ですが、認知症を疑って来院された方が、実際はてんかんだということもあり得ます。初診時は発作の特徴や頻度、生活習慣などを尋ねる問診、全身の検査をし、必要な場合は別日に脳波検査を行います。また、必要に応じて連携する医療機関でMRIを撮ってもらい総合的に診断します。てんかんの治療は抗てんかん発作薬や生活改善で発作を起きにくくするのが中心ですが、十分な改善が見られず手術で治療可能なタイプなら、それを得意とする脳神経外科にご紹介します。

パーキンソン病などの治療ではどんな点に留意されますか?

【玉川院長】パーキンソン病は高齢になるほど発病率が高く、高齢化に伴って患者さんが増えています。当院では薬物治療で症状の改善を図るとともに、歩いたり姿勢を維持したりする運動機能の維持・改善を目的としたリハビリテーションに関する具体的な情報提供や指導を行っています。
【葉子副院長】院長は病院のリハビリテーション部に在籍していた経歴があり、薬物治療の他に運動機能訓練で症状が改善する例も多く経験しているのだと思います。
【玉川院長】中には「高齢だし病気だから」と最初から諦める方もおられますが、パーキンソン病でも仕事を続けられたり旅行に行けたりという生活が続けられる方も多く、やりがいや喜びを感じる生活は病気の症状の軽減にもつながります。神経難病の一つであり、やりがいや喜びを感じながら暮らすのは難しいかもしれませんが、病状に合わせ寄り添って指導しておりますので、諦めず取り組んでいただきたいです。

脳波検査や筋電図検査は何のために行うのでしょうか?

玉川聡院長、玉川葉子副院長 たまがわクリニック4

【玉川院長】脳波検査は主にけいれんや意識消失などの発作を起こした方や、てんかんの疑いで紹介いただいた方に行っています。診断時だけでなく経過観察でも脳波検査を用いるため、身近なクリニックで定期的に検査できるのは便利だと思います。筋電図検査は神経の伝達や筋肉の働きを調べる検査で、手足の神経障害が疑われる患者さんなどに行います。最近では手根管症候群などの診断のために、手術前検査として病院の整形外科から検査依頼を受けることも増えました。当院にはこれらの検査に習熟した臨床検査技師がおり、外部機関による検査精度管理を行っていることも他院の先生方から信頼される要因の一つと考えています。

将来にわたり健康的な生活のサポート役をめざす

漢方内科を上手に利用するアドバイスをお願いします。

玉川聡院長、玉川葉子副院長 たまがわクリニック5

【葉子副院長】当院には親子三代で受診されるご家族もおられ、漢方は幅広い年齢層にニーズがあると改めて感じます。月経不順や不妊症で通院されていた方が、10年経って食欲不振や不眠で来院されることもあります。年齢や環境によって身体の不調も変わります。内科だけでなく、婦人科、皮膚科、泌尿器科などいろいろな身体の不調を相談できる場所として機能できればと思っています。また当院は生活習慣病の患者さんには西洋薬も併せて処方し、一般内科としてトータルな診療を心がけています。漢方内科だからとあまり構えることなく、お気軽に受診していただきたいです。

開院からこれまでを振り返った感想をお聞かせください。

【玉川院長】開院時は神経内科にこんなにも紹介患者さんが来られるとは思いませんでした。先程述べた痙性斜頸はジストニアという疾患の1つに分類されますが、私がジストニアの診療ガイドラインの作成委員も務めているためか、大学病院から難治性の患者さんを紹介いただくことも多いですし、近隣のクリニックとの関係も非常に良好です。開業医はこうやって頼り頼られて地域に貢献していくのだなと実感しています。
【葉子副院長】開院して10年経ちましたが、以前いらしていた患者さんが更年期になってまた受診されたり、そのお子さんが受診してくださるようなことも増え、長いスパンで安心してかかれるクリニックをめざすようになりました。また個人的には二人とも健康に気をつかうようになりました。患者さんに痩せるようアドバイスをするのに、自分が太っていては説得力がありませんから(笑)。

最後に地域の方にメッセージをお願いします。

玉川聡院長、玉川葉子副院長 たまがわクリニック6

【玉川院長】大学卒業後は大学病院や関東労災病院で経験を積み、患者さんがもっと気軽に利用できるクリニックで一人ひとりを丁寧に診たいと感じ2014年に当院を開院しました。一般的な内科に神経内科や漢方内科の専門性も加えた当院なら、複数のクリニックにかかるような症状が1ヵ所で済むかもしれません。脳梗塞や心筋梗塞の予防として生活習慣病に早めに対処するなど、健康な生活を長く続けていただくお手伝いができればと思いますので気軽にご相談ください。
【葉子副院長】私も更年期になり、太りやすい・イライラするといった状況を実体験しています。そうした経験も生かし、今後も地域の皆さんと一緒に元気に年を重ねていきたいです。内科外来は夕方には比較的予約に余裕がありますのでどうぞご利用ください。

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