横山 紗和子 理事長、宮下 博行 院長、大村 友理 先生の独自取材記事
自由が丘歯科オーラルケア
(目黒区/自由が丘駅)
最終更新日:2021/10/12
自由が丘駅のロータリーを抜けて歩くこと約3分、街並みになじむビルの2階に「自由が丘歯科オーラルケア」はある。理事長の横山紗和子先生が、気の合う、信頼のおける仲間の先生たちと、口の中の悩みに幅広く対応している。「理事長とか、肩書きは関係ないんです。どの先生も、本当に患者さんのことを思って最大限考え尽くし、これだと思う治療をやっている。それだけです」と朗らかに笑って話す横山先生。その人柄や診療方針に惹かれた先生が同院には集まっているそうだ。その診療体制や患者への「愛」について、宮下博行院長、大村友理先生を加えた3人の先生に聞いた。
(取材日2019年10月9日)
信頼関係でつながる歯科医師がチームで、最善の治療を
自由が丘駅から徒歩5分。アクセス至便な場所です。
【横山理事長】もともと、もう少し駅に近いところで2014年に開院し、大村先生を含む3人の歯科医師でのスタートでした。おかげさまで多くの患者さんに通っていただき、手狭になったため2017年夏にこの場所に移転しました。4台のユニットチェアで、10人の歯科医師が曜日ごとにシフトを組み診療しています。自由が丘を開院の地としたのは、患者さんがせっかく治療のために足を運ばれるのなら、ついでにお茶して帰るなど楽しみのある街でと思ったのです。定期的なメンテナンスのためにも、自然と行きたくなるようにしたかったんですね。交通の便も良く、特に紹介の患者さんは千葉、神奈川など遠方からもいらしています。
たくさんの先生たちで、どのように診療されているのですか?
【横山理事長】それぞれに多様な経験をされ専門性を持つ先生たちですので、患者さんを担当する歯科医師が「この部分はあの先生に診てもらいたい」と思えば、その先生のいる曜日に予約を入れて診てもらうこともあります。院内で必要に応じて歯科医師同士相談したりアドバイスし合ったりを、個別に自由に行っていますね。また、患者さんが特定の先生にこだわりがなければ、その方のご都合に合わせて次回予約を入れていきます。どの先生にもカルテのほかに、その患者さんについての申し送りを詳細に書き記してもらっているので、誰もが継続して診て行うことが可能です。その伝達により、医師として悩む情報も包み隠さず伝えてもらうので、その信頼関係で成り立っているといえます。
形式ばった仕組みがあるわけではないのですね。
【宮下院長】私は歯科医師として勤務しながら、昭和大学歯学部で専攻生としてインプラントを学んでいた時に、横山理事長と出会いました。患者さんに向き合う姿勢などの良い刺激を受けた先生から当院へと誘われたのです。ここでは、その患者さんにとって本当に良いと思われる治療を、採算を気にせずやるようにと言ってもらえます。一人の歯科医師としても成長でき、やりがいを感じますね。
歯科医師として治療を絶対に「諦めない」
待合室にポスターがありましたが、診療における5ヵ条があるそうですね。
【横山理事長】私はインプラントメーカーなど、歯科医師以外の勤務もしましたが、仕事は自分の思いどおりにばかりは行かないものですよね。そんな時に、周囲に対する姿勢としてどうしていけば皆が幸せになれるのだろうと考えて至った5ヵ条なんです。それが当院のスタッフにも役立つと思い共有しています。まず1、「すべての人を愛する、慈しむこと」。目の前の患者さんのことを大事に思えば、自ずと最善を尽くせますし、一生懸命な気持ちが患者さんにも通じるものです。スタッフ間においても、そう愛してます(笑)。ほかに2、「社会のために、すべての人のために自分をいかに有効に使えるかを追求すること」3、「身体と心が健康であること」4、「輝く笑顔を発すること」などありますが、歯科としてとりわけ大事にしているのが5、「諦めないこと」です。
歯科において「諦めないこと」とは、どういう意味ですか?
【横山理事長】治療方法を考える中で、諦めるのは簡単。例えば、この歯はもう抜くしかないと思えばそれまでですが、患者さんと歯科医師は1対1の関係なので、私たちが諦めてしまったら患者さんはそれに従うしかありません。だから、最後に踏ん張ってみること。もっと他に治療方法はないかと粘り強く探ることが大事なのです。
【大村先生】その時に、他の先生の知恵に助けられることも多いですね。専門や経験の異なる目で見ることで、思わぬ突破口が開けたりするものなのです。1人で診療していると、この方法が良いのだろうと思うものの、一定の治療までしか行えないということもあるかもしれません。でも実は選択肢は複数あり、一長一短あるものなので意見交換しながら進めていけるのはとても意味があると思います。
ほかに、治療で心がけていることは?
【横山理事長】患者さんに伝えたいのは、歯科治療は終わった日がスタートだということ。新しいかぶせ物や詰め物を入れると、それで治療が終わったと思われるでしょうが、それらがあと何年使えるかというカレンダーがその日から始まるのです。ずっときれいであってほしいですが、メンテナンスが不十分だったりすると、時限爆弾を設置したみたいにだんだん病巣ができ、数年後に腫れたり、2次的な虫歯を起こしかねません。歯は食べる時だけでなく、就寝時も運動時にもそこにあって力が加わるもの。それで補綴物が壊れやすい人もいますし、長期にわたって、治療した箇所を含め口内を見守る必要があります。自分が施した治療に責任を持ち、だからこそ覚悟を持って治療にあたっています。
患者をその気にさせる努力は惜しまないのが信条
歯科を志された理由を教えてください。
【横山理事長】設計士だった父の影響で、建築か歯科かの2択で悩んだんです。親しい方の勧めもあって、医療に進みましたが、口の中という小さい世界で建築の家を作るようなことを、1人で責任を持ってできるのが面白かったですね。建築では設計のほかに施工を担う人など大がかりなチームの作業になりますが、目の前の口の中で完結できる、自身でコントロールができる、歯科の世界観が結果的に性に合っていましたね。実は昨年出産したのですが、前後1ヵ月くらいを休んだだけでギリギリまで診療にあたり、またすぐに復帰もしました。患者さんや仲間のスタッフたちが大好きで、いっときも離れていられない感じです(笑)。
お二人はいかがですか。
【宮下院長】父が歯科で開業しており、小さい頃から父に治療をしてもらったり、大学に入る頃には親知らずの抜歯もありました。常に診療か講習会かで忙しく飛び回る父の姿は大変そうでしたが、それだけやりがいもあるのだろうと期待しました。高校ではまったバンド活動から音楽の道に憧れもしましたが、受験勉強に没頭するうちにそちらは忘れていました。歯科の学びは面白く、抜歯やインプラントなどとりわけ外科的な治療技術の修得にまい進しました。
【大村先生】わが家は曽祖父の代から歯科医院を開業していたので、自然と興味をもちました。特に祖父が患者さんと接する姿から、人と人とのつながりが仕事のやりがいとして感じられる職業だと思ったのが大きかったですね。
読者にメッセージをお願いします。
【大村先生】歯は自覚症状がなくても何かが起こっている可能性もあるので、人間ドックのように定期検診を心がけてもらえたらと思います。何もない状態をキープするのが理想なので、歯を大事にするためにも確認しに来てもらいたいですね。
【宮下院長】患者さんとの信頼関係を大事にしています。治療に納得いただけるよう努めますので、途中で通院をやめることはしないでくださいね。ただ、間が空いてしまってもまた当院に来てもらえれば、これまでを踏まえて治療を続けられます。諦めないでくださいね。
【横山理事長】私たちは、患者さんをその気にさせる努力は惜しみません(笑)。歯の治療はシンプルで、菌をきれいにするか、力のコントロールのみ。それにバリエーションが豊富にあり、私たちはそれを駆使し最善を尽くしているだけです。患者さんが協力してくれさえすれば、良い状態をずっと保っていけるはず。一緒に頑張りましょう。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正/矯正相談3000円~、検査・診断2万円~、小児矯正30万円〜、成人矯正65万円〜、インプラント治療/埋入から補綴物まで42万円~、ホワイトニング/オフィスホワイトニング1回 1万5000円(税別)※症例によって費用が異なります。詳細はクリニックにお問い合わせください。
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。