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中島 健太 院長の独自取材記事

中島歯科クリニック

(川崎市中原区/元住吉駅)

最終更新日:2023/05/19

中島健太院長 中島歯科クリニック main

元住吉駅からにぎやかな商店街を通り抜けた閑静な住宅街の中に「中島歯科クリニック」はある。入り口から院内まで完全バリアフリーになっており、院内に足を一歩踏み入れると、緑の葉が茂った大きな木の幹が出迎えてくれる。「当院を設立するにあたり、わが家の庭にあったこのシンボルツリーを残したいと考えました」と話してくれたのは、中島健太院長。にこやかな笑顔を絶やすことなく、穏やかな口調で一言一言に気持ちを込めながら語りかけてくれた。おかげで、こちらもすぐにリラックスすることができる。「患者さんの満足度を一番に考えています。忙しいときでも、患者さんが帰り際にどんな表情をしていたか見落とさないよう心がけています」と中島院長。地域のことや医院のことはもちろん、自身の診療ポリシーについてもたっぷりと話を聞いた。

(取材日2014年6月16日/更新日2022年12月15日)

何度も治療を繰り返さないために。メンテナンスに注力

まずはじめに、こちらのクリニックではメンテナンスに力を入れていると伺いました。

中島健太院長 中島歯科クリニック1

はい。当院では、虫歯や歯周病など幅広い治療を行っていますが、治療を行って、治ったからといって、そこで終わりだとは思っていません。例えば、歯周病の治療でも、自宅でのセルフケアや、歯科医院での定期的なメンテナンスを怠ってしまうと、また悪化して治療を繰り返すことになってしまいます。定期的にメンテナンスを行うことで、どこか悪いところがあっても早い段階で発見することができます。日々診療を行う中で、「もっと早く発見していれば、治療も軽く済んだのに……」と思うことがあります。自分の歯をなるべく削ったり、抜かないで済むように、そして自分の歯を守るためにも定期的なメンテナンスはとても大切ですね。

力を入れている治療についても教えてください。

当院では、義歯を希望される患者さんが多いのですが、私が目標としているのは「使える入れ歯」です。「入れ歯を作ったんだけど使えない」という声は意外と多いのです。食事のときだけ使うとか、反対に食事にはとても使えないけれど見た目のために入れているなど、そういった本末転倒なケースがあるのですよ。私が気をつけているのが、入れ歯を入れた際の可動域です。口を動かしたときに擦れる部分に痛みが出てきますから、そこを特に注意することで、不快感の少ない「使える入れ歯」に近づけることができます。実際に使っていただいた患者さんからは、「これまでと違って噛めるようになった」という声を頂くことが多いんですよ。

他に何か強みとしていることはありますか?

中島健太院長 中島歯科クリニック2

特徴的なこととしては、隣接している内科クリニックとの連携でしょうか。当院は、内科・精神科の中島クリニックと隣接しており、お互いに連携を取って診療をしています。そのため、当院では、内科疾患を考慮した幅広い対応が可能です。特に、高血圧や心臓血管系の疾患、糖尿病などの生活習慣病を抱えている方の治療も積極的に行っています。それと、認知症の方ですね。認知症の方はご自身で状態を上手に伝えることができないことが多いので、表情やその他の動作からこちらが察することが不可欠になります。症状のレベルや表現方法がさまざまなので、その方に応じた接し方を組み立てていくことが大切ですね。こちらから患者さんに歩み寄る姿勢が不可欠となります。

患者が心から満足できる治療を提供したい

こちらでは感染症対策も力を入れていると伺いました。

中島健太院長 中島歯科クリニック3

当院では、来院時の検温や、受付・診察時の飛沫対策はもちろん、診療で使用する歯科用の器具は滅菌を徹底して行っています。また、診察室には口腔外バキュームを導入しています。実は、治療中には目に見えないものの、水や唾液、金属の破片をが飛散していて、口腔外バキュームはこれらが口の中に入らないように、患者さんの口の外で吸い込む装置です。感染症対策としても有効とされています。先ほどもお伝えした通り、内科のクリニックと隣接しているので、なにかあったときは密に連携をとっています。

先生はどのようなときに、歯科医師としてのやりがいを感じますか。

歯科医師というのは、患者さんから受け取るものが大きい仕事なのだと思っています。患者さんから受け取るものというは、患者さんの“満足した”という表情ですね。患者さんが納得されたという実感を得ると、モチベーションがぐんと上がるんです。私は、診療中はもちろん帰り際に患者さんの表情を見逃すことがないようにしています。言葉では語れなくても、表情というのは隠しきれないものですからね。思わずこぼれるような笑顔を目にする、その瞬間を求めているのだと思います。

実際のケースがあれば教えてください。

中島健太院長 中島歯科クリニック4

以前、あまりにもお口の中の状況が悪いために、歯科恐怖症のようになってしまい歯科医院でお口の中を見せることさえためらう、というような患者さんが来たことがあります。当然ながら状況はかなり厳しく、本人も治したいけど恥ずかしいというジレンマを抱えていました。そのような患者さんの治療というのは、長期にわたるためこちらも覚悟を伴います。大変なものではあるのですが、その山を一緒に乗り越えたあとに見せてくれる表情というのは、私にとってかけがえのないものなんです。

患者と、互いにとっていい出会いとなるように

ところで、待合室の床から天井上まで、本物の木が生えているのはとても珍しい造りですね。

中島健太院長 中島歯科クリニック5

よく言われます(笑)。2005年に、川崎市中原区井田中ノ町で「中島クリニック歯科室」を開業したのですが、その後2012年2月に内装設備等をリニューアルし、こちらに移転してきました。もともと、ここは私の父と兄が医師を勤めるクリニックで、その庭の部分に当院を増設しようということになったのですが、そこには大きな木があったんです。ふつうは切り倒すのでしょうが、私たち家族をずっと見守ってきてくれたわが家のシンボルツリーともいうべき存在だったのでそのまま残すことに決めたのです。葉が茂ってくるのでこまめに手入れをしなくてはいけないのですが、自然のパワーを身近に感じられるとのことで患者さんからもご好評を頂いています。

お忙しい毎日だと思いますが、ご趣味はありますか。

長年続けている趣味といえば釣りですね。仕掛けから釣り竿まで自作しているので、「大変なこだわりようだね」なんて言われますね(笑)。これまで、アマゾンやアラスカ、北アメリカや南米、ヨーロッパ、東南アジアなど世界各国に釣りで出向いたことがあります。これまで釣ったなかでの大物はマグロやカジキですかね。37キロぐらいだったので船まで持ち上げるのも大変でした。対象の魚に応じて釣り方を変えて準備するのが楽しいんですよね。最近では、カヤックフィッシングなどにもチャレンジしています。

最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

中島健太院長 中島歯科クリニック6

とにかく、どんなことでもご相談に応じたいと考えています。これまで歯科医院に行ったことがないという方は少ないと思いますが、歯科治療で自分は満足できたかということを思い返してみてほしいと思います。小さなことを我慢したことがあるのではないでしょうか。どんなことでもそうですが、小さなつまずきを放置すると、いつか大きな綻びになることがあります。お口のなかの「なにか気になる」、「相談したい」という気持ちを諦めてしまわずに話してほしいと思います。そこから提案できることがあるかもしれませんし、単なるお口のなかの悩みにとどまらず、人生そのものを良い方向に向かわせるきっかけになるかもしれません。来ていただいた患者さんには、お互いにとっていい出会いとなるよう最善の努力を尽くすつもりです。どんなことでもご相談ください。

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