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中村 浩 所長の独自取材記事

よよぎ女性診療所

(渋谷区/代々木公園駅)

最終更新日:2022/12/13

中村浩所長 よよぎ女性診療所 main

代々木公園駅から徒歩1分。遊歩道沿いに立つビル4階にあるのが「よよぎ女性診療所」だ。2014年の開業以来、ライフステージに即した医療を提供しながら地域に住む女性たちをトータルにサポートしている。所長の中村浩先生は、大学病院やがん専門の病院などで腫瘍を専門に診療してきた経験から、がんに苦しむ人を少しでも減らしたいと、子宮がん検診やその後のフォローアップ、乳がんの検査などに力を入れる。同診療所では妊娠中や母乳育児中でも検査を受けられる乳腺専用の3D超音波検査機器を導入している点も大きな特徴。また、助産師が多く在籍し、産前産後のケアにも注力。妊娠や育児に不安を抱える女性のよりどころになる存在だ。女性医療への想いや診療所の特徴などについて話を聞いた。

(取材日2022年8月19日)

敷居を低くして誰もが気軽に受診できる産婦人科に

院内がとても広いですね。

中村浩所長 よよぎ女性診療所1

当初はこの半分のスペースで開業したのですが、患者さんの増加とともに院内が手狭になってきましたので、患者さんの動線も改善できればと考え、2017年1月にリニューアルしました。隣のスペースとつなげる工事を約半年間かけて行いました。業者さんと相談しながら計画的に少しずつ工事を進め、工事のために休診することはなかったですね。リニューアルによって診療室が2部屋となり、ドクターも増員して曜日によって2人体制になっています。手術室や処置室、ヘルスコーナー、さまざまなクラスを行うスタジオなどを新たに設けられたので診療の幅も大きく広がりました。

こちらのコンセプトについて改めてお聞かせください。

産婦人科はどうしても受診しにくい、敷居が高いと感じている方も多いでしょう。そのため何か不調を感じても後回しにしてしまいがちです。そんなことのないよう、どなたでも安心して立ち寄れる場所、どんなことでも気軽に相談できる場所でありたいと思っています。「診療所」と名づけたのも「レディースクリニック」ではお年寄りの方が入りにくいのではないかと思ったからです。婦人科の悩みに限らずどんなことでもまず相談していただいて、もし専門的な医療が必要であればそれぞれ適切な医療機関に紹介するという医療の入り口としての役割も担っています。

診療の際、どんなことを大切にしていますか。

中村浩所長 よよぎ女性診療所2

患者さんの話をよく聞いて、患者さんが言いたいことは全部お話ししていただけるよう配慮しています。逆にこちらからお話しするときは、患者さんに本当にわかってもらえるよう丁寧に説明しています。検査するときも何のために検査をするのか、どんな検査をするのか、必ずその目的と内容について詳しくお話ししています。治療や検査後のフォローアップについても、何のためにどのような治療をするか、なぜフォローアップが重要か、その必要性などについて何度も説明しています。くどいくらい(笑)。やはり患者さんご自身が正しく理解することがとても大切なのです。筋道を立ててわかりやすく話すことで、患者さんも理解が深まるようです。

多様な設備でがん検診から子育てまで幅広くサポート

子宮がん検査についても力を入れているようですね。

中村浩所長 よよぎ女性診療所3

当院ではコルポスコープを用いた子宮頸がんの二次検診を行っており、リニューアル後、さらに設備の充実を図りながら取り組んでいます。がんになる前の段階、異形成の段階で発見し、その後、適切なフォローアップを行うことが非常に重要です。ただ、患者さんがきちんと病気を理解していないと、自己判断で必要な治療や検査を中断したり、必要な時期に検査を受けなかったりして、結果としてがんが進行してしまうこともあり得ます。患者さんに勘違いされないよう、わかりやすく見通しを立ててお話ししています。説明の仕方にも工夫を重ねていて、スタッフから説明のスキルがレベルアップしたと言われることもあります。適切なフォローアップは命を守るために重要ですので、検診の時期にははがきを送り、検査で来院する度に次回の検査についても説明をしています。また、乳がん検査などの際に、同時に子宮頸部細胞診と経腟超音波検査を行うこともお勧めしています。

乳がんの検査用に先進の超音波検査機器を導入したと伺いました。

産婦人科には、妊娠しているかもしれない、あるいは妊娠している、授乳中である、などエックス線被ばくがあり乳房に痛みを感じやすいマンモグラフィー検査を受けづらい患者さんが多く来られます。ホルモン治療中など乳がんリスクのある患者さんもいらっしゃいます。そんな方々でも乳がん検査の機会を逸することのないよう、先進の乳腺専用3D超音波検査機器を導入しました。実際、不妊治療中や妊娠中、母乳育児中の患者さんの中に、乳がんが発見されるケースも考えられます。婦人科検診などの時に「ついでに」という感覚で受けた中で異常が発見されるケースもあり得るため、この検査機器の導入は大きな意味があると感じています。検査画像の読影は放射線専門の医師が行っていますが、検査は普段から患者さんと関わりの深いスタッフが行っていますので安心して受けていただけると思いますし、その時にいろいろな相談もできるでしょう。

広いスタジオではどんなレッスンが受けられるのですか。

中村浩所長 よよぎ女性診療所4

開業当初から地域のクリニックとして子育てしている方々を応援したいという想いを持っていました。リニューアルによって広いスタジオができましたので、マタニティー育児カレッジと称して産前・産後の方に向けたクラスを行っています。母親学級、育児学級、マタニティー・産後ヨガ、ベビーマッサージ、母乳ケア、そのほか外部講師を招いての講座やエクササイズなどです。新型コロナウイルス感染症の流行によりクラスの開校が難しい時期もありましたが、きちんと対策を講じて個別クラスは継続していました。中でも母乳ケアには力を入れています。当院には助産師がいますので緊急の母乳トラブルに対応できますし、必要な時には処方できる点も診療所ならでは。当院では分娩は対応していませんが、出産後に頼れる場所になれたらと思っています。ここでいろいろと相談しながら乗り越えることができれば、その後の育児にも自信を持てるのではないでょうか。

がん検診や子宮頸がんワクチンの大切さを広く啓発

先生はなぜ産婦人科の医師になることを選ばれたのですか。

中村浩所長 よよぎ女性診療所5

私はもともと手術に興味があり、外科志望でした。産婦人科にはお産のイメージしかなかったのですが、大学時代の部活の顧問が産婦人科の医師で、その先生から婦人科にはがんに苦しむ患者さんが多いことや、産婦人科の医師が不足していることを聞かされたのです。考えてみると、人の誕生に関わり、がんの手術も行える医師が産婦人科の医師なんですよね。そう気づいて産婦人科の医師をめざしました。長年、腫瘍の分野に携わってきた中で気づいたことは、どんなに医療技術が進んでも、がんの患者さんは増え続け、亡くなる方も多いということ。治療法の開発費や治療費は膨らむ一方で、国民皆保険制度も将来破綻してしまうかもしれません。そんな中で大切なのは、やはりがんにならない体づくりをすること。早期発見・早期治療も含めて健康寿命を延ばす手伝いのできる、そんな医師でありたいですね。

プライベートの過ごし方についても教えてください。

今は忙しくなかなか自分の時間が取れない日々が続いています。私は昭和の時代が好きで、柴又を舞台にした喜劇映画シリーズを楽しむこともあります。主人公は破天荒な行動をしますが、心はとても温かく、みんな人情に厚いですね。私自身も東京下町育ちで、昔は隣の家に醤油を借りに行ったりして、近所付き合いも日常的でした。子育てもご近所みんなでしていたんです。今はもう時代が変わって、そんなことはほとんどないでしょう。それだけに子育て中の方は孤立しがちです。そんな方々を当院でしっかりサポートしていきたいですね。

では最後に今後の展望をお願いいたします。

中村浩所長 よよぎ女性診療所6

これからも子宮がんや乳がんの検診、フォローアップに力を入れて、がんに苦しむ方々を少しでも減らしていきたいと考えています。渋谷区は子宮がんの検診受診率が低いので、ぜひ多くの方に受けていただきたいですね。子宮頸がんのワクチンについても幅広く啓発していく必要があります。こうした女性のがん予防に力を入れていくと同時に、どのような症状や悩みにも幅広く対応していますので、かかりつけ医として何か困ったことがあれば気軽に相談に来てください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

子宮頸部細胞診+経腟超音波検査/8800円

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