疾患に応じて8種類のレーザーを駆使
保険適応のあざ・母斑治療
渋谷駅前おおしま皮膚科 形成外科 小児皮膚科 アレルギー科
(渋谷区/渋谷駅)
最終更新日:2023/09/25


- 保険診療
「母斑やほくろ、あざの治療は高額で時間もかかる」というイメージから、長年悩んでいながらも治療に踏み切れなかった人も少なくないはず。しかし、ほくろやしみ、あざは疾患によって保険診療で治療することが可能だ。保険診療が9割を占めるという「渋谷駅前おおしま皮膚科 形成外科 小児皮膚科 アレルギー科」では、炭酸ガスレーザー、ラジオ波メス、色素レーザーとピコレーザー、Qスイッチルビーレーザー等多くの種類のレーザーを疾患によって使い分け、保険診療内で治療を行っている。今回は院長の大島昇先生に、保険適応となるレーザー治療の特徴や流れについて話を聞いた。
(取材日2020年8月6日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qどのようなしみ・あざに期待できますか?
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A
当院では症状に応じて8種類のレーザーを使い分けて施術しています。色素レーザーは肌を守りながら深くまで光が届くため、毛細血管拡張や血管腫(赤あざ)など、赤みの強いしみやあざの治療に適しているのが特徴。ピコレーザー、Qスイッチルビーレーザーは、黒色や茶色のメラニン色素に吸収され、破壊することで治療をしていくのが特徴です。色素レーザーは赤あざの一つである単純性血管腫や苺状血管腫、赤ら顔といわれる毛細血管拡張症の治療に対して保険が適用され、ピコレーザー、Qスイッチルビーレーザーは太田母斑や青あざ(異所性蒙古斑)、外傷性色素沈着症、真皮メラノサイトーシスなどの治療に対して保険が適用されます。
- Q施術の際に痛みを感じることはありますか?
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A
色素レーザーは輪ゴムで「バチン、バチン」と弾かれるような感覚です。照射前は基本的に患部を冷やしますし、レーザー照射直前にマイナス26度の寒剤を吹きつけるシステムを搭載しているため強い痛みはほとんど感じないかと思います。広範囲に施術する場合はテープやクリームタイプの麻酔を事前に使用しますが、小さい範囲なら麻酔なしで行う場合も多いですね。ラジオ波メスや炭酸ガスレーザーのように組織を一部削る必要がある場合は細い針で麻酔をしてからレーザー治療を行います。また照射時の痛みの軽減のために、照射前に氷冷を行う程度で問題ないケースが多いです。
- Q治療に必要な費用の目安を教えてください。
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A
あざは自費診療と思っている方も多いようですが、当院では保険診療を主体としております。あざとは一般的に青あざ、赤あざ、茶あざの3種類見られますが、いずれも保険診療でレーザー治療が可能です。また大人になってから現れる後天性真皮メラノサイトーシスというしみに似た疾患も保険でレーザー照射が可能です。通常のしみなどの美容的なものは自由診療となりますが、ほくろなども突出して日常生活に不便があるもの、また形がいびつなもの、目や鼻のそば等生活に支障をきたす可能性がある部位のほくろは保険診療で切除が可能ですのでご相談ください。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1まずは問診票に記入
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まずは問診票を記入して、ドクターに現在の悩みや状態を伝える。初診の場合は予約不要で、その日のうちに診察からレーザー照射まで行うことも可能。平日19時半まで、土日も9時から診療しているため、忙しい人でも気軽に立ち寄ることができる。
- 2皮膚科の医師による診察
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施術前に皮膚科の医師による診察を受ける。院長をはじめ東京大学医学部附属病院や虎の門病院に勤務する皮膚科医師など、常時6~8人の医師が同院に常駐している。診察を受けたら、費用面や施術後に注意することなど、疑問点はここですべてクリアにしておこう。
- 3レーザーによる治療を受ける
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必要に応じてテープやクリームタイプの麻酔を事前に使用し、患部にレーザーを照射していく。レーザーを照射する時間は施術範囲により異なるが、約1~10分程度。
- 4肌の状態を確認する
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大きな問題がなければ施術後の通院は不要で、メイクや洗顔も疾患によっては当日より可能。疾患によっては1週間ほど患部に茶色いテープを貼ることもある。何回程度の治療でしみやあざが消失するかは症状により、個人差があるが、1~2回で消失につながるケースも。ただ疾患によっては、1年〜2年ほどかかることもあり、その場合は根気よく治療を行う必要がある。