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田中 雄大 院長の独自取材記事

メディカルパーク湘南

(藤沢市/湘南台駅)

最終更新日:2026/02/27

田中雄大院長 メディカルパーク湘南 main

湘南台の閑静な住宅地の一角にある「メディカルパーク湘南」。不妊治療をはじめ、子宮内膜症などの内視鏡手術、女性特有の病気の検診、さらには分娩までを扱っている、すべての女性にとって頼もしい存在のクリニックだ。数多くの体外受精を手がけてきた不妊治療のエキスパートである院長の田中雄大先生だが、謙虚な姿勢と優しい笑顔を忘れない。そんな先生がインタビュー中に何度も口にしたのは、「われわれは妊娠のほんのお手伝いをしているだけ。妊娠するのはあくまでも患者さんです」という言葉。不妊治療の主役が患者本人であるということを常に考えてくれる田中先生になら、確かに身を委ねてみたくなる。

(取材日2026年1月15日)

「先端の医療と最高のおもてなし」を提供

「メディカルパーク湘南」というクリニック名にはどのような思いが込められているのでしょう?

田中雄大院長 メディカルパーク湘南1

産婦人科というのは、ここで生まれる赤ちゃんから、子宮筋腫など各種検診で来られる方、不妊治療をされる方、更年期障害でお悩みの年配の方まで、多様な年代の方が来られる場所です。「老若男女、誰もが集える公園」をイメージして名づけました。また産婦人科は常に“明るさ”がある分野ですから、みんなが笑顔になって集まってもらえる場所でありたいという思いも込めています。その実現のために、「先端の医療と最高のおもてなし」を提供できるような環境作りを心がけています。産科に関しては近隣の方が多いのですが、婦人科は遠方からいらっしゃる方も多いです。日本国内だと沖縄から、海外だとイタリアやチェコスロバキアから来られる方も。誰もが集える公園という開業時に立てた目標は達成されつつあると実感しています。

もともと別のクリニックを開業されていたそうですですが、どういった思いから移転・改名に至ったのですか?

前のクリニックでは自身の専門である不妊治療に特化し、産科は開設していませんでした。個人開業医は、お産だけ、あるいは不妊治療だけ、と特定の分野のみを専門にしているところが多いですが、日々の診療を通じ、自分の中にある情熱が湧き上がってくるのを感じるようになりました。それは、不妊治療をやるなら分娩まで取り扱うのが専門の医師としての義務だろう、という思いです。特に体外受精で妊娠した方というのは、合併症の可能性があるなど、ただでさえリスクが高いわけですから、妊娠のお手伝いだけではなくて出産までの過程を責任持ってあたることで、すべての治療が完結したと言えるのです。そんな思いから、産科の専門の医師に加わってもらい、新体制となってできあがったのがメディカルパーク湘南です。

こちらでは大学病院レベルの手術設備も整えているとか。

田中雄大院長 メディカルパーク湘南2

はい、どんなことが起きても手術ができる環境を整備しておきたいというのがありました。婦人科の診療では子宮内膜症や子宮筋腫が見つかると、手術を避けられないケースがたくさんあります。すべての選択肢をベストな状態で提供するために、手術設備を充実化させることが重要だと考えました。特に内視鏡は、私にとって不妊治療と並ぶもう一つの専門ですから、さまざまな機械をそろえています。内視鏡の映像クオリティーによって手術の精度が大きく変わってくるので、当院では内視鏡手術のためだけに組んだ特殊なモニターシステムを導入しています。天井から宙づりになった5枚のモニターに映る高精細の映像を駆使することで、緻密な手術が実現できていると思います。個人開業医ではお産か不妊治療のいずれかに特化したスタイルが多い中で当院は、お産と不妊治療の両方を行い、しかも手術まで対応していますから、そういった点では非常に珍しいと思います。

患者からの「ありがとう」を求めて邁進の日々

今の体制になってから、来られる患者さんにも変化が見られましたか?

田中雄大院長 メディカルパーク湘南3

手術を希望していらっしゃる患者さんが多くなったと思います。不妊治療の選択肢の幅が格段に広がりましたからね。私は前々から、現在の不妊治療において、内視鏡手術を中心とした外科的治療と体外受精を中心とした生殖補助医療、この2つが乖離していることについて疑問視していました。不妊治療を進めるにあたって、内視鏡手術と体外受精は本来、車の両輪のような関係であり、この両輪がうまくかみ合って初めて理想の不妊治療が実現できるものなのです。そのため、内視鏡のスペシャリストと日本生殖医学会生殖医療専門医という双方の視点からこの両者を結びつけることで、最高の医療サービスの提供を心がけています。当院にいらっしゃる方は、患者さんご自身がネットなどを使って調べてくるケースはもちろん、近隣の病院から紹介で来られる方も多いです。また、公立病院や大学病院から内視鏡手術の患者さんを紹介されることもあります。

では、不妊治療の専門家として、患者さんと接するときにこだわっている点を教えてください。

不妊治療というのは、成功するかしないか、ゼロか100の世界で中間のないシビアな分野です。患者さんにとって、ここに来て良かったと思えるのは、“妊娠した”という結果を得たときだけですから、その達成に向けてどうしたらいいかを常に考えています。どんなに技術が発達して質の高い技術を提供したとしても、どんなに医師が言葉を尽くしたとしても、妊娠率が100%になることはありません。また、人間の体を扱っている以上は、合併症が起こるなど想定外のことがたくさん生じます。そうした中で私たちにできることというのは、他のどんな病院よりも高度なことを完璧に行うという姿勢で患者さんと向き合うことです。そのための環境をどこまで提供できるか、ということですから、診療の際の言葉一つとっても、職員の態度も、医療機器や設備も、ハードもソフトもどんな細部にわたっても、常に全力投球を続けることが重要です。

不妊治療の患者さんはさまざまな不安を抱えているでしょうから、心のケアも重要なポイントですよね。

田中雄大院長 メディカルパーク湘南4

不妊治療をしている患者さんは、妊娠したいという強い気持ちから精神的に追い込まれている方も多いです。患者さんの中には妊婦さんを見るのもつらい、といった方も少なくありません。そこで当院では、婦人科と産科で受付をした後の動線をまったく別にしています。それぞれに待合室があるので、婦人科の患者さんと産科に通われる方が顔を合わせることはありません。不妊治療を行っているクリニックでは、患者さんに寄り添うために不妊カウンセラーを置いているところも多いですが、当院ではあえてカウンセラーを置いていません。このゼロか100かの分野では、「一万の言葉よりも一つの妊娠」が患者さんにとっての治療だということです。治療で結果を出すことに勝るカウンセリングはないのです。

女性たちの健康を増進することが使命であり義務

こちらでは卵子凍結も行っているそうですね。

田中雄大院長 メディカルパーク湘南5

はい。近年、晩婚化や出産年齢の高齢化を理由に未受精卵子の凍結を希望される患者さんはけっこういらっしゃいます。ただ間違った認識の方もたくさんいるので警鐘を鳴らしたいところです。実は未受精卵子が最終的に妊娠まで行く可能性はかなり低いことをご存知ですか? 卵子は非常にもろいため、それを採取して凍結し、その後融解して受精させて、分割、着床といったプロセスを踏むのは非常にハードルが高いことなのです。受精卵1個の凍結に匹敵する卵子の個数は10〜20個とか。一方、受精した卵はとても強いので、妊娠の確率は全然違います。マスコミの報道ではそうしたことは明らかにされていないため、若いうちに凍結しておけば後々安心、といった内容をうのみにされてしまうようです。

では最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

田中雄大院長 メディカルパーク湘南6

当院は先端の医療技術とおもてなしの姿勢を大事に、大学病院に匹敵するレベルの環境を整えています。検診だけではなく、分娩も手術も不妊治療もすべてのことに対応できるからこそ、多くの患者さんからご支援をいただき、優秀な医師が集まってくれているのだと感じます。婦人科の病院には多様な患者さんがいらっしゃいます。子宮内膜症や子宮筋腫のように一生付き合っていく病気もあります。病院をちゃんと受診していれば治療できる病気も多いのに、そのままにしている方がかなりいらっしゃって、婦人科の場合、行政から検診のチケットが送られてきても受診率が4、5%ほどです。検診受診のハードルをいかに低くして、女性たちの健康を増進していくかが、われわれの使命であり義務であると思っています。これからも一つ一つ信頼を重ねていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

●体外受精/2個採卵し、1個受精。初期新鮮胚で移植した場合 17万1710円~
●胚凍結/1個あたり3万3000円~