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新垣 美郁代 院長の独自取材記事

新垣内科外科クリニック

(多摩市/多摩センター駅)

最終更新日:2020/06/15

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多摩都市モノレール多摩センター駅からは徒歩約5分の場所にある「新垣内科外科クリニック」は、30年以上にわたり地域医療に貢献し続けてきた実績を持つ。父親である前院長の後を継いで2009年に2代目の院長に就任した新垣美郁代(あらがき・みかよ)先生もまた、身近なかかりつけ医として地域住民の健康をサポートしている。新垣院長の専門分野である消化器疾患のほか、内科・外科・リハビリテーション科など幅広い診療が1ヵ所で受けられるのが大きな特徴だ。経鼻内視鏡やエコーなど各種検査機器をそろえる一方で「学校の保健室のような気軽に立ち寄れるクリニックです」と優しい笑顔で話す新垣院長。生まれ育った地域への想いや診療のこだわりなど、じっくり話を聞いた。
(取材日2020年3月9日)

幅広い診療科目と検査科目で複数の相談に対応

医師をめざしたきっかけは?

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実は医学部に入る前に、アメリカの大学で心理学を勉強していました。帰国後は臨床心理士の仕事に就きたいと考えていたのですが、当時は環境的に難しかったんですね。その後、「人と関われるのであれば医学部もありかな」という思いに至り、医師の道に進みました。専門分野を消化器にしたのは、胃痛や腹痛は誰もが経験のある症状であり、患者さんの気持ちをよく理解して差し上げられる気がしたからです。また、消化器は検査では異常がなくても、下痢や便秘などを繰り返す過敏性腸症候群など、精神的なストレスと密接な関係がある疾患も多いので、特に興味がありました。この人はこういうふうに言っているけど、本当は違う思いがあるのかもしれないなど、推察をするという意味では、心理学を学んだ経験が診療に生きているかもしれませんね。

先生ご自身も多摩市出身だとうかがいました。

はい。小学校4年生から多摩市に住んでいます。2009年に父からクリニックを引き継ぎ、2代目院長となりました。自分の育った街で、地域の身近なかかりつけ医として皆さんの健康をサポートしていきたいと思っています。昔は団地が多かったこの周辺にも、最近は新しいマンションが続々と建築され、若いファミリー層も増えました。娯楽施設や会社も増えて、駅周辺も随分にぎやかになりましたね。当院は30~60代を中心にご家族で通われる方が多いのが特徴で、私の同級生やそのご両親がいらっしゃることもよくあります。また、昔からこの地域にお住まいの70~80代の方、八王子市や日野市の大学に通う学生さんなど、お子さんからご高齢の方まで幅広い年齢層の方が通われています。

診療科目や検査科目も幅広いですね。

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専門分野の消化器疾患はもちろん、高血圧や糖尿病などの生活習慣病、風邪、やけどや打撲・捻挫、軽度の外傷など、軽症の外科処置であれば診察しますし、大きい病院で夜中に処置をされた方のフォローアップなども行っています。リハビリテーション科では牽引や電気療法、マッサージベッドにより慢性疼痛の改善を促すための処置ができるので、体に痛みをお持ちの方も、気軽に受診していただければと思います。いつもと痛みが違うという不安や、疼痛の処置を受けるついでに風邪も診てほしいなど、複数のお悩みに対応できる体制も患者さんに喜ばれています。検査科目としては腹部エックス線、超音波、胃の経鼻内視鏡、検便などを行うことができます。

患者の話をよく聞くことを大切に

最近の主訴で気になる症状はありますか?

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消化器内科を受診される患者さんが増えましたね。中でも胃カメラ検査は、高校生や大学生でも受けにいらっしゃいます。最近では当院のように経鼻内視鏡を導入しているクリニックが多くなったことで、検査がより身近になってきたのかもしれません。経鼻内視鏡は細い管を鼻から入れるため、検査の苦痛軽減が期待できるんです。ただ慢性鼻炎の方や鼻腔の通りが狭い方の場合は、両方の鼻に麻酔をかけることや、口からの挿入にも対応しています。また増えてきたなと感じているのは、機能性胃腸症や過敏性腸症候群に悩む患者さんですね。どちらも大きな要因はストレスです。お薬はあるものの、症状にかなり個人差があるため「これを服用すれば大丈夫」といったものはないのが現状です。ですからさまざまな方法を試しながら、患者さん一人ひとりに合ったお薬を探していくようにしています。

患者さんと接する上で心がけている点はどんなことでしょう?

患者さんは言いたいこと、伝えたいことをたくさん抱えていらっしゃるので、意識して耳を傾けるようにしています。その件について私ができることはごく限られているのですが、「先生にしゃべっただけで楽になったわ」と言ってくださることもあるので、やはり話を聞くことは大事だと思っています。もう一つ心がけているのは、病気に直接関係なくても、ご家族に関するお話は、カルテにメモをして残しておくことです。当院の患者さんはご自身だけでなく、ご家族の悩みも話して帰られることが多いので、後日「あの件はもう落ち着きましたか?」とお声がけすることもできますからね。自分の友人だったら、相談を受けていた件がどうなったか気になるのと同じ感覚で、患者さんにも接しています。

患者の話をよく聞くことは、医師としての診療理念でもあるのですね。

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はい。患者さんは誰もが困っていることがあって、少しでも良くしたいと変化を求めて来院されます。特に消化器系の病気に関しては、おそらくお薬だけでは解決が期待できないことも多々あると思うんです。例えばご両親の介護や受験などでストレスがたまっているならば、どれだけお薬を処方しても結果は見込めないでしょう。当院には、そうした悩みやストレスを吐き出せる場所としての役割があると思っています。アドバイスができることは限られているのですが、患者さんが自身を導くことができなくなってしまっている時は、最優先で考えなくてはならないことなどについて、心理学を学んだ経験からもお話しすることができますし、食生活でのアドバイスもするようにしています。緊張せず、どんなことでも「話せて良かった」と思っていただければ、こんなにうれしいことはありません。

「街を診る」かかりつけ医をめざして

在宅医療にも注力されているそうですね。

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父の代からずっと診ていた患者さんが、私の代になって間もなく末期がんだとわかったのです。その方の息子さんが、「先生がもし、今後訪問診療をやりたいならば、どうぞうちの父を」と言ってくださったことがきっかけです。約半年でしたが、ご自宅に通い、お看取りまでさせていただきました。もともと、在宅医療に興味があったものの、なかなか踏み出せなかった私の背中を押していただいたことを、今でも心から感謝しています。現在は、クリニックへの定期的受診が困難となった方へ、昼休みを利用して訪問診療を行っています。団地の5階に1人暮らしの80~90代の方も結構多く、毎日の買い物や病院に通うのもひと苦労という方もいらっしゃいます。超高齢社会においては、慢性疾患のある方は特に在宅療養が中心になってくると思うので、私にできることはお手伝いさせていただきたいですね。

クリニックの自慢は?

心から信頼できるスタッフです。実は父の急病で、診療体制が揺らいでいる中で院長に就任したため、脇を固めてくれたスタッフに私自身がとても救われました。勤続30年のベテランもいて、いつも明るく雰囲気良く仕事をしてくれているおかげで、患者さんからも「同じ方がずっといてくれるので安心する」と言っていただいています。私が院長になってから、一人も退職者がいないことも自慢かな(笑)。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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これからは家族ぐるみ、街ぐるみを含めてのかかりつけ医として「街を診る」という認識で診療にあたらなければと考えています。家族のお話を聞くというのもそのうちの一つです。何科にかかればいいのかわからないとき、体のちょっと気になることなど、遠慮なくいつでもご相談ください。私は病気という患者さんの一部分だけでなく、その方そのものに関わっていきたいと思っています。当院のコンセプトは「学校の保健室」。気軽にいつでも立ち寄れるクリニックになれたらうれしいですね。また、大きな病院で検査をすることが患者さんの安心につながるのなら、しっかりつなぐことも私の大事な役割の一つだと考えています。当院で対応しきれない症例は、多摩南部地域病院や多摩丘陵病院、日本医科大学多摩永山病院などにスムーズにご紹介できることも強みです。

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