ワタナベ眼科

ワタナベ眼科

渡辺 敏樹院長

39994

「ワタナベ眼科」は、聖蹟桜ヶ丘駅の西口を出て左手にあるショッピングセンターの5階にあるクリニック。ドアを開けると、たっぷりとスペースをとった待合室が広がっている。院長の渡辺敏樹先生は、同院で幅広い症状の患者を診る一方、母校である杏林大学の医学部付属病院において、神経眼科という目の奥の診療に力を注いできたドクター。かつて自身が病気になった経験から、患者の不安を払拭するため対話とわかりやすい説明を大切にしているという。「話は上手じゃないけど、丁寧に気持ちを込めて伝えることが大事だと思っています」という言葉に、渡辺先生の誠実な人柄を感じた。インタビューでは、専門分野である神経眼科のことや診療に対する思い、今後の展望などを聞いた。(取材日2016年2月22日)

地域の目のかかりつけ医として、気持ちを込めた診療を

―来院する患者さんは、どのような症状が多いですか?

ドライアイ、弱視、緑内障、白内障、糖尿病などで目に異常がある方から、定期検診を受けに来る方までさまざまです。特に緑内障は、自覚症状がないまま過ごしている方が本当に多いですね。初期段階では視野検査をしても気づかず、症状が中期に進んでからわかることが多いのです。しかも、他の症状で受診した時に、緑内障と診断されるケースは少なくありません。緑内障は、日本における失明原因の第1位であり、患者数は40歳以上の20人に1人の割合であることがわかっています。症状が進んでしまうと治療が難しくなるので、早期発見・早期治療がとても大切です。ただし、患者さんにしてみれば、自覚症状もないのに「詳しく検査しましょう」といわれても、受け入れられないこともあるでしょう。そこが難しいところです。

―そんな時はどうするのですか?

様子を見ながら時間をかけて説明することになるでしょう。私の考えを押し付けることはしたくないですが、言わなくてはいけないこともある。地域の皆さんの健康を守る立場としては、伝える必要があると思っています。ですから、日頃から患者さんとのコミュニケーションは大切にしたいですね。私は、話すことはそんなに得意ではないんです。だけど、丁寧にというか、気持ちを込めて話すことが大事なんじゃないかと思っています。流ちょうな話し方ではないかもしれないけど、誠意を持って話をすれば伝わるのではないかと。いつもそんな気持ちで診療しています。

―これまでで、印象に残っている患者さんを挙げるとしたら?

側頭動脈炎といって、血管の中で炎症が起きるという珍しい病気の患者さんがいました。その患者さんは、一時的に目が見えなくなる発作を何回か起こしていたそうです。発作の症状から考えると、まずは脳梗塞の前兆を疑いますので、脳神経外科で検査を行いましたが、特に問題はなかった。それなのに発作は治らず、そのうちに片目が見えなくなって、当院を受診したのです。その際に詳しくお話を聞き検査をしたところ、側頭動脈炎の疑いがあったため大学で診ることにしました。するとやはり、目の奥の血管に炎症があったのです。そこで炎症を抑える薬を投与して、もう片方の目に関しては、失明を防ぐことができました。放っておいたら、数日間でもう片方の目も見えなくなっていたでしょう。非常に珍しい症例であるがゆえに、より一層気を引き締めて診療にあたらないといけないと強く感じました。

標榜の診療科目を同じ行政区・駅で探す



Access