全国のドクター13,293人の想いを取材
クリニック・病院 157,530件の情報を掲載(2025年2月19日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 立川市
  4. 立川駅
  5. たちかわファミリークリニック
  6. 松江 修平 院長

松江 修平 院長の独自取材記事

たちかわファミリークリニック

(立川市/立川駅)

最終更新日:2024/11/11

松江修平院長 たちかわファミリークリニック main

立川市高松町の閑静な住宅街で、先々代から約60年にわたって地域に根差した診療に取り組んできたのが、「たちかわファミリークリニック」だ。明るく広々とした院内が印象的な同院は、かかりつけ医として小さな子どもから高齢者までのよくある病気や健康の悩みを幅広く診療。同時に、生活習慣病や睡眠時無呼吸症候群の治療に力を入れることで、地域の人々の健康な生活をサポートすることをめざしている。そんな同院の院長で、「本当にアットホームなクリニックですから、お試しのような感じでも構いませんので、利用してみていただきたいと思います」と優しい口調で話す松江修平先生に、診療のことや地域医療への思いなどを聞いた。

(取材日2024年10月17日)

約60年にわたって地域に根差した内科診療を実践

最初にクリニックを紹介していただけますか?

松江修平院長 たちかわファミリークリニック1

当院は私が3代目で、先々代の頃から地域に根差した診療を行ってきました。もともと祖父がこの場所に開業したのが1963年頃で、1966年には父が継いで20年ほど前まで診療を続けていたのですが、その後は3年ほど休業していたんです。それで、私が2008年に再開しましたので、合わせるともう60年近くもこの場所で診療していることになりますね。スタンスとしては私も同じで、年配の方から小さなお子さんまで年代を問わず、地域の皆さんのかかりつけのクリニックとして、内科を中心に幅広い病気や悩みに対応しています。高度な診療が必要な場合には近隣の基幹病院に紹介するなど、患者さんになるべく良い医療を受けていただけるようマネジメントすることを大切にしています。

力を入れていることは何ですか?

まずは、高血圧症や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病です。これらに関しては、とにかくすぐに薬を出すのではなく、先に患者さんが自力で改善できるよういろいろとアドバイスして、それを実践してもらえるよう努めています。薬を使って改善を図る方法もありますが、普段の生活の中にある病気の原因をそのままにしておくと、いずれ治療がうまくいかなくなってしまうこともあります。ですから、食事や運動などの指導は、必要不可欠だと考えています。糖尿病の治療については、一般的に使える薬のほとんどを導入できるよう準備をしています。ただ、管理栄養士がいませんので、コントロールが思うようにいかず栄養指導が必要な場合には、連携している医療機関に紹介します。また、私はもともと循環器が専門ですので、心臓に何か心配があれば相談してほしいですね。

ほかに注力していることはありますか?

松江修平院長 たちかわファミリークリニック2

睡眠時無呼吸症候群の治療にも力を入れています。自宅で夜眠るときに装置をつけて行う検査や、重症患者さんには眠る際に鼻にマスクをつけて、機械で圧力をかけて空気を送り込むCPAP療法の導入もしています。CPAP療法については、どうしてもマスクの装着になじめない、などの理由でやめてしまうようなケースもあるようですが、そうした問題がない場合は、継続することで睡眠の質の向上、昼間の眠気の解消などが期待できます。これらのことから感じるのは、就寝中にいびきをかく、昼間に眠気を感じやすいといった睡眠時無呼吸症候群が疑われる方には、躊躇せずに相談に来ていただきたいということ。検査をしてみて、病気のレベルでないことがわかれば、それはそれで安心材料になると思います。

丁寧な診察を大切に

放置するのが一番良くないのですね。

松江修平院長 たちかわファミリークリニック3

そうですね。それに、逆に病気のレベルだったと判明しても、現在では重症度に応じて適切な治療方法がありますから、気を落とさず前向きに捉えていただけるよう説明しています。一番もったいないなと思うのは、睡眠時無呼吸症候群が疑わしいのに、放ったらかしにして生活の質や仕事のパフォーマンスを落としてしまうこと。これはとてももったいないことだと思います。ご自身の中でちょっとでも「もしかしたら無呼吸あるかな?」と感じているのなら、少しだけ勇気と時間を捻出して相談に来ていただきたいですね。当院に足を踏み入れたからといって、CPAP療法や高額な医療を強要されることは絶対にありません。検査結果に基づいて適切な治療の選択肢を提供しますし、その方の生活状況や社会背景に沿ったアドバイスができるよう心がけています。

オンライン診療にも対応していると伺いました。

オンライン診療を始めたのは、睡眠時無呼吸症候群でCPAP療法をしている患者さんの、受診の負担を減らすことが大きな目的でした。保険診療ではこれまで、CPAP使用者の診察は対面が義務づけられていたんです。しかし、対面しても血圧の確認やデータの共有、症状改善の状況の確認や困っていることへのアドバイスなど、会話だけのことがほとんど。現役世代の患者さんからは、処方箋や検査を受けるわけでもなく、話をするためだけに来院するのが負担だと以前から聞いていました。ところが、今年の6月からは、CPAP使用者の診察がオンラインでも良くなったのです。そのため、当院ではCPAPを導入している患者さんへ積極的にオンラインでの受診を勧めることにしました。ほかに、高血圧症や糖尿病など生活習慣病の患者さんにも、一定のルールでオンライン診療が認められるようになりましたので、要望があれば応じることにしています。

診療の際に心がけていることを教えてください。

松江修平院長 たちかわファミリークリニック4

治療方針を決めるにあたっては、まずこちらからは提案というかたちで話をすること。「これしかありません」と決めつけるのではなく、「このような選択肢があって、その中で良いと思うのはこれです」などと説明して、あとは患者さんに選んでもらうようにしています。緊急性の高いものについてはこれ一択ということもありますけども、例外を除けば、なるべく選択の余地があるようにすることは心がけています。また、診察室への呼び込みもできるだけ自分でして、患者さんが歩いて部屋に入ってくる姿から観察し、それも含めた視診と問診、聴診といったプロセスは、時間を許す限り実践するようにしています。当院は、高度医療をする施設ではありませんので、基本的で大切な部分は丁寧に行って、大きな見逃しなどがないように心がけています。

世の中のニーズに沿えるよう成長していきたい

患者さんとのコミュニケーションも大切にしているそうですね。

松江修平院長 たちかわファミリークリニック5

なるべく患者さんのお話を聞く時間を取るように心がけていますし、患者さんも本当にいろいろなことを相談してくださいます。それに、患者さんと接していて何かふに落ちないところがあったときにある程度話していると、それまで言ってなかったようなことが出てきたりして、時間をかけるとそれなりに情報量が増えるんですよ。内科の診察では、問診が重要だといわれていますし、その情報が得られたことで答えにつながることもあります。状況にもよりますがお話はしっかり聞いて、いろいろと引き出せるようにしています。

話は変わりますが、先生はなぜ医師を志したのですか?

ここが実家で、私が生まれた頃に父はここで診療をしていました。そんな親の姿を見て育ちましたから、自分が医師になっても不思議ではないとは思っていましたね。ただ、ほかにもなりたい職業があって、その関係で高校2年生までは文系だったんです。それで、3年に上がる時に親が、「本当に医師になる気があるのか?」と心配して(笑)。そして、親と相談というか、半ば説得されるような感じで理系に変えて、医師をめざすことにしたんです。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

松江修平院長 たちかわファミリークリニック6

できれば医師を増やしたり、対応できる科目を広げたりして、クリニックの規模を拡大したいなと考えています。必要であれば移転も念頭に入れながら、クリニックが世の中のニーズに沿えるようにしていきたいですね。また、訪問診療も近々始める予定です。これまでは、当院を利用していた患者さんの通院が難しくなったら、訪問診療が専門のクリニックにお願いしていました。ですが、引き続き当院で診療ができればお互いにとって良いのかなと考えています。私が開業してからは20年弱になりますが、この地域の方々が健康に過ごしていけるようにできる限りのことをしたいですし、要望などもいただいて、より地域の皆さんの力になれるよう成長していきたいと思っています。本当にアットホームなクリニックですから、お試しのような感じでも構いませんので、利用してみていただきたいと思います。

Access