苦痛に配慮した胃がんの内視鏡検査
早期発見・治療で根治をめざす
高野外科胃腸科
(小平市/小川駅)
最終更新日:2023/10/13
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胃カメラと聞いただけで「苦しそう」と苦手意識を持つ人は多いだろう。「高野外科胃腸科」は経口内視鏡と経鼻内視鏡の2つの胃の内視鏡検査を実施。患者の状態によって不快感や苦しさを軽減すべく検査を選ぶことができる。高野範之院長は、「内視鏡検査に対するハードルを低くしたい」と、鎮痛剤を用い、苦痛の少ない検査を心がけている。「内視鏡検査による苦痛は、医師の手技による影響も少なくない」と話す高野院長は、大学病院で数多くの経験を積んできた内視鏡検査を中心とする消化器系のスペシャリスト。苦しさの少ない丁寧な検査を心がけている。そこで、胃がんの早期発見に努める同院の内視鏡検査についてたっぷりと話を聞いた。
(取材日2023年10月3日)
目次
経口と経鼻、2つのカメラから選択が可能。苦しさの少ない丁寧な内視鏡検査を心がける
- Q胃の内視鏡の検査範囲と、検査で探れる病気について伺います。
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A
胃の内視鏡検査は、主に食道、胃、十二指腸の状態を調べるために行います。胸焼けがする、食べ物が詰まるなどの症状があれば食道、痛みやもたれ、不快感があれば胃に何かしらの症状が疑われます。内視鏡検査で見つけられるのは胃がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎、十二指腸炎、ポリープなど。あと、十二指腸に関しては、胃酸の強い方だと潰瘍や炎症がしばしば見られ、原因の一つであるピロリ菌検査を同時に行うこともあります。検査の結果、陽性の場合は検査後、ピロリ菌の除菌治療を開始します。バリウム検査と比べると内視鏡検査は直接カメラを挿入し、鮮明な画像で観察することができるので、初期の微細な病変の発見にも有用です。
- Qこちらで行っている胃の内視鏡検査について教えてください。
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A
従来型の経口内視鏡は、太さがある分、高精細の画像を撮ることが可能です。しかしながら、胃カメラが喉元を通るので、舌を圧迫されるだけでおえっと嘔吐反射になりやすい方に対しては、管の細い経鼻内視鏡をお勧めしています。当院が導入しているのは、鉛筆の太さくらいの新型の経鼻内視鏡で、経口内視鏡と遜色のない精度の画像が撮影できるのが特徴です。検査の結果、より精密な検査が必要な場合には、地域の中核病院にご紹介することもあります。
- Qなぜ、経口と経鼻、2つの検査方法を導入したのですか?
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A
内視鏡への心理的なハードルを下げたいという思いで、当院では経口と経鼻の2つの内視鏡検査を採用しています。おえっという嘔吐反射が強い方には、不快感や苦しさの少ない経鼻の内視鏡検査を選んでいただくことができます。また、当院で主に使用している鎮静剤はペチジン塩酸塩といって、検査の緊張と喉の嘔吐反射、苦痛を軽減するためのお薬です。睡眠薬のように意識がなくなるというものではなく、患者さんの負担を抑えることを図りつつリアルタイムの反応も見られるため、モニタリングしながら検査を行う上で手助けになります。ただ、眠っている状態で検査を受けたいと希望される方もいらっしゃると思うので、その場合はまずご相談ください。
- Q胃の内視鏡検査の大まかな流れについて教えてください。
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A
前日の夕食は19時までに済ませ、野菜や海藻類、乳製品は控えるようお伝えしています。当日は絶食で、コップ1杯のお水だけ飲んでいただきます。通常の検査はおよそ5分で終わりますが、組織検査を行う場合は10分ほど余計にかかります。麻酔を使われた方は30分ほど休んでいただいた後に結果説明を行いますが、経鼻内視鏡で麻酔を使わず検査された場合は、検査後すぐに撮影した画像をお見せしながら検査結果を報告。それが済み次第、お帰りいただけます。注意点は、麻酔をされた方は、食べ物が気管に入ってむせるのを防止するため1時間程度飲食を控え、組織検査を行った方は出血の原因となりますので当日の飲酒や運動、入浴を控えましょう。
- Q先生が胃の内視鏡検査でこだわっていることは何ですか?
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A
内視鏡検査に対する心理的ハードルを下げるという意味でも、この検査を受けることによって、「これくらいだったらまた受けてもいい」と思っていただけるような、苦痛に配慮した丁寧な検査を心がけています。もちろん、検査のクオリティーも大事ですから、「苦痛の少ない検査」と「精度の高い検査」の両立をめざしています。
自由診療費用の目安
自由診療とは胃カメラ検査/5000円~