内視鏡検査を専門とする医師が提供
痛みに配慮した大腸内視鏡検査
高野外科胃腸科
(小平市/小川駅)
最終更新日:2023/10/18
![高野外科胃腸科 内視鏡検査を専門とする医師が提供 痛みに配慮した大腸内視鏡検査](https://prod-df-public.s3.amazonaws.com/uploads/doctorhr/img_title_url/3913/main_Z53833_20231003_070.jpg)
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- 保険診療
内科・外科・胃腸内科・肛門外科などを診療する地域密着型クリニックの「高野外科胃腸科」。院長の高野範之先生は、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医で、大学病院勤務時から、スピーディーかつ苦痛が少ないスコープの挿入技術を駆使し、数多くの検査を行ってきた。「温かみのある医療を提供すること」をモットーに掲げており、診療から検査、治療に至るまで、地域のかかりつけ医として患者に寄り添った対応を行う。同院が力を入れている「短時間かつ痛みの少ない大腸内視鏡検査」の特徴と、患者の負担軽減に配慮した検査の流れについて、高野院長に詳しく解説してもらった。
(取材日2023年10月3日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q大腸内視鏡検査では、どのような病気がわかりますか?
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A
大腸内視鏡検査の大きな目的は、大腸がん、大腸ポリープ、大腸の炎症の発見です。その他、出血や痛みの原因になる大腸炎、潰瘍性大腸炎など難治性の疾患、ウイルス性の大腸炎、大腸憩室症、大腸憩室出血、虚血性大腸炎などの有無も確認できます。腫瘍性の早期のがんやポリープ型の早期のがんなど、当院で処置できると判断できるものについては、その場ですぐさま切除します。合併症といって切除後の出血や、腸に穴が開くといった危険性が高くなると思われるものについては、地域の中核病院を紹介させていただくことも多々あります。検査の対象となるのは、お通じに関連するさまざまなトラブルやお悩みをお持ちの方となります。
- Qこちらのクリニックの大腸内視鏡検査の特徴は?
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A
当院は町の身近なクリニックでありながら、内視鏡検査を専門とする医師による精度重視で苦痛の少ない検査を強みとしています。また、「温かみのある医療の提供」をモットーに大規模病院との差別化を図り、検査体制でもそれを実践しています。例えば、大腸内視鏡検査は事前に2リットルの腸管洗浄液を飲む必要があるのですが、当院ではご自宅で腸管洗浄液を飲んで、便をすべて出してしまってから来院し検査を受けることが可能です。腸管洗浄液を飲むと、何度もトイレに行かなくてはなりません。しかし自宅のトイレであれば、人の目を気にせずリラックスして準備できます。町のクリニックだからこそ患者さんに寄り添った柔軟な対応ができるのです。
- Q検査時の痛みやつらさにはどういった対応をされていますか?
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A
検査の緊張と、検査時に感じる苦痛の軽減を図るために、ペチジン塩酸塩という胃の内視鏡検査と同じ鎮静剤を使用しています。私は勤務医時代に、大学病院や人間ドックなどで数多くの内視鏡検査を行ってきましたが、検査を受ける側にとっても、検査を行う側にとっても、安全性に配慮されたものをと考え、この方法を採用するに至りました。完全に意識をなくす用途のものではないため、検査時の反応がリアルタイムにわかり、モニタリングしながら検査を行う際の手助けになるんです。なお当院では、体の負担を考えて、胃の内視鏡検査と大腸内視鏡検査の同日検査は行っておらず、それぞれ別の日に受けていただいています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1クリニックを受診し、診察と事前の説明を受ける
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検査理由で最も多いのが、大腸がん検診で陽性に引っかかったという場合。次に、排便時の痛みや出血、違和感などの症状をきっかけに検査を受ける人が多いという。また、過去に大腸のポリープや病気を経験したことがある人、近親者に大腸の病気の人がいる場合は、定期的な検査が推奨される。診察では症状の聞き取りを行い、内視鏡検査が必要と判断したら、患者のスケジュールや、症状の緊急性などを踏まえて検査日程を決める。
- 2検査前日から準備。腸内を洗浄するために下剤を服用
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内視鏡で腸内を観察する場合は、腸内を空っぽにし、腸の内部がクリアに見える状態にすることが重要だ。そのため同院では、検査前日の昼食と夕食用に消化の良い検査食を推奨している。夜、睡眠前にはあらかじめ処方された少量の下剤を飲み、当日の朝も、自宅にて腸内を空っぽにするための腸管洗浄液を約2時間かけて服用。便を出しきってから来院する。自宅のトイレを使えるので、リラックスして準備ができる。
- 3大腸内視鏡検査を受ける
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予約時間に合わせて来院。検査室に移動。鎮静後に検査を始める。カメラを肛門から、直腸、S状結腸、下行結腸、横行結腸、上行結腸、盲腸まで素早く挿入。高野院長がここまでにかける時間はおよそ5分だという。苦痛を少なくするため短時間で盲腸までスコープを挿入し、あとはゆっくりとカメラを抜きながら、大腸内部を隅々まで観察。もし大腸ポリープが見つかった場合は、その場で切除する場合もある。
- 4休憩室で体を休める
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ポリープ切除や組織の採取をすることなく、観察のみで検査を終了した人は、終了後1時間程度で飲食が可能。空腹の状態のため少しずつ摂取することが大事だそうだ。組織の採取やポリープ切除を行った場合は、傷口が開いたり、出血したりするのを防ぐため、激しい運動や飲酒、入浴などは、1週間程度控えよう。
- 5検査結果の説明を受ける
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検査結果は、画像によってわかる所見については、検査終了後、その日のうちに聞くことができる。採取したポリープや組織検査の結果については1週間ほど後、病理診断を待ってからの説明となる。結果によって治療についての提案を受ける。