幅広い診療科と多彩な検査項目
全人的な医療で地域の健康を守る
宮村内科クリニック
(小平市/一橋学園駅)
最終更新日:2022/08/17


- 保険診療
30年以上にわたって患者一人ひとりと真摯に向き合いながら総合的な診療を行っている「宮村内科クリニック」。診療内容は、内科から皮膚科・整形外科・耳鼻咽喉科・心療内科まで多岐にわたっている。宮村正廣院長は、「人間の体はすべてつながっています。ある部位に痛みが生じたとしても、根本的な原因は別の場所にあることも多いのです」と総合的に診ることの意義を話す。こうした総合的診療とともに宮村院長が大切にしているのが、精密に行う検査だ。同クリニックでは内視鏡検査機器や超音波検査機器のほか、血圧脈波検査装置や尿蛋白分析装置といった一般のクリニックではあまり見かけないようなものも導入している。総合的診療の重要性や検査体制などについて話を聞いた。
(取材日2020年8月21日)
目次
各種検査機器を駆使した客観的な検査データをもとに、総合的な治療に取り組む
- Q内科はじめ皮膚科や心療内科など幅広く診療されていますね。
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A
▲各種検査機器が充実
全人的な医療を実践したいという私の思いもありまして、内科だけでなく皮膚科・整形外科・脳神経外科・耳鼻咽喉科・心療内科など幅広い診療を行っています。もともと私は好奇心が強く、いろいろなことに興味を持つタイプなので、このような診療スタイルは自分に合っていると思っています。実際、人間の体はすべてつながっているので、ある部位に痛みが出た場合、根本的な原因は他の場所にあることが多いのです。また、高齢になると複数の疾患を併発することも増えてきます。当クリニックでは、西洋医学だけでなく、漢方も併用しながら治療を行っていて、西洋医学ではなかなか解決できなかった方の症状や悩みにも対応しています。
- Q胃や大腸の内視鏡検査も数多く行っていると伺いました。
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A
▲苦痛に配慮した内視鏡検査を行う
胃の内視鏡検査では、スコープが細く、その分嘔吐反射や不快感も少ないといわれている経鼻内視鏡を導入し、食道や胃、十二指腸のがん、潰瘍などの診断のほか、ピロリ菌の有無も判定しています。また、健康診断で便潜血が陽性と診断された人や下腹部に痛みがある人、血便の症状がある人などを対象に、大腸内視鏡検査を行っています。内視鏡は光の波長を調整することで微細な病変の画像を強調表示するシステムを導入し、病変の早期発見に努めています。これまでたくさんの内視鏡検査を行って、経験を積んできています。
- Q超音波検査はどのように活用なさっているのでしょうか。
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A
▲疾患の早期発見のため、検査の重要性を訴える
腹部エコー検査は、肝臓、胆のう、膵臓、腎臓などの一次スクリーニングとして行っているほか、急性胃炎や胃がん、大腸炎などを調べるためにも活用しています。また消化器以外にも、心臓のエコー検査や、乳腺、甲状腺のエコー検査にも力を入れており、さらに血管内の動脈硬化を調べる頸動脈エコーと下肢静脈のエコー検査も実施しています。特に下肢の血管に動脈硬化が起こると足の血管が詰まる閉塞性動脈硬化症が起きやすいので、精度の高い検査によって早期発見につなげたいと考えています。こうした各種疾患の診断に欠かせないエコー検査ですが、臨床検査技師が検査を担当しているのも、当クリニックの特徴といえるでしょう。
- Q生活習慣病の方にはどのような検査や診療を行っていますか?
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A
▲幅広い検査体制を整え、患者の悩みに対応
生活習慣病にはまず食事の改善指導を行っています。脂っこい食事をやめて和食中心にして、野菜をたくさん取るようお話ししています。高血圧のように投薬が必要な場合もありますが、糖尿病や脂質異常症などは、まず食事改善から始め、投薬は二の次と考えています。生活習慣病に関する検査も各種行っていて、ヘモグロビンA1cを調べる検査機器、BNPという血中ホルモンによって心不全の程度を調べる尿蛋白分析装置などをそろえています。このほかにも、脈が血管を伝わる速さで動脈硬化の進行を調べる血圧脈波検査も行っています。