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野川 深雪 院長の独自取材記事

クリニックみらい国立

(国立市/国立駅)

最終更新日:2019/08/28

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国立駅から徒歩3分の場所にある「クリニックみらい国立」は医療法人社団ユスタヴィアが展開するクリニックの一つであり、この4月に野川深雪(のがわ・みゆき)先生が新院長に就任する。同院は糖尿病の治療に力を入れており、1型糖尿病の患者が多いのが特徴。合併症の治療も自院で行うため、腎臓や心臓病、皮膚疾患の治療を専門にする医師も診療しており、さらに食事療法や運動療法を行う管理栄養士とリハビリテーション担当のスタッフも在籍。患者会の活動も活発で、患者が孤独に陥らないためのセーフティーネットとして機能している。「不安を抱える患者さんが安心して治療に向き合えるクリニックでありたい」と話す野川先生に、クリニックの取り組みや診療における心がけなどを聞いた。
(取材日2019年3月12日)

地域内の認知度も向上。受け入れられた手応えを感じる

まずは先生がこちらのクリニックに入職した経緯をお聞かせいただけますでしょうか。

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私は1996年に東京医科大学を卒業後、大学病院や豊島病院、総合新川橋病院などに勤務してきました。こちらに入職したのはクリニックが開院した翌年の2012年です。大学病院時代の上司が当院を開業した宮川高一先生と仲が良く、その関係で私はもともと、多摩センターにある本院で非常勤医として働いていました。法人が展開するクリニックでは糖尿病の患者さんが多くて私の専門とも一致していますし、糖尿病に有効な治療を行うための体制も充実しています。大きな病院だとほかの診療科の都合でスタッフが異動せざるを得なかったり、何かと制限があったりして不自由に感じることもありましたから、常勤医としてここでの診療に注力していこうと思いました。

糖尿病の患者さんが多いのですね。もう少し患者層について教えていただけますか?

開院当初は地元の方にはさほど知られていなくて、八王子市や国分寺市などの遠方から来院される方が多かったんです。講演などで宮川先生のことを知った患者さんや病院からのご紹介によって遠くにお住まいの方も来院されていました。それから徐々にクチコミやホームページを介して近くにお住まいの方も来院してくれるようになり、また、そうして当院にいらしてくれた方が家族や友人を連れてきて当院に通院するようになったりと、今では近隣の方が大半を占めます。やっと地域に受け入れられたのかなとうれしく思いますね。当院には先ほどお話ししたように糖尿病の患者さんが多いのですが、中でも1型の患者さんが多いのが特徴です。日本の糖尿病患者のほとんどは2型です。1型の割合は約3%と非常に少ないのですが、当院の糖尿病患者さんのうち1型の割合は約15%を占めます。

4月から院長を務められるそうですね。就任の経緯は?

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本院の多摩センターと、こちらに加えて、6月に立川市に3つ目のクリニックを開く予定なんですね。今までは宮川先生が法人の理事長とクリニックの院長を兼任していたわけですが、規模がさらに大きくなるので、より全体に目を配りやすくしようと院長職を解き、各クリニックにそれぞれ院長を置くことになり、私の院長就任もその一環です。実は以前からお話はいただいていたんですが、子育てで難しく、ちょうど最近になって子育てが落ち着いてきたので、快諾させていただきました。

患者を否定せず、良い面にフォーカスして肯定する

診療時にはどんなことを心がけていますか?

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冷静に患者さんに寄り添うことでしょうか。患者さんに良くなってもらいたい気持ちが強過ぎると、どうしても押しつけや否定につながってしまうことがあるんですね。気持ちのバランスを取るのは難しいのですが、熱くなりすぎてるなと思ったら少し引いてみるなどして調整するようにしています。糖尿病の治療は患者さんが主体的に継続していくことが大切なのに、医師の言葉が時にそれを妨げてしまうことがあるんです。ですので、なるべく否定的な言葉を使わずに、「食べ過ぎてしまった……」と患者さんが落ち込んでいる時は「でも体重は維持しているから偉いですよね」などと、なるべく良い面を探して伝えるようにしています。

糖尿病の治療を行う上で、こちらのクリニックにはどんな特徴があるのでしょうか。

人と機器が豊富であることが挙げられます。当院で働く医師9人のうち、4人は日本糖尿病学会が認定する糖尿病専門医の資格を持っていて、8人いる看護師も糖尿病の生活指導において専門的な知識を持っています。機器としては、患者さんの体に装着し、数日間連続して血糖値を計ることができるCGM(持続血糖測定器)を保有するほか、インスリンを持続的に注入するインスリンポンプ療法を行うことのできる小型の機器も備えています。両方の検査と治療を保険診療の外来で行うためには、糖尿病の経験が豊富な医師が常勤で1人以上いて、常にインスリンポンプ療法を行っていることが条件になります。これが可能な施設は多くはないと思います。

標榜科目が幅広いのは、糖尿病の合併症を治療するためでしょうか。

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そうです。糖尿病の患者さんは心臓の病気や腎臓病、皮膚の病気などさまざまな合併症が起こる可能性があるので、仮に合併症が起きた場合でも他院を紹介することなく、できるだけ当院で治療が完結するようにしたいと考えています。当院が内分泌内科、腎臓内科、循環器内科、皮膚科、神経内科も標榜し、多くの医師を抱えているのはこのためです。

患者の安心感につながる取り組みを積極的に行いたい

ところで、先生はなぜ医師を志されたのですか?

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子どもの頃から医療が身近だったからだと思います。私の両親は歯科医師で、町田市で歯科医院を営んでいました。人手が足りない時は私も院内の掃除をしたり受付を手伝ったりしていたので、自然と医療の仕事には親近感を覚えるようになりました。「親と一緒に診療しようかな」と考えていた時期もあったのですが、私は子どもの頃に熱を出すことが多く、かかりつけの先生によくお世話になっていたんです。その先生がとてもいい方で、いつも私を励ましてくれました。そんな経験を重ねる中で、「私がなりたいのは歯医者さんじゃなくて、お医者さんじゃないのかな」と思うようになっていったのです。

お忙しい中、休日はどのようにお過ごしですか?

子育てが趣味のようになっていますね。中学2年の娘がいるので、掃除や洗濯などの家事をしながら彼女と過ごすことが多いです。個人的な趣味といえばピアノでしょうか。小学生の頃、正月の親戚の集まりの場でいとこが弾いている姿に憧れて私も始めたんですが、私はあまり練習が好きになれなくて(笑)。それでも高校の頃はバイオリンを弾くなど何かと音楽に親しむ時間が長かったように思います。娘も物心つく前から音楽教室に通っていてピアノが好きなようです。家にもピアノがありますが、私のヘタなピアノ演奏を聴かせると悪い影響を与えちゃうかなと思うので、今はもっぱら娘の演奏を聞くことを楽しんでいます。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

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当院には、食事療法でさまざまなアドバイスを行う管理栄養士、運動療法ではリハビリテーション担当のスタッフが在籍しています。特に運動療法では、ヨガやエアロビクス、筋力トレーニングの個人レッスンも行っているので、その方に合った運動療法も見つかりやすいでしょう。このほか当院では患者会も活発に活動しています。本院の患者会と合同でバス旅行をしたりバーベキュー大会を開いたり、当院単独でも大学の落語研究会を招いて寄席を開いています。患者さんが孤独に陥らず、患者同士で有益な情報などを交換できるために行っているわけですが、患者さんに安心感を覚えてもらえるようなこうした取り組みを今後も積極的に続けていきたいと考えています。

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