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小島 靖 院長、橋田 恭子 副院長の独自取材記事

小島医院

(荒川区/西日暮里駅)

最終更新日:2019/08/28

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西日暮里駅から徒歩7〜8分の、昔ながらの下町の雰囲気を醸し出す住宅街に「小島医院」はある。90年近い歴史を持ち、長年通い続ける患者も多いという。小島靖院長は地区医師会や東京保険医協会などで、社会活動や開業した医師のバックアップを行うなど、地域医療を支えてきた。80歳という年齢を感じさせない、若々しさが印象的だ。同院は現在、小島院長の次女である橋田恭子副院長がメインとなって、外来での診察や往診を行っている。橋田副院長は小学校5年生と3年生の、2児の母。おおらかで親しみやすく、笑顔で周囲を明るくしてくれるドクターだ。「白衣は嫌いなんだ」と小島院長に温かく迎えられながら、地域医療に深く関わってきた同院について2人に話を聞いた。(取材日2015年5月13日)

90年近く地域の医療を守ってきた歴史あるクリニック

こちらの医院は長い歴史をお持ちだそうですね。

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【小島院長】私の父が1927年に開業して、もう90年近くになりますね。父は軍医で、シンガポールで戦死したので、一度閉院して、それからいったんは兄が継いだんです。私は1963年に鹿児島大学の医学部を卒業して、都立豊島病院(現・豊島病院)の内科に研修医として入りました。そうして1967年に兄からここを継いで、私の代でもう50年近くになります。

医師をめざされたのは、やはりご家族の影響で?

【小島院長】父は10歳の時に戦死しましたが、母の弟、つまり叔父が医師で、父方の伯母も医師。兄も医師という環境で育ちましたからね。大学も医学部以外は受験しませんでした。
【橋田副院長】私は最初、管理栄養士になろうと思っていたんです。私が通っていた高校は大学の付属校で、医学部のない学校でしたし。父から「継いでほしい」とも言われなかったですね。それが高校3年生の時に、母に「医師なら栄養指導以外にも、もっといろいろな指導ができるんじゃない?」と言われて、そこで初めて医師になろうと。私は3人姉妹の次女ですが、姉も妹も医師の道は考えていなかったようです。

患者さんは近隣の方が多いのでしょうか?

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【橋田副院長】当院には、昔からの地元に住んでいる方々が来てくださっています。下町ですから、飾らない、気さくな方が多いですね。遠くから来ている方もいて、中には20年以上という方も。引っ越しをして、なかなか相性の合う病院が見つからなくて、こちらに通い続けているという方もいらっしゃいますね。長年通っている患者さんが多いので、90歳、100歳を超えた方もいれば、その患者さんの0歳のひ孫さんが乳児健診でいらっしゃったりして、4代にわたって診させていただいているご家族もあります。

大切にしているのは、患者の話をよく聞くこと

こちらでは、どのような診療を受けられますか?

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【橋田副院長】当院では消化器内科、糖尿病・代謝内科、老年内科を標榜しています。私の専門が糖尿病・代謝内科ですので、コレステロールなどの脂質対策や、インスリンにも対応しています。また大きな病院での通院が難しく、近所の病院で診てもらいたいと戻ってくるケースの患者さんも多くお引き受けしています。それから消化器内科では、胃カメラはないのですが、エコーは可能です。老年内科は、地域のご高齢の方や長年通ってくださっている患者さんも多く、中には在宅医療の方もいらっしゃるので、「お年寄りの方も診ていますよ」ということですね。基本的には内科一般と、糖尿病、慢性疾患や生活習慣病などを主に診ています。また私は日本内科学会総合内科専門医でもありますから、なんでも気軽にご相談いただければと思います。

診療ではどのようなことを心がけていますか?

【橋田副院長】患者さんのお話をよく聞くことを心がけています。例えば糖尿病は1ヵ月頑張れば治るというものではなく、長く付き合っていく病気ですから、患者さんも治療に対してどうしても中だるみになることもあるんです。そういう時に、「ダメよ」と言うのではなく、「そうですね」と話を聞きつつ、「でもこういうふうにしてみたら?」とアドバイスして、治療に前向きに取り組めるよう後押しをしています。

小島院長はいかがでしょう。

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【小島院長】患者さんと話することは大切ですね。私は植木が好きなのですが、無農薬で化学肥料も使いません。ビニールハウスではなくて、太陽の光で育てます。そうすると花も長持ちするんですね。そういう話を患者さんともよくしていて、「それは人間の体も同じなんだよ」と。朝早く起きると、頭の中にメラトニンというホルモンができて、そうすると14時間たつと眠くなるんです。だから「朝は散歩して太陽に当たるんだよ。そうすると睡眠薬を使わなくても夜10時くらいには眠くなるからね」とお話をする。花が咲いて、丈夫に育っているのを見れば患者さんも「なるほど」と思うんですね。そんな切り口でお話をしています。

患者さんとの思い出深いエピソードはありますか?

【小島院長】JRが国鉄だった時代のこと。当時は近くに国鉄の流通センターというのがあって、そこで国鉄のOBさんたちが働いていました。その方たちが当院にも来ていて、その中に東京駅の元駅長さんがいたんです。自宅の横浜から20年も通ってくださったんですが、80歳を過ぎた時に私から「奥さまも心配するから、もう来ちゃダメですよ」と言ったんです。でもそれからも5年くらい通ってくださいましたね。それは本当に感激しました。

病気の予防、早期発見のためにも気軽に相談を

お二人の趣味を教えてください。

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【小島院長】昔は地区医師会のボーリング部やゴルフ部の部長をやったりしていましたけど、引退しました。現役なのは園芸部と写真部。もう30年くらい部長を続けています。植木は菊にカトレア、これからはサツキ。小松菜は従業員に配ったし、ミニトマトは今どんどん伸びています。モロヘイヤと大葉も作っています。今はスイートピーがきれいですよ。
【橋田副院長】私は旅行が好きですね。子どもたちと一緒に出かけています。最近はトレッキングもしていて、装備をそろえて子どもたちと山に登っています。そうして帰りは温泉に(笑)。アウトドア派なんですよ。高校時代はソフトボール、大学6年間はゴルフをしていて、外に出て運動しているのが好きなんです。

今後の展望をお聞かせください。

【橋田副院長】これから生活習慣病が増加すると考えられますから、気づいたことがあれば気軽に相談していただきたいですね。例えば糖尿病でも、進行して症状が出てからより、健康診断で少しでも引っかかった時から治療を続けたほうが、結果的にいい場合が多いです。女性の場合は、閉経後からコレステロールが上がってきますから、50歳過ぎになると注意が必要です。男性ですと30代でも血圧や尿酸が高い方がいらっしゃいます。肥満も増えていますから、こちらからも対策をしていかなければなと思っています。
【小島院長】私はもう80ですから、私自身がけがをしないように、がんにならないように、認知症にならないように趣味を持って生活していくことです。それから植木や苗木を買うんじゃなくて、自分で育てた植木を街中のお店などに広げていこうと計画中。今年も菊をあちこちに配って咲かせようと思っていますよ。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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【橋田副院長】私と同世代の30〜40代の女性の方は、仕事や子育てで忙しく、自分のことが二の次になってしまうことが多いですよね。なので疲れがたまってしまったときなどは気後れせずに来ていただければなと思います。同世代ですから共通の話題もありますし、お子さんと一緒に来院されて診察することもあります。気軽になんでもご相談ください。

小島院長からもお願いします。

【小島院長】これからの超高齢社会で、80歳を過ぎる頃にはだいたい3分の1は何らかのがんになるといわれています。あとの3分の1は認知症。あとの3分の1はロコモティブ症候群といって、運動器が衰えてきます。がんに関しては、まず早期発見が肝心です。認知症では、アルツハイマーだとしたら、現時点での治療薬はありませんが、進行を遅らせる薬はあります。それに運動療法や園芸療法など、趣味を持つことが大切です。運動をするなら、歩きながら計算をしたり、しりとりをしたり、2つのことを同時にするとシナプスがつながってきて、予防になります。ロコモティブ症候群は関節が弱くなるので、ストレッチで防ぐことが大切です。私の同年輩の方たちは、これからの社会のためにも予防に取り組んでいってほしいですね。

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