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越智 正憲 院長の独自取材記事

清澄白河ファミリークリニック

(江東区/清澄白河駅)

最終更新日:2026/06/30

越智正憲院長 清澄白河ファミリークリニック main

東京都江東区、若いファミリー層が多く活気あふれる清澄白河の地で、消化器内科・一般内科・小児科を診療する「清澄白河ファミリークリニック」。院長を務める越智正憲医師は、一般企業での勤務を経て医学の道を志した異色の経歴を持つ。東京大学や筑波大学で消化器内科の研鑽を積み、特に炎症性腸疾患(IBD)に精通したスペシャリストだ。2024年9月より開業し、得意とする内視鏡検査と専門性を生かした治療を導入。「検査・診断から治療まで一貫してトータルケア」をポリシーに、地域住民の風邪や生活習慣病といった一般内科、小児科診療から、炎症性腸疾患の専門的な診療や内視鏡診断を行っている。かかりつけ医としての親しみやすさと、高い専門性を両立させた、新しいクリニックへの想いに迫る。

(取材日2026年4月29日)

大学病院での研究と診療で培った専門性を地域に還元

これまでのご経歴と開業の経緯を教えてください。

越智正憲院長 清澄白河ファミリークリニック1

もともと一般企業に9年ほど勤めていたのですが、家族が病気を患ったことが転機となり医師を志しました。当時はステロイドが治療の中心でしたが、長期使用による副作用が課題でした。副作用に苦しむ姿を見て、ステロイド以外の治療に貢献できる医師になりたいと考え、会社を辞めて医学部に入り直したのです。医師となってからは、東京大学や筑波大学で消化器内科、特に炎症性腸疾患の研究と診療に没頭しました。これまでの経験を生かし、専門的な医療をより身近な形で地域の皆さまに還元したいという想いから、ここ清澄白河の地で開院いたしました。

クリニックの特徴と来院されている患者層を伺えますか。

一般内科と小児科、消化器内科を2つの柱としたクリニックです。「ファミリークリニック」の名が示すとおり、お子さまからご高齢の方まで、地域の皆さまに幅広くご利用いただいています。胃と大腸の内視鏡検査を積極的に行っているのも特徴です。風邪や生活習慣病などの一般内科診療に加え、私が専門とする炎症性腸疾患の方が、茨城県や福島県、神奈川県といった遠方からも通ってくださっています。また、土地柄として若いファミリー層も多いため、最近注目されている過敏性腸症候群の相談も増えていますね。地域に密着した利便性と、大学病院での経験を生かした高い専門性を兼ね備えている点が、当院の大きな強みだと自負しています。

ご専門とされている炎症性腸疾患とはどのような病気ですか。

越智正憲院長 清澄白河ファミリークリニック2

潰瘍性大腸炎やクローン病などを総称した炎症性腸疾患は自己免疫疾患の一つです。本来は細菌やウイルスに対して働くはずの免疫細胞が、誤って自分の消化管を攻撃してしまうことが原因とされています。診断基準が確立されており診断自体は難しくありませんが、診断後に患者さんの状態を安定させるための薬の選択に高い専門性が求められます。どの薬を使うかはガイドラインでアルゴリズム化されておらず、個々の患者さんの状態に合わせてどの薬が適切かを判断するためには、ガイドラインだけでは補いきれない経験が必要となるのです。当院では内服薬だけでなく、皮下注射や点滴治療など、内科的治療のすべてをワンストップで行える体制を整えています。大学病院時代に培った知識と経験を生かし、患者さまが安定した日常生活を送れるよう、オーダーメイドの治療を提案しています。

原因を突き止め、長期的な対策までトータルに提案

診療で最も大切にしていることは何ですか。

越智正憲院長 清澄白河ファミリークリニック3

適切な診断を何より大切にしています。同じ腹痛や下痢といった症状でも、原因となる疾患が異なればアプローチはまったく変わってきます。また、たとえ同じ疾患であっても、お一人お一人に合わせたオーダーメイドの治療を組み立てることが大切なのです。しっかりとした検査に基づく確定診断なしに治療を進めてしまうと、症状の改善や解消が見込めないだけでなく、重大な見落としが生じかねません。だからこそ、当院では内視鏡検査を重視しており、症状の原因を適切に把握した上で治療方針を提案しています。検査に基づく適切な診断に加え、その先の長期的な対策までをトータルで提案することが当院の強みです。

内視鏡検査に力を入れているのですね。

開業と同時に大腸内視鏡検査を導入し、上部内視鏡検査と合わせて平日の午後に毎日検査を行っています。内視鏡検査は胃がんや大腸がんなどの大きな病気を見つけるためのものと思われがちですが、過敏性腸症候群や機能性ディスペプシアのように、検査で器質的異常がないことを確認して初めて診断できる疾患もあります。また、胃の老化を早め、結果としてがんリスクも高めてしまうピロリ菌の有無も、内視鏡検査で捉えられます。ピロリ菌が見つかった場合は、がんの予防につながるため、速やかに除菌することが重要です。胃粘膜の防御力低下が見られる方には、適切なお薬を提案します。「将来を見据え、どのように胃や腸を守っていくか」という長期的な対策を立てていく上で、内視鏡検査が非常に重要となるのです。

内視鏡検査は苦痛が伴うからと、検査を避けている人も多いのでは?

越智正憲院長 清澄白河ファミリークリニック4

内視鏡検査に不安を感じる方は多いと思いますが、当院では苦痛を最小限に抑える配慮をしています。胃内視鏡検査は経鼻内視鏡を基本に、喉の走行に合わせて滑り込ませるように挿入する独自に培った技術を活用しており、「おえっ」となりにくいのが特徴です。大腸内視鏡検査も、軸保持短縮法という方法で、できるだけ痛みを生じさせないことをめざしています。また、ご希望に応じて、うとうとしている間に検査を終えるために鎮静剤を使用することも可能です。検査に習熟したベテランスタッフが、開業前から継続してサポートしておりますので、初めての方でも安心して受けていただけるでしょう。これまで内視鏡検査を避けてきたという方にも、ぜひ当院の内視鏡検査を受けていただきたいと思っています。

長く続くお腹の症状は、我慢せずに専門的な診療を

ファミリークリニックとして、お子さんも受診できるのですね。

越智正憲院長 清澄白河ファミリークリニック5

先代も一般内科として小児の診療をされており、その流れを受け継いで子どもから大人、高齢者まで幅広く診療しています。ここ清澄白河には開業以前特に縁がなかったのですが、江東区は都内でも特に高層マンションが増えており、活気のあるエリアです。人口構成として若い世代、ファミリー層が多く、子どもの風邪から親世代の生活習慣病、炎症性腸疾患の専門診療まで、幅広いニーズがあると感じています。一つのクリニックで家族全員の健康を継続して見守れるような、そんな頼れる存在をめざしています。

開業より1年半ほど経過しましたが、手応えと今後の展望を教えてください。

やはり地域にお住まいの方の受診が中心なのですが、比較的若い世代が多いということで、10〜30代が好発世代とされる炎症性腸疾患の患者さんも多く見受けられます。また、特に器質的異常がないにもかかわらず慢性的な症状が続く過敏性腸症候群で長く悩んできたという方からのご相談も少なくありません。症状の原因を探る内視鏡検査の需要の高まりを実感しており、今後は内視鏡検査の予約枠を拡大するなど、さらなる検査体制強化に努めていきたいと考えています。

便秘や下痢、お腹の張りなどで悩む方にメッセージをお願いします。

越智正憲院長 清澄白河ファミリークリニック6

「ただの下痢だから」「いつものことだから」などと放置されがちな過敏性腸症候群ですが、実はその裏に深刻な炎症性腸疾患や大腸がんが隠れている可能性があります。当院では、安易にみなし診断をせず、内視鏡で他の疾患を排除した上で、確定診断を下すことをスタンダードとしています。過敏性腸症候群と診断された場合も、一般的なお薬に加え、経験上高い効果が期待できる漢方薬を組み合わせた治療も行っています。急にトイレに行きたくなる便意切迫感など、生活の質を落とす症状は、適切な診断と治療で改善が見込めます。これまで症状がありながら我慢してきた方、従来の治療で快方に向かわなかった方、そんな方はぜひ一度当院にご相談ください。