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近年、研究が進む頭痛の治療
重症でも諦めないことが大切

六地蔵クリニック

(江東区/東陽町駅)

最終更新日:2023/01/13

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  • 保険診療

頭痛が頻繁に起こったり、薬を飲んでいるのに良くならなかったりして困っているという人も少なくないかもしれない。そして「頭痛の治療は、ここ10年間で劇的に進化して、効果が期待できるものが増えてきました」と話すのが、「六地蔵クリニック」 の小倉弘章院長だ。脳神経外科が専門で頭痛治療にも豊富な知識や経験を持つ小倉院長は、さまざまなアプローチ法から、これまでの治療であまり効果が見られなかった患者に対しても、そのつらい症状の改善に尽力。頭痛が患者の日常生活や社会生活に悪影響を与えないようにすることをめざしていると言う。そんな小倉院長に、頭痛についての基礎知識や治療などについて教えてもらった。

(取材日2022年12月20日)

研究が進む頭痛の治療。我慢したり、諦めたりせずに相談を

Q頭痛の種類について教えてください。
A
1

▲重症化する前に受診の検討を

頭の中に脳卒中などの原因が認められないものを一次性頭痛といいます。その中で代表的なものには片頭痛、緊張性頭痛、群発性頭痛がありこれらは三大慢性頭痛と言われます。片頭痛は20歳前後で発症し、頭を動かしたり、振ったりすると痛みが増します。動けなくなるくらい痛みが強く、吐き気を伴うこともあり、数時間から数日ごとに繰り返すなどが特徴です。また女性に多く生理周期とも関連することがあります。緊張性頭痛は、肩凝りなどから来る筋膜の痛みが原因と考えられ、重たい痛みが後頭部や側頭部を中心に長時間続きます。片頭痛と緊張性頭痛は見分けにくいことも多く、一人の患者さんにその両方が同時に起こっていることもあります。

Qどのような場合に受診したほうが良いのでしょうか?
A
2

▲まずは受診して頭痛の治療を試してみてほしいという

慢性頭痛で困っているのに、しばらくすると治るからと我慢しているのは良くありません。また、頭痛を訴えている患者さんに「あなたは頭痛持ちですか?」と聞くと、「いいえ」と答える方は少なくありません。子どもの頃から頭痛がある人は、1ヵ月に1〜2回は頭が痛くなるのは当たり前で、それは誰にでもあると思っていて、それ自体が病気ではないと考えているのです。まず治療のスタートラインとして頭が痛いのは頭痛という病気なのだと理解してもらいたいです。加えて、何か重大な病気が原因のこともあるので、頭痛で困っているのであればまずは受診して検査しましょう。

Q頭痛はどのように診療していくのでしょうか。
A
3

▲CT検査やMRI検査により精密な検査・診断が可能だという

まずは、問診でどのような痛みなのか、どのような時に起きるのかなどを詳しくお伺いします。実は、この段階で頭痛の種類を、ほぼ見分けることができると思っています。ただ、初診の場合は、何か頭痛を引き起こすような原因がないかを確認するために頭部CT検査を行い、問診で緊張性頭痛が疑われる場合は、首のエックス線撮影も行います。また、慢性頭痛でもいつもより激しく痛む場合や痛みの場所が違う、吐き気を伴うなど、それまでと頭痛の性質が変わった場合にもCT検査を行います。ほかに、手足のしびれや神経症状が伴う場合には、MRI検査をすることもあります。これらによって頭痛の種類を診断し、それに合わせて治療を行います。

Qどのように治療をするのですか?
A
4

▲薬物療法のほか、リハビリテーションを併用した治療を行っている

片頭痛の治療は基本的に薬物療法です。多くの場合、アセトアミノフェンをはじめとする痛み止めと片頭痛の治療薬であるトリプタン製剤を使用します。これらを頭痛が出た時に頓用してもらうことで症状の改善を図ります。多くの場合はこれで改善が見込めますが、それでも1ヵ月に15日以上頭痛があるなどの場合には、予防薬を検討します。予防薬にはいくつか種類がありますが、毎日服用してもらうことで、頭痛の程度や頻度の減少がめざせます。緊張性頭痛では肩凝りを予防し、治すことが重要なので、まず初めに作業環境などの生活習慣の改善を指導。リハビリテーションで筋肉の緊張緩和を図り、消炎鎮痛剤と筋弛緩を目的とした薬を使用します。

Q片頭痛には注射薬による治療法があるそうですね。
A
5

▲患者自身で注射を打てるよう打ち方を指導してくれる

片頭痛の治療を開始して効果があまり出なかった患者さん、従来の治療で症状の改善が認められなかったり不十分だった患者さんに抗CGRP関連抗体と呼ばれる注射薬を使います。当院では現在、既存の治療で効果の少なかった患者さん、頭痛の頻度がなかなか減らなかったり寝込むような症状が続くような患者さんにこの薬を使っています。そういった方にとても有用な印象があります。これらの薬は1ヵ月に1回、腹部や大腿部などに皮下注射で投与します。これまでは通院する必要があったのが、現在は自己注射も可能になりました。また、この注射薬は片頭痛にのみ作用し、他の頭痛に用いても意味がありませんので、正確に診断することが重要です。

ドクターからのメッセージ

小倉 弘章院長

20歳の頃から頭痛に悩まされていても、自分は頭痛持ちではないと自覚さえしていない人や、頭痛で日常生活や社会生活に悪影響があっても我慢してしまって、治療に踏み出せていない人がたくさんいると思います。それは危険な病気が隠れていることもありますから、まずは受診して頭痛の原因を見つけて次に治療を試してみてください。また長い間治療をして、いろいろな薬を試したがよく効かなかったという場合も、今はさまざまな薬が開発され、それらの薬を使用すれば効果が期待できるかもしれませんので、ぜひご相談ください。

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