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山口 真一 院長の独自取材記事

五ノ橋クリニック

(江東区/亀戸駅)

最終更新日:2022/12/20

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JR中央・総武線、東武亀戸線の亀戸駅から徒歩5分の場所に位置する「五ノ橋クリニック」。人情に厚く下町風情の残るこのエリアで開業し、30年以上たつ地域でもなじみのクリニックだ。院長を務めるのは、患者の不安を取り除くことにこだわった丁寧な診療を持ち味とする山口真一先生。「町のかかりつけ医としてできることを最大限行いたい」と話し、安心感を求める高齢者から子どもまで幅広い年齢層の患者と日々向き合っている。取材ではこれまでの道のりや、息子である山口順一郎副院長と二人三脚で行うクリニックの診療、今後の展望についてたっぷりと語ってもらった。

(取材日2022年11月9日)

患者目線に立ち、できるだけ早い痛みの軽減をめざす

先生が医師になったきっかけと、これまでのキャリアについてお聞かせください。

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母方の祖父が接骨院を営んでおりましたので、その影響で整形外科の医師を志すようになりました。日本大学医学部を卒業後は整形外科の医局に入り、伊豆の稲取、横浜、木更津、春日部の病院や、埼玉県立小児医療センターなど、あちこちの病院に配属され、これらの病院と日本大学医学部附属板橋病院を半年から1年ごとに行ったり来たりしていました。外傷を扱う病院に長くいましたので、手術も数多く手がけてきましたね。開業するきっかけになったのは、整骨院をやっていた祖父が亡くなった後、「じゃあ私がここで整形外科医院を開院します」と手を挙げ、1991年この地に開業しました。

いらっしゃる患者さんはどのような方が多いのでしょうか。

整形外科は高齢の方が多く通っているイメージを持たれるかもしれませんが、当院のレセプト上の割合を見ますと、60歳以上は4割程度で、残りは近隣の会社に勤めている働き世代の方たちと子どもが占めています。小中学生くらいの子の場合、成長過程にある子ども特有の疾患のご相談が多いですね。あと、整形外科の疾患を抱えている高齢者は、だいたいほとんどの方が高血圧症や糖尿病、高脂血症というような、いわゆる生活習慣病の疾患も抱えていらっしゃいます。そういった患者さんたちから、「クリニックをいくつもかけ持ちするのが大変」なんて声も聞くので、当院でも週1回、内科の先生に来ていただいて診療を行っています。

診療方針について伺います。

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来ていただいた患者さんの痛みを1週間以内に半分以下にすることを目標としています。もし自分が患者ならば、1週間たっても2週間たっても痛みが変わらなければ、ほかの病院に行きたくなると思うんです。悪性腫瘍などの場合は、MRIを撮ってみないとわからないことが多いですが、ごく一般的な疾患の場合、エックス線検査やMRI検査を行う前に問診と触診でだいたい診断の目安はつけられます。検査に行き、結果を待っている間も痛くて仕方ないということであれば、診断から想像できる範囲の薬を出すこともできます。ただ検査は非常に大事なので、検査が必要な場合、問診や触診だけで終わらせることはありません。わずかな確率ですが、悪性腫瘍やがんが骨に転移している場合もあるので、そこはしっかりと見極めています。

不安を取り除き、安心させることの重要性

骨粗しょう症の患者さんも多く来院されるのでしょうか。

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当院は都内でも早くから骨密度測定器を導入しており、骨粗しょう症の治療には力を入れているのですが、骨粗しょう症を基礎疾患に持っている患者さんは多いですね。1日に200人ぐらい来院されることもあります。骨粗しょう症とは、骨密度の低下によって骨がもろくなってしまい、ちょっとしたことで骨折しやすくなる病態です。転んでもいないのに背中が痛いという患者さんに対してエックス線写真を撮ってみたら、実は骨折していたなんていうことがあります。また、エックス線検査で異常が見られなくても、1週間以上痛いという場合は、MRIを撮るようにしています。エックス線画像では骨折が認められなくても、MRIでは圧迫骨折が見つかることもあります。昔は骨粗しょう症の薬や注射は1種類しかなかったのですが、今は数種類の注射薬が出ていますので、副作用に注意しながら処方しています。

患者さんと向き合う時に心がけていることを教えてください。

患者さんを診療する時には、必ず目を合わせてお話しするようにしています。患者さんから聞いたのですが、電子カルテが出始めた頃、他の病院でついつい入力に一生懸命になり、パソコンの画面にばかり目がいってしまう先生がいたそうです。その先生は私の目を一度も見てくれなかった、とお話ししてくれました。そうなってはいけないと思い、電子カルテ導入後もきちんと患者さんとは向き合って診療するようにしています。また高齢の方の場合、人によっては触診をしっかりすることで安心する方もいらっしゃいます。そういった方には丁寧な触診をして、リラックスできるような雰囲気をつくっています。

高齢の患者さんの診療で気をつけていることはありますか?

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高齢の患者さんの場合は、症状の進行を食い止め、とにかく今よりも症状を悪化させないことを目標としています。今の日本は超高齢社会に入り、今後もそれは続いていくと予想されていますが、通院もせず、薬もまったく飲んでいないという高齢の方は珍しいと思います。そういった状況下で、いかにQOL(生活の質)を落とさないよう暮らしを維持させるか。そこは重要視していますね。寝たきりになってしまったのでは、本人はもちろん周りのご家族もつらいと思いますから。あとは、診療を通じて安心感を提供することですね。町のかかりつけ医には大きな検査機があるわけでもありませんし、難解な手術ができるわけでもありません。究極の目的は患者さんに安心感を与えることだと思って日々の診療に努めています。

町の開業医としてできることをしっかりと行う

息子さんが副院長を務めておられるそうですね。

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はい。現在は私が水・金・土曜、息子が月・火曜診察をしています。さすが若いだけあってパソコン関係に詳しいので、これまでがアナログだった部分が電子化され非常に助かっています。電子カルテのメンテナンスもしてくれているので、例えば骨密度の検査結果を入力したら、自動で病名欄に骨粗しょう症と入るような仕組みをつくってくれました。息子に伝授することはほとんどありませんが、誤診だけはしないようにとは伝えてあります。診察していて、わからないものをわからないまま抱えていても、時間が経過して大変なことになるだけなので、わからなければ大学病院を紹介して検査をするなり、判断は早めにするようにと教えています。もうすぐ私は65歳になり、何歳まで現役でいられるかはわかりませんが、できる限り息子と二人三脚でしっかりやっていきたいですね。

日々お忙しくされていると思いますが、休日の過ごし方について教えてください。

体を動かすことが好きで、空手と柔道は合わせて4段、45歳の時から約10年間キックボクシングもやっていました。ただキックボクシングをやっていた時に、試合後3時間くらいひどい頭痛に悩まされて、脳外科で検査したところ、椎骨脳底動脈解離と診断され、そこから5年運動を禁止されてしまいました。今は激しい運動はできませんが、ゴルフはやっていいと言われているので、リフレッシュも兼ねてやっています。忙しくてラウンドは今年まだ5~6回くらいしか回れていませんが、自宅にシミュレーションゴルフがあるので、そこで練習しています。あとは自宅に70キロのサンドバッグもあるので、試合にはもう出られませんが、サンドバッグを打ってストレス発散しています。この仕事は体力も必要ですので、体力をつけることと健康管理は常に意識していますね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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病院へ行ってから10日以上経過しても症状が軽快しなかった場合、ぜひセカンドオピニオンを受けることをお勧めします。私自身、診察していてこれは判断がつかないなという場合は、すぐに大学病院を紹介するようにしています。患者さん自身も漫然と通院するのは不安になりますし、大学病院で診てもらってそこで手術の必要がないと判断されたならば、安心して町のクリニックに通うことができると思います。患者さんを不安にさせることが一番良くないと思っているので、そこは徹底しています。もし困り事を抱えていた場合当院まで相談にお越しいただければ、しっかりと診察させていただきます。

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