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守島 亜季 院長の独自取材記事

守島医院

(江戸川区/小岩駅)

最終更新日:2020/06/22

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総武線小岩駅から徒歩約5分。大通り沿いに立つ「守島医院」は1980年の開業以来40年間、地域の医療に貢献してきた。先代の後を継いだ守島亜季院長は2016年に医院をリニューアル。バリアフリーの4階建ての建物の中に、充実したリハビリテーション室や運動型健康増進施設も設けた。総合的視点から診療を行う内科医師というベースのもと、多角的に患者をサポートしていきたいという。明るく落ち着いた院内で、診療にかける思い、さまざまな取り組みについて守島院長に聞いた。
(取材日2020年3月17日)

生活習慣病は薬だけでなく食事や運動も大切

長く地域に貢献してきたクリニックですね。

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クリニックは2020年でちょうど40年を迎え、私が先代から受け継いでからは10年目になります。父は整形外科医師で、私は内科医師ですが、2階の診察室には科にこだわらず、いろいろな患者さんにお越しいただいています。私の代から外来診療だけでなく、訪問診療も始めました。父の代からの患者さんで通院が難しくなった方を中心に、新しい患者さんも含め、看取りまでお力になれればと思っています。私のベースが総合診療内科ということもあって、患者さんをトータルに支えていきたい思いがあり、1階をリハビリ室、3階を予防のための運動を中心に行う運動型健康増進施設にして、さまざまな面から患者さんをサポートしていきたいと考えています。

生活習慣病の診療に力をいれているそうですが。

内科の患者さんはやはり生活習慣病の方が多いので、力を入れています。お薬ももちろん必要なものは飲んでいただいていますが、それを増やすのではなく、引き算していきたいと思っています。年齢を重ねると、大事なのはお薬より栄養で、食が細くなったり、ご自身で料理をするのが難しくなったりした方にはお弁当の宅配のサポートなどもしています。食べられなければお薬も飲めませんし、必要な運動も栄養が足りず筋肉量が減ってしまうとできなくなってしまうことがあります。何よりお食事は生きる楽しみであり、人生の支えになります。予約していただければ管理栄養士の指導も受けられます。

3階の運動型健康増進施設ではどういったことを行っているのですか。

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生活習慣病から脳梗塞など他のご病気が発生するのを未然に防ぐ、あるいは何も持病がなくても丈夫な体作りをしていただくというのが、運動型健康増進施設のめざすところです。こちらのご利用は、生活習慣病をお持ちの方であれば医療費控除が適用されます。糖尿病や高脂血症と診断され運動を勧められたけれど、どういう運動をしていいかわからないという方、高齢で介護を受けずに済むよう予防したいという方、あるいは心臓や腰が悪くて運動に制限がある方などに安心して運動していただくための施設です。まず私のほうで、患者さんがどういうご病気でどういう運動をしたらいいのかという説明書を発行し、それに従ってトレーナーが1対1でご指導をしています。

お薬も飲みつつ、運動や食事も取り入れていくのですね。

病気への対処がメインというより、むしろ人生を楽しんでいただくために、活用していただきたいと思っています。何より楽しみながらでなければ続きませんから。生活習慣病の患者さんにはお一人お一人に「管理計画表」と「療養指導書」をお渡ししています。書面にすると、クリニックで口頭説明されたことを、おうちで改めて確認できますし、ご家族とも共有できます。経過もはっきりわかりますし、こちらからコメントを一言添えることで、さらなるモチベーションアップにつながることもあります。ご家族歴や既往歴にもよりますが、意識して運動や食事の改善に取り組むことで数値や症状の安定がめざせる方は多いという印象を持っています。患者さんもご家族も、結果につながると本当にお喜びになりますね。

まず患者の生活背景を知ること

リハビリ室にはどのような方が通われていますか。

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介護予防の通所リハビリテーションは要支援1と2の方が対象になっていますが、術後や交通事故、ケガなどの整形外科の運動器リハビリテーションとしても広くご利用いただいています。介護予防の場合は、理学療法士がまずご自宅の生活環境を詳しくお聞きするところから始めます。階段をはじめ転びやすい環境になっていないか。日常生活についても、洋服が自分で着られるか、爪を自分で切れるか、一人で入浴できるかなどを細かく伺い、それが体のどの部分の不調からできなくなっているのかを確認していきます。その上で医師の指示のもとに「リハビリテーション計画書」を理学療法士が書面としてお作りしています。ご自分でも意識していただくことが大事で、「袖だけは自分で通せるようになりましょう」などちょっとした動作ができることが患者さんの励みになります。通院が難しい方のためには訪問リハビリも行っています。

理学療法士やトレーナーの方にはどういったことを望まれていますか。

「患者さんご自身のことをまず知ってください」とお願いしています。患者さんそれぞれの生活背景をよく知らなければ、リハビリも運動指導もできず、その先に進めないと思います。初診の時に時間をかけて患者さんのお話を聞き、どこの痛みを訴えていらっしゃるのかをしっかり把握してもらうようにしています。もしかしたら、お体ではなく生活環境の中に何か原因があるかもしれません。室内のお写真を見せていただいたり、あるいは訪問リハビリでご自宅の様子を確認したりすることもありますね。

ウィメンズヘルスの相談にも幅広く対応していらっしゃるそうですね。

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かかりつけの婦人科医師がいらっしゃらない場合、気になることがあっても直接婦人科には行きづらいかもしれません。お小水や出血、骨盤周りのことなど、女性特有の悩みもこちらでご相談を受けています。症状を伺って、お薬で対処することもありますし、検査が必要であれば専門の婦人科や泌尿器科をご紹介することもあります。外来でも訪問診療でも、窓口としてお役に立てればと思っています。

医療だけにこだわらず幅広い視点で

ご高齢の患者さんに対しては、どのようなことを心がけていらっしゃいますか。

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先代からの患者さんは先代の意向を大事にしてくださっているので、私もそこは尊重しています。そして、皆さん人生の大先輩ばかりですから、医療だけにしばられないようにと心がけています。病気が発覚すると、どうしてもその先に起こる悪いことばかり考えてアドバイスしがちですが、できるだけその方の日常生活をベースにしながら、お伝えするようにしています。糖尿病がわかったとしても、怖い合併症の話ばかりするのではなく、「今の生活で何を残し、何を変えていきましょうか」とお話しして一緒に取り組んでいけたらと思っています。

地域活性化の活動もなさっているとか。

医療だけにこだわらず、広く地域のコミュケーションの場になればという思いがあって、野菜市場を設けたり盆栽展を開いたりしています。そこから新たなコミュニケーションが生まれることもありますね。

今後の抱負をお聞かせください。

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この10年はご高齢の方、通院が難しい方が増えてきている感覚があります。医療だけでは支えられない部分もあり、介護福祉士さんや行政サービスなど地域のいろいろな方にサポートをお願いしています。情報を共有し、連絡を密にとりながら、気になる方たちを支えていければと思っています。患者さんのご自宅を見せていただくと、外来の診療だけでは理解できていなかったことに気づく場合も多いんですよ。患者さんにも無理をしないでいただきたいですし、そういう意味ではこれからより一層訪問診療や訪問リハビリに力を入れていきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

どんなことでも相談できるかかりつけ医を持っていただきたいなと思っています。内科、外科にこだわらず、自分の体のことをよく知ってくれている人が自分や家族以外にもう一人いるのは心強いこと。ご自分に合ったかかりつけ医をぜひ見つけてください。

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