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自分の歯を残すための選択肢
マイクロスコープによる精密根管治療

服部歯科医院

(江戸川区/西葛西駅)

最終更新日:2023/03/08

服部歯科医院 自分の歯を残すための選択肢 マイクロスコープによる精密根管治療 服部歯科医院 自分の歯を残すための選択肢 マイクロスコープによる精密根管治療
  • 自由診療

虫歯の痛みを我慢しているうちに細菌が繁殖し、神経まで取らなければならなくなったという経験のある人は少なくないだろう。この、歯の内部にある神経を取る治療のことを「根管治療」というのだが、肉眼で確認できない細部の治療であることから、細菌を殺すための薬の注入が不十分だったり、神経を取り残したりといったケースもあったようだ。しかし近年、医療機器や治療技術の目覚ましい発達により、精密な根管治療が行われるようになってきた。根管治療の目的は、歯の寿命を延ばすことにある。長年、根管治療に注力している「服部歯科医院」の服部操院長に、進化を続ける根管治療について話を聞いた。

(取材日2023年2月13日)

神経まで達した虫歯。抜歯を回避する手段として知っておきたい精密根管治療とは

Q根管治療とはどのような治療でしょうか。
A
服部歯科医院 機器の進化で根管治療の精度は大きく向上した、と語る院長

▲機器の進化で根管治療の精度は大きく向上した、と語る院長

歯の中には、歯に栄養を補給している血管や神経から成る歯髄(しずい)と呼ばれる組織があります。根管治療とは、虫歯の進行などによって炎症や細菌感染を起こしてしまった歯髄の治療のことをいいます。傷んでしまった歯髄を丁寧に除去して根管を入念に消毒し、将来的な再感染を防ぐために根管に詰め物をするのが一般的な方法です。虫歯に感染した歯も、根管治療によって保存処置を行えば長く機能させることが期待できますが、感染した歯髄が取りきれていなかったり、消毒が不完全だったりすると、再感染する可能性が高くなります。しかし近年、歯科用CTやマイクロスコープの登場により、治療の精度が大きく向上したといわれています。

Q具体的な治療法と治療期間について教えてください。
A
服部歯科医院 院長の根管治療にまつわるブログを見て、遠方から来院する患者も

▲院長の根管治療にまつわるブログを見て、遠方から来院する患者も

エックス線写真や口腔内写真を撮影して口腔内の状態を確認した後、マイクロスコープによる治療を開始します。まず虫歯になった部分を削り取って歯髄まで穴を開け、細菌によって変質した歯髄を除去。次に神経の通っていた根管の壁を削って歯内を清掃・消毒し、治療で削ってできた穴を充填剤で隙間なくふさいでかぶせ物をしたら終了です。かつては肉眼で治療が行われていた頃は歯髄の取り残しなどもありましたが、現在は医療機器と技術の発展によって根管治療の精度も向上しています。治療期間は、初回の根管治療の場合だと1~2回、再治療の場合は新しいかぶせ物を作り、古い薬をしっかり落とす必要があるため、それ以上の回数が必要となります。

Q根管治療を受けられないケースはありますか?
A
服部歯科医院 欠損具合により根管治療ができないこともあるため、まずは相談を

▲欠損具合により根管治療ができないこともあるため、まずは相談を

一番問題になるのは、残っている歯があるかどうかということです。例えば、歯の上部にあたる箇所の大半が欠損していると、根管治療を行ってもかぶせ物ができないので意味をなしません。何度も根管治療を繰り返している場合も、歯をかなり削っていて薄くなっているため行うことが困難です。また、お子さんの場合についても、早期に歯の神経を取ってしまうと歯の成長が止まってしまうので不向きだといえます。子どもの未完成な歯には一部分でも神経を残したり、根っこの成長を促す治療も確立してきました。根管治療は、行う回数が多くなるほど再感染のリスクが高まります。

Q根管治療のメリットとデメリットを教えてください。
A
服部歯科医院 噛む感覚を失わず、自分の歯を守る。これが根管治療の大きな利点

▲噛む感覚を失わず、自分の歯を守る。これが根管治療の大きな利点

抜かなければならないほど損傷の激しい歯であっても、根を残すことで噛む感覚を失わずに済むことが期待でき、自分の歯を守ることにつながるというのが最大のメリットでしょう。ただし、根管治療はあくまで最終手段であり、何度もできるものではありません。最近は「MTA覆髄治療」という歯髄を残すための新しい治療も登場していますので、根管治療以外の選択ができる状態であれば考えるべきでしょう。またデメリットに関してはほとんどありませんが、費用と時間がかかることでしょう。治療をすべき状態かどうかをきちんと判断し、タイミングを間違わないことが大切です。

Qクリニックならではの取り組みはありますか?
A
服部歯科医院 歯科用CTは被ばく量を気にする患者を考慮して、撮影回数を調整

▲歯科用CTは被ばく量を気にする患者を考慮して、撮影回数を調整

当院では、脳外科で使用されているマイクロスコープを使用しています。歯科用のものと同等の性能でありながら、ヘッドを自在に動かせて小回りが利くため、細かい治療に適しています。歯科用CT撮影に関しては、被ばく量を気にされる患者さんもいらっしゃるため、必要な場合のみ撮影します。またほかのクリニックからいらした場合に、これまでエックス線検査や歯科用CT検査をどの程度行ったかをお聞きする場合もあります。これは体内にできるだけ放射線が蓄積されないよう、撮影回数を調節しながら治療を進めるためです。体に大きな害を及ぼす量ではありませんが、頻繁に撮影することはお勧めできません。

ドクターからのメッセージ

服部 操院長

先進的な機器だけでなく、それをきちんと使いこなす技術があってこそ、より良い結果をもたらすのが根管治療だと思います。そのためには、最初に全顎撮影を行って口腔内の状態をしっかりと把握した上で、ミラーテクニックを駆使することが必要となります。また治療後は、歯科衛生士によるブラッシング指導によって、ご自身の歯についての理解を深めることも重要です。当院では、これらのことをしっかりと行い、再治療不要の治療をめざしています。口腔内に悩みがあり、根本から治したいと思っている方はぜひいらしてください。精密根管治療で歯の健康を長く守っていきましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

根管治療/8万8000円~、MTA覆髄治療/3万8500円

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