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中原 維浩 理事長の独自取材記事

細田歯科医院

(葛飾区/京成小岩駅)

最終更新日:2024/04/19

中原維浩理事長 細田歯科医院 main

長く地域に密着した診療を行っている「細田歯科医院」。科学的根拠に基づいた診査・診断による歯科診療で、口腔の健康から全身の健康へつなげるためのサポートをめざす。中原維浩(なかはら・まさひろ)理事長は噛み合わせの治療を得意とし、さまざまな検査によって患者一人ひとりの現在の状況や将来的なリスクを把握した上で、適切な治療やケアの方法を提案。セルフケアグッズの提案や食生活のアドバイスも取り入れながら、従来の歯科の枠組みを超えたオーダーメイドの歯科医療を追究している。軽快でわかりやすい話し方と穏やかな笑顔が印象的な中原理事長に、同院の特徴や強みについて聞いた。

(取材日2024年3月15日)

口腔の健康から全身の健康をトータルサポート

最初に、こちらの歯科医院のコンセプトについてお聞きします。

中原維浩理事長 細田歯科医院1

当院では噛み合わせを重視した診療を行っています。若い方から高齢の方まで、他院に断られるぐらいの重症な患者さんが比較的多くいらっしゃり、ご紹介も多くいただいています。一般的な歯科医院では、一本一本の歯を診て治療をしていくと思いますが、僕らはお口の中全体と、体の姿勢や足の指なども含めた全身を総合的に把握しながら、噛み合わせをつくっていくことをめざしています。見た目も機能面も、より元の歯に近い状態にすることを目標に診療をしています。

具体的にはどういったところが特徴なのでしょうか?

特にこだわっているのが噛み合わせの診査・診断です。当院では静的な状態の噛み合わせと動的な状態の噛み合わせの両方を調べていきますが、動的な動きについてご説明すると、専門の検査装置を使って顎の動きを3次元的に計測し、その結果をもとに診断した上で、正しい噛み合わせをつくっていきます。それが体全体の姿勢分析などにもつながっていきます。また唾液検査によって、全身の状態や将来的なリスクを把握し、一人ひとりに合わせた治療や予防に役立てています。そして当院が時間をかけて丁寧に行っているのが、患者さんが書いてくれた問診票を掘り下げていくことです。問診票に隠れている本当の主訴をつかむことで真のニーズを引き出し、それに合ったご提案をしていきたいと考えています。

歯科衛生士による予防ケアにも力を入れて取り組んでいるとお聞きしました。

中原維浩理事長 細田歯科医院2

近年、歯科衛生士の活躍の場は大きく広がっています。当院では歯科衛生士への教育に投資をして、優秀な人材を育てたいと思っています。僕も若い頃は、歯周病は高血圧症や糖尿病のようにうまくコントロールして一生付き合っていくものだと思っていましたが、今は歯周病は治癒が見込める病気へとなりつつあると考えています。当院の歯科衛生士は毎回のメンテナンスの際に、お口の中の写真を撮り、僕ら歯科医師が診査・診断するための資料をきちんとそろえてくれます。これはつまりお口の中の状態を精密に把握できているということ。その一連の流れでケアにあたれば、歯周病を根本から治していくこともめざせるのではないかと期待しています。

地域の人々の憩いの場になるようなスペースに

デンタルケアグッズの提案や、日々の食生活についてのアドバイスもされているそうですね。

中原維浩理事長 細田歯科医院3

一般的な歯科医院では、歯ブラシやデンタルフロスのアドバイスはあっても、歯磨き粉や洗口液、プロバイオティクスに関する提案ができるところは少ないのではないでしょうか。当院ではデンタルケアグッズも豊富にそろえ、患者さん一人ひとりに適したケアグッズのご紹介も行いながら、セルフケアのモチベーションアップにつなげたいと考えています。また、患者さんの食生活に着目したアドバイスも行っています。昔は虫歯の原因は歯磨きをしないことだといわれていましたが、今では食生活自体が虫歯や歯周病の原因を招くと考えられるようになってきました。近年、歯周病と糖尿病の関連性がわかってきていますが、食生活を整えることは歯周病治療の観点からもたいへん大きな意味を持つと考えています。

待合室やキッズスペースなど、患者さんが過ごす空間としても工夫がなされていますね。

待合室って、ただ待っているだけの生産性がない場所だと思われがちですよね。それを生産性のある場所、かつ地域の人々の憩いの場にしたいんです。当院は駅から少し離れた住宅街ですから、待合室をコミュニティーの場として機能させたくて、この規模の歯科医院としては待合室をゆったり造っています。また、子どもの患者さんにとっても通いやすい歯科医院にしたいと思い、キッズスペースには手で触れることで画面が反応するタッチディスプレー式のデジタルサイネージを設置しました。診療中に関していえば、画像や検査結果などの説明をする際にモニターに映すのではなく、患者さん自身の手でタブレット端末を持ってもらい、その端末上に表示させるようにしています。これも、患者さんが診療を自分事として認識するための工夫ですね。

こちらで行っている治療の特徴は何でしょう。

中原維浩理事長 細田歯科医院4

いかに治療時の痛みを少なくするかを追究しています。例えば重度の歯周病と診断されると、一般的には歯茎を切る歯周外科治療を行うことが多いのですが、当院では歯周外科治療はよほどのことがない限り選択しません。歯は治療をすればするほどダメージを受けてしまうため、なるべくソフトな治療を心がけています。過剰な治療、オーバートリートメントを避け、セルフケアに力を注いでいただくというのが当院の信条であり、患者さんにセルフケアを頑張っていただけるように、ケアグッズなどもご提案しています。また、入れ歯治療については、歯科医師の設計や治療以上に、それを作製する歯科技工士の技術が患者さんの満足度を左右します。そのため、ベテランから若手まで複数の信頼する歯科技工士さんと連携し、精度にこだわった入れ歯作りを行っています。

診査・診断力をもとに地域の最後の砦のような存在に

日々の診療におけるモットーは何でしょうか?

中原維浩理事長 細田歯科医院5

診療をする上で、スタッフとのコミュニケーションロスは患者さんに迷惑をかけてしまうため、チームとして患者さんを迎える準備を整えることを常に心がけています。また、何よりも僕は診査・診断ができないと歯科医師とはいえないと思っています。手を動かす技術ももちろん大切なのですが、診査・診断能力は譲れない部分ですね。その裏づけになっているのがさまざまな機器を使った検査です。当院に来られる患者さんには、いろんな歯科医院で治療をしても改善しなかったという方が多いのですが、本当に困ったときに最後の砦になれたら、歯科医師としてとてもうれしいことですね。

新たに力を入れている治療などはありますか?

小児矯正に注力してこられた先生が当院に加わったことで、小児の矯正を常時行えるようになりました。歯列を矯正する際には、場合によって歯並びが乱れる原因となる顎の小ささや舌にある小帯の異常などにアプローチする必要があり、時には耳鼻咽喉科と連携しながらの治療にもなります。歯並びだけでなく、頭部全体も含めた健康のためにという考え方で矯正を行っています。それ以外では、スポーツ用マウスガードにも力を入れていて、口腔内スキャナーを用いた型採りも可能です。また、睡眠時無呼吸症候群の診断を受けた方向けのマウスピースもお作りしている他、指にはめて呼吸数などを測る指輪型のデバイスの紹介もしています。睡眠時の歯ぎしりなどで抜歯に至る方も多くおられますので、ご関心がありましたらご相談いただければと思います。

最後に、将来の展望と地域の人へのメッセージをお願いします。

中原維浩理事長 細田歯科医院6

小岩エリアは今、再開発によって生まれ変わろうとしています。そこで当院は将来的に、再開発エリアに2院目、3院目のオープンを考えています。街が新しくなり住む人が増えれば患者層も変わってきます。診療のスタイルはそのままで、多くの地域の人のニーズに応えていきたいです。僕が歯科医師を続けてこられた理由の一つに、患者さんから寄せられる感謝の声があります。どんなに忙しい中でも診療業務を削らないのは、そういった患者さんの声があるからです。体の入り口であるお口の管理は全身の健康管理につながりますので、ぜひ目を向けていただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

唾液検査/3300円、スポーツ用マウスガード/1万5400円~3万5200円、小児矯正/22万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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