成長期に行う
小児のマウスピース型装置を用いた矯正
リリオ歯科クリニック
(葛飾区/亀有駅)
最終更新日:2021/10/12
- 自由診療
「わが子の歯を虫歯にしたくない」と願う親は多い。そのために子どもの成長期に、骨格などの成長する力を活用しながら行う小児矯正で歯列を整えていき、歯磨きをしやすい口腔内環境にしていくことで虫歯の予防の一助にしていくことは、まだあまり知られていないかもしれない。「リリオ歯科クリニック」では虫歯の治療だけでなく、子どもの健やかな発育と将来にわたる口腔の健康をサポートするため、マウスピース型の装置を用いた小児矯正にも力を入れている。同院の高田嘉尚理事長に、マウスピース型の装置を用いた小児矯正ならではのメリットや、治療を開始するタイミングについて詳しく聞いた。
(取材日2021年2月4日)
目次
成長する力を活用し、骨格へアプローチ。生涯にわたるメリットを享受してほしい
- Q小児矯正を始めるタイミングは、いつ頃がいいのでしょうか?
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A
一般的には小学校入学とともにスタートするのが良いと言われています。親御さんや歯科医師の説明を理解できて、ある程度指示に従える年齢ということが一つの目安ですが、受け口や出っ歯などが気になる場合は、もっと早い時期から始めることもあります。また、当院で採用しているマウスピース型の装置は、10歳くらいまでの顎の骨のやわらかい時期に用いることで、永久歯が生えそろうために十分なスペースを確保していく働きが期待でき、将来的に抜歯を伴う歯列矯正をせずに済むようになるかもしれません。お子さんのお口の状態や骨格などの成長には個人差があるので、開始時期については早めに歯科医師にご相談ください。
- Qなぜ、子どものうちから矯正を始めるといいのでしょうか?
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A
子どもの成長する力を利用できるためです。また、噛み合わせや歯並びを整えていくことで、将来的に虫歯や歯周病になるリスクの軽減にもつなげていけるでしょう。最近は「お口ポカン」と呼ばれる口呼吸のお子さんが増えてきていますが、口呼吸は感染症にかかるリスクが上がるだけでなく、睡眠時無呼吸症候群など睡眠にも影響を及ぼす可能性が指摘されています。当院ではMFTという口腔筋機能療法で舌や口周りの筋肉のトレーニングを行うことで、筋肉を適切に発育させ、不正咬合の原因となる舌癖や、口呼吸の癖を変えていくように促します。欧米で小児矯正は一般的で、生涯にわたるお子さんの健康を守るための投資とも考えられているんですよ。
- Qマウスピース型の装置を用いた小児矯正のメリットとは?
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A
まず、歯磨きをする際などに取り外しができるため、虫歯のトラブルを防いでいきやすいことが挙げられます。また、やわらかい素材でできており、1日中装着するのではなく、装着時間も短くて済むため、小さなお子さんでも使いやすいと思います。マウスピースを装着するのは、就寝時の他に日中は最低1時間。学校へつけていかなくてもいいため、周りの目を気にせずに矯正を続けることができるでしょう。当院では歯列矯正と同時にお口周りの筋肉のトレーニングも行っていくことで、後戻りも少なくし、将来、本格的な矯正が必要になったとしても、治療期間が短くて済んだり、歯を抜かずに済んだりと、負担を軽減させていけるようにしています。
- Q子どものモチベーションを保つための工夫を教えてください。
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A
いくら小児矯正がお子さんのために良いからと言って、嫌がるお子さんに無理やりやらせるようなことはしないようにしてください。当院では、矯正を始めたお子さんのお口の写真を、お母さんのスマートフォンでも写真に撮っていただいています。家で繰り返し見れるだけでなく、前回と比較することで、親子で変化を実感していくことができます。また、当院はお母さん同士のクチコミなどで、お友達同士が同じタイミングで小児矯正をスタートするケースも多いんですよ。子ども心にも、「矯正ってかっこいいな」「自分もやってみたいな」と思っていただけたらうれしいですね。
- Qクリニックを選ぶ時、どのようなことに気をつければいいですか?
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A
最近は矯正歯科を標榜する歯科クリニックが増えてきていますが、歯列矯正は高い専門性を必要とする分野だと思いますので、矯正の経験を積んだ歯科医師から受けていただくのがいいでしょう。特に小児矯正は、お子さんの成長過程を見越した判断が必要となるため、コンピューター上のシュミレーションだけではわからないことも多々あります。小児矯正を専門に学んできた経験豊富な歯科医師が在籍していれば安心でしょう。また、長く通うことになるので、通いやすさや気軽に質問できるかどうか、歯科医師との相性も考慮するといいと思います。多くの歯科クリニックでは初回は無料相談に対応していると思うので、一度利用してみるのもいいでしょう。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児のマウスピース型の装置を用いた矯正/9万円~