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城下 晃子 院長の独自取材記事

しろした医院

(大田区/御嶽山駅)

最終更新日:2020/04/01

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2013年2月に開業した「しろした医院」。医師家系に生まれ育ち、幼き頃より当然のように医師を志したという城下晃子院長は、患者と時間をかけて向き合い、個人に合わせた診療を行うことで地域のよきかかりつけ医をめざしている。「特別なことではなく、当たり前のことを日々しっかりとこなして地域医療に貢献したい」と語る城下院長は、祖父や父の開業医としての姿を身近に見てきたからこそ、そういった日々の積み重ねが大切だと考えている。循環器内科、特に不整脈を専門とし、長く臨床と研究を行ってきた。モントリオールへの留学は基礎研究に専念するためと決め、帰国し開業した今でも日々進歩を遂げる医療に対応するため勉強を欠かさない。そんな努力家の城下院長に、今後の展望などを含めたっぷり話を聞いた。
(取材日2014年7月30日)

距離感の近さが開業医の醍醐味

こちらの地域に開業した経緯を教えてください。

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この辺りは昔ながらの住宅街という感じで落ち着いていてとても素敵だなと思ったのがきっかけです。学生時代に大田区に住んでいましたので親しみもありました。長くこの地域に住んでいらっしゃる方が多く、私はまだ開業して1年半ですので新参者です(笑)。患者さんたちが地域のことをいろいろ教えてくださいます。ご家族皆さんでかかりつけにしてくださっている方も多く、患者さんとの距離が非常に近いという印象です。開業前は大学病院で長く勤務医をしてきましたが、外来では患者さんにゆっくり説明をする時間があまりありませんでした。患者さんも十分に質問できなかったりということが少なくなかったように思います。そこに少しフラストレーションを感じてもおりました。開業してからは、以前よりも患者さんとの距離が縮まったように感じます。患者さんからの質問も増えましたし、それに対しての説明もしっかり時間をかけることができるようになりました。

この地域の患者との印象的なエピソードはありますか?

病状によって当院での対応が難しい場合は、ほかの医療機関を紹介することもあるのですが、そういった際にご家族の方々が「あちらの病院に入院することになりました」とか「こういう診断でしたのでこのように治療していくことになりました」というように結果をご報告に来てくださるのです。その紹介先の医師からの返事を待たずとも、先に状態がわかるので非常にうれしかったですね。この距離感の近さが開業医の醍醐味だと思っています。

どういった主訴が多いですか?

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生活習慣病と言われている高血圧、糖尿病、高脂血症が多いです。私の専門は循環器内科ですので不整脈や狭心症の患者さんも来院されています。食生活の欧米化や生活習慣の変化に伴い、生活習慣病の患者さんは昔に比べて増えているように思います。ただし薬を含めていい治療法も増えましたので、うまく病気とつきあっていけるようになったとも思います。また心臓疾患は特に、患者さんの訴えをよく聞くことでどのような疾患か推測できるのが特徴です。訴えをしっかり聞いて類推し、その上で必要な検査を行い最終的に診断する。診断にあたっては、これが大切なプロセスだと考えています。検査はレントゲン、心臓や頸動脈のエコー、ホルター心電図などに対応しています。心臓疾患の検査治療は一通りできるよう、医療設備もそろえました。

医師家系に生まれ育ち、4歳で医師になることを決意

医師をめざしたきっかけを教えてください。

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祖父、父、伯父、兄、姉、いとこが医師をしている医師家系で育ちましたので、幼少期より医療は身近なものでした。ですから医療の世界に足を踏み入れることには何のためらいもありませんでしたね。祖父や父、伯父がそれぞれ開業し、地域に密着した医療を行っている姿を昔から見てきましたので、私もそういう方向に向かうのだと、幼稚園に通っていた4歳の頃にはすでにそう考えていました(笑)。迷いもまったくありませんでしたね。

先生のご経歴を教えてください。

1993年に慶應義塾大学医学部を卒業しました。卒業後は内科学教室へ入局し、慶應義塾大学病院および関連病院に勤務しました。内科全般を研修した後は、循環器内科、特に不整脈を専門として臨床医療と基礎研究をしておりました。ただ大学病院は忙しいですし、患者さんの診療は待ったなしなもので、なかなか基礎研究に時間を取れなかったのです。数年で構わないので基礎研究に専念し勉強する時間を取っておきたいと強く思うようになり、カナダのモントリオールにある心房細動の基礎研究で知られる先生の研究室への留学を決めたのです。モントリオールでは臨床は一切せず、基礎研究に没頭することができました。基礎研究を一通り終え、やはり私は患者さんを診るのが好きだと思い臨床へ戻ることを決め、帰国後は大学病院の救急科でいろいろ勉強させていただきました。そろそろ身近な距離感で地域医療に専念したいと考え、2013年に開業しました。

海外で印象に残ったことなどはありますか?

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医学部6年の時にも、アメリカのメイヨークリニックの精神科にスチューデントドクターとして短期留学したのですが、その時に学んだコミュニケーションに対する姿勢が印象に残っています。そこには世界各国からたくさんのドクターが来ていて、それぞれ母国語も違うため英語で話していてもアクセントが違います。ある外国人医師が診療をしていた際、アクセントが強すぎて患者さんが説明を聞き取れないことがありました。けれども、その医師は「僕は外国人だからなまりもあって言葉は聞き取りづらいかもしれない。だから何度でも聞き返して何度でも質問してほしい。必ずわかるまで説明します」と患者さんに話していました。何よりも大切なのは、伝わるかどうかであって言語そのものではないこと、伝わらない時は言い方を変え、何度も繰り返すことで必ず相手に伝わるということを学びました。伝える努力を惜しんではいけないということは今でも大切にしています。

地域のかかりつけ医としての役割を果たしていく

診療中に心がけていることなどはありますか?

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わかりやすい説明をするということをいつも心がけています。やはり医療用語は難しかったりややこしかったりしますので、なるべく専門用語を使わずに表現するようにしています。どう話せばうまく伝わるのか、どうすればうまく説明できるのかということは常に頭の中にあります。患者さんが「よくわからないけれど薬を出されたからとりあえず飲んでいる」という状態にはしたくないですね。こういう状況なのでこの薬を飲んでいますとかこの検査をしますというのを、患者さんご自身にしっかり理解していただいた上で、必要な医療を受けていただくことが大切だと考えています。若い方やご年配の方では医療の知識も違いますので患者さんに合わせた理解しやすい言葉で説明することを心がけています。

今後の展望を教えてください。

私は患者さんを診ることが好きです。ですから患者さんの調子が悪ければ検査をして原因を追究し治療を行う。当たり前のことですがそれをずっと繰り返して地域の医療に貢献していきたいです。医療は毎日のように進歩していますので私も勉強を怠らず、その成果を患者さんに還元できるような医療をしたいと考えています。病床のない診療所としての役割をしっかり果たして、必要があれば他の医療機関を紹介する、症状が落ち着いたらまたこちらに来ていただく、そのためには全身を診られる医師でなければいけないと考えています。昔から見てきた開業医としての祖父や父も、何でも診るというスタンスで地域医療に携わっておりましたので私もそうありたいと思っています。患者さん一人ひとりの悩みを解消してさしあげる力になりたいと思っています。それこそが医師の本望だと考えています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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胸痛、動悸、胸部不快感を訴える方は少なくありません。何が原因なのかわからず不安に思っているけれど、病院に行くまでもないかもしれないとか、大きな病院ですと診療科目が細分化されていてどこへ行ったらいいのかもわからないという方もいらっしゃるかと思います。不整脈でも積極的な治療が必要なものとそうでないものがあり、治療の方法はさまざまです。不安なことは相談していただければ、解決への道筋を見つけるお手伝いができると思いますので、まずは一度受診していただきお話を聞かせてください。

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