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病は心の状態ともつながっている――。慶應義塾大学病院やその関連病院で培った豊富な臨床経験をもとに、患者の背景にある病気の“本質”に目を向ける「きむら内科クリニック」の木村謙介院長は、循環器内科を専門とする心臓疾患のエキスパートだ。2012年11月にオープンした医院は小田急多摩線五月台駅から徒歩3分。閑静な住宅街の真ん中で地域住民に身近なかかりつけ医として、病気が進行する前に病の芽を摘み取る医療に努める。診療は狭心症や心筋梗塞をはじめとする心臓疾患はもちろん、風邪や頭痛、生活習慣病など内科全般まで幅広い。「心」と「体」の両面から真の健康を考える木村先生を訪ねた。
(取材日2012年11月15日)
循環器内科を専門に、病の芽を早期に摘み取る診療を手がける
―まずは開業の経緯からお聞かせください。
2012年11月にこのクリニックを開業するまで、僕は20年近く慶應義塾大学病院とその関連病院で勤務してきました。大学病院ではすでに進行してしまった病気を治すのが医師の務めで、それはもちろん意義のあることでしたが、もっと早い段階で病気の芽を摘み取ることができないものか、そういう思いが強くなっていったんです。そんな折り、同じ医師である家内が病気をし、自分はこれから何を一番大切にして生きていくべきか、それはやはり家族だろうという結論に至り、仕事の環境を変えることにしたのです。大学では外来医長や病棟責任者を務め、昨年からは循環器内科の専任講師として後進の教育を任されてやりがいを感じていましたが、一度決意したら迷いはありませんでしたね。今はこの五月台で開業し、患者さんとじっくり向き合う診療ができて、本当に良かったと思っています。
―ご専門の循環器治療では、どのような経験を積まれてきたのでしょう?
狭心症や心筋梗塞に対するカテーテル治療、心不全や不整脈の治療などを外来、入院、救急外来すべての臨床現場で行ってきました。また、済生会宇都宮病院という宇都宮市の主幹病院で研修医の教育にも携わりました。やる気に満ちた若い先生方と一緒にいると、僕のほうも刺激をもらって実に楽しかったですね。彼らとは今でも深い親交があります。実は家内ともそこで知り合ったんですよ。家内はリウマチ専門医で、当時一緒に診た患者さんに関する論文が『Lancet』誌という英国の超一流医学雑誌に掲載されたことは一番の思い出です。済生会宇都宮病院に移る以前は慶應義塾大学で「自律神経と心臓」をテーマに研究も手がけていました。誰も取り組んだことのない、ある意味マニアックなテーマだったんですが、そのぶん意義は大きく、済生会宇都宮病院から慶應義塾大学へ戻ってからも研究を続け、学位を取得した後はさらに2年間、米国カリフォルニア大学サンディエゴ校に留学し研究をしました。
―自律神経と心臓はどんな関係にあるのですか?
確かにあまり知られていませんよね。実は心臓というのは自律神経にものすごく支配されている臓器なんです。自律神経とは交感神経と副交感神経で構成されていて、この2つはいわば車のアクセルとブレーキのようなもの。交感神経が心拍数を上げたり心臓の収縮を促したりするアクセル役であるのに対し、心拍数を下げたり心臓の収縮を抑えたりするブレーキ役が副交感神経です。心筋梗塞に似た症状で「たこつぼ心筋症」という疾患をご存知でしょうか。強いストレスが原因で発症する心疾患で、実はこれも自律神経の異常から来るものだということが僕らの研究でわかりました。そうした研究成果は世界的に知られるアメリカの生物医学ジャーナル誌『Nature Medicine』をはじめ、医学研究系のトップジャーナル誌に掲載されてきました。優秀な研究仲間と知り合えたことをとても光栄に思います。
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