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實重真吾 院長の独自取材記事

上落合 真クリニック

(新宿区/落合駅)

最終更新日:2020/04/01

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東京メトロ東西線落合駅4番出口より徒歩5分。早稲田通りに面した「上落合 真クリニック」は、子どもから高齢者まで多くの地域住民から頼りにされているクリニックだ。クリニックの1階は受付と検査室。そして2階は診察室、栄養指導室や処置室がある。エレベーターを完備するなど、高齢者や身体が不自由な患者への配慮も欠かさない。院長の實重真吾(さねしげ・しんご)先生は、明るい笑顔でユーモアたっぷりに語ってくれ、温かく頼りがいのある印象のドクターだ。勤務医時代は、医師不足に悩むへき地医療に取り組んでいたという。一つ一つの質問に熱心に答える姿から、人情味溢れる人柄が伺える。長年、糖尿病など生活習慣病の診療に力を注ぎ、「患者が完治するまで診続けることが僕の仕事。そのための努力は惜しまないです」と語る實重院長に、治療方針から心掛けていることまで、じっくりとお伺いした。
(取材日2014年9月12日)

糖尿病専門医、そして家庭医として地域医療に貢献し続ける

先生が医師を志されたきっかけはあったのでしょうか?

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父が医者でしたので、特に迷うこともなく医学部に進み、医者になったというのが本音です。父も私と同じ内科医でした。私が大学を卒業した頃、糖尿病はまだマイナーな病気だったんですよ。当時は内科のメインは消化器と循環器でしたので、私も当初は、循環器が第一希望でした。でも、所属していたクラブの先輩が糖尿病内科にいた事と、お世話になった助教授の影響もあって糖尿病を専門にすることにしました。大学院を卒業後は、アメリカ留学を経験した後、勤務医として埼玉県の診療所をいくつかまわりました。そこでは、無医村など、医師不足で困っているへき地での診療が多く、貴重な経験を積むことができました。そして私の出身地でもあるこの地に開業したのは2010年です。

往診もされているのですね。

午後休みの時間は、ほぼ毎日往診しています。往診は、医院に来ることができない方を対象に診ています。当院には、幅広い年齢層の患者さんが来院されます。一番高齢の患者さんは100歳のおばあちゃんです。その中で、どうしても、在宅医療に移行せざるを得なくなる方もおられます。そんな患者さんのお宅にお伺いして診療するケースが多いですね。

糖尿病について教えてください。

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糖尿病の患者さんの場合は、やはり暴飲暴食や運動不足などの生活習慣を、まずは変えていただかないといけません。ですから患者さんお一人おひとりとしっかりお話をして、治療方針などを説明し、納得していただくように努めています。とはいえ急に生活習慣を変えるのは、なかなか難しいことです。それでも、努力することが、患者さんと僕ら医師の仕事だと思っています。特に、糖尿病の場合は、患者さんと医師とのコミュニケーションが一番のキーポイントとなります。生活習慣病は、何年もお付き合いをするケースが多いですので、患者さんのみならず、そのご家族ともコミュニケーションを大切にしています。また、当院は小児科も標榜していますので、家族ぐるみで診ることになります。本当の意味での「家庭医」というものに、少しずつですが近づけているのではないでしょうか。

糖尿病治療はオーダーメイド。患者のライフスタイルに合わせた最適な治療法を提案

印象的な、患者さんとのエピソードはありますか?

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60代の男性で、血糖値が高くて来院された方がおられました。会社の検査で何度も引っかかり、最終的に奥さんに連れられて来院されたんです。非常に血糖値が高くて、眼にも合併症が出ておられました。手足の痺れもきていて、本当に危なかったです。でも「入院するのはいやだ!」って言われるんです。まずは血糖値を下げるため、最初はインスリンを使いますよってお伝えしても「インスリンはいやだ!」って言われる。でも、ここで逃げられたら駄目なんです。もし逃げられると、その患者さんはもう二度と病院に来ないかもしれませんから。そして、そのまま病状が進んで手遅れになるかもしれない。ですから、辛抱強く人間関係を構築して、治療を受けていただく努力をします。糖尿病の初期症状は「ちょっとだるい。喉が渇く。おしっこが近い。痩せてきた」その程度なのです。その後、徐々に手が痺れてきた、何となく眼が霞んできたといった段階で、初めて病気の恐ろしさに気付くんです。その方も、眼や神経に合併症が出てきて、ようやく恐ろしい病気にかかっていることを、ご自身が理解されました。結局、その患者さんが、積極的に治療を受けてくださるまでに半年かかりました。治療を受け入れてからは、合併症も改善し、本当にお元気になられましたよ。やはり、患者さん自身に治療に前向きになっていただかないと病気は治らないんです。このことからも、糖尿病は薬や治療法も大切ですが、患者さんとのコミュニケーションに焦点を当てることが最も大切だと感じました。患者さんを、長期間きちんと診続けることができる医師。それが本当の糖尿病の名医だと僕は考えています。

糖尿病の治療法について教えてください。

糖尿病の治療は、すべてオーダーメイドです。仮に、糖尿病医が10人いたら全員が違う治療を行います。パターン化してはいけないのですよ。患者さん一人一人のライフスタイルに合った薬の使い方、治療法を考えて提案することが大切です。例えば、タクシーの運転手さんが患者だったら、どう治療するのかと。その場合、車の運転中、低血糖症になって事故を起こしたら大変ですよね。ですから、絶対にそんな事態にならない治療法を考えるのが、僕の仕事です。

小児医療にも力を入れているのですね。

父も小児科医だったこともあって、子どもに違和感がないんです。最近は共働きのご家庭が多いですから、親が子どもと接している時間が少ないのです。幼稚園や保育園の先生から聞いたことをそのまま話すお母さんも多いです。お母さんたちは、もう少し子どもを見てあげて欲しいですね。子どもを診ていて嬉しいのは、「あの先生、好き」ってなると、何度でも来てくれるんです。そういう意味では、医者冥利につきますよ。私を好いてくれている子どもさんは、本当に嬉しい顔をして入ってきます。大人はニコニコして入ってきませんからね(笑)。子どもは、やっぱり素直で可愛いです。元気になって「明日から学校だから治癒証明書ください!」って言われた時なんか本当に私も嬉しく思います。

他院よりも診療時間が長めのようですが。

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患者さんにアンケートをとったところ、圧倒的に時間に対するニーズが多かったんです。そこで、夜6時30分までだったのを30分延長して夜7時までにしました。これなら、会社帰りのビジネスマンもすべり込みで来院できます。朝は、登校前の子ども達のために8時30分に開院します。朝、僕がクリニックに行くと、医院前でもう子どもたちが待っているんですよ。「証明書、書いて」「先生、診察して」とか言いながらね(笑)。他にも、毎週土曜日の午前中と、月1回だけですが最終日曜日の午前中も開院します。平日、忙しくて来院できないビジネスマンがすごく多いんですよ。薬だけでもいいから受け取りに来ていただきたい。そんな思いで土日は開院しています。

来院できない糖尿病患者のための在宅往診を進めたい

小さい頃はどんなお子さんでしたか。

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小学生の時は、少年野球をやってました。僕らの頃は、男の子はみんな野球に夢中だったんです。そして中学ではテニスをやりました。実は、入部したかったのは野球部だったんですが部員が多かったので、「入部してもレギュラーは無理そうだな」と考えて止めました(笑)。男子テニス部は、僕たちの学校ではあまり人気がないクラブだったのですが、たまたまテニス部の顧問の先生が、学級の担任の先生で、「どうだ、やらないか?」って声を掛けられて入部しました。大学では弓道部に入りました。ここも部員が少なかったです。そういうところに、呼ばれる性分なのかな?その弓道部も潰れそうなクラブだったんですよ(笑)。弓道は、6人いないと団体戦ができないので、「もう、とにかく實重君に入ってもらわないと潰れるんだよ!」って言われて。それで、入部したんですよ。おかげで、胸筋と背筋がしっかり付きましたけどね(笑)。

休日はどのように過ごされていますか。

休日はあってないようなものです。休日当番医もありますし、医師会の仲間との付き合いもあるので、ゆっくり休める日はあまりないですね。でも月1回程度はゴルフに行きます。ゴルフ場では、日頃の運動不足解消のために、カートには乗らずに歩くことにしているんです。診療が終わってからジムに行くのも辛いですし、糖尿病医が太るわけにはいきませんから(笑)。

今後の展望についてお聞かせください。

在宅往診を増やしていきたいです。在宅の糖尿病の患者さんたちのご自宅を、今少しずつまわっています。今は、大きな病院は、なかなか入院させてくれませんから。来院できない糖尿病の患者さんを診てくれる医師が少ないんですよ。だから、在宅を含めた糖尿病の患者さんの治療を、今後は進めていきたいと考えています。

読者へのメッセージをお願いします。

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奥様方に、ご主人の健康管理をお願いしたいですね。奥様方については、あまり心配してないです。女性は、皆さんダイエットを意識されていますし、ご自身の体重の変化にも敏感です。ですので、ご主人の身体を気遣っていただきたいですね。ご主人には必ず検診を受けてもらってください。そして、ご主人と一緒に検診表を診てください。今の検診って、殆ど生活習慣病ですから、どこが悪いのかを確認してください。悪いところは、赤い字で書いてありますから、必ずそこをチェックしてくださいね。そして、悪いところがあれば、ご主人に受診するように勧めてください。通信簿と同じで悪ければ悪いほど隠します(笑)。「こんなの女房に見せたら大変だ」というので隠すんですよ。特に、30代40代は、一番危ない時です。その時に無理をし過ぎると、しっぺ返しが50代以降にきます。ご家族みんなで健康には気を使ってほしいですね。

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