全国のドクター8,992人の想いを取材
クリニック・病院 161,454件の情報を掲載(2020年2月23日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 板橋区
  4. 本蓮沼駅
  5. 医療法人社団友晃会 藤田医院
  6. 藤田雅巳 院長

藤田雅巳 院長の独自取材記事

藤田医院

(板橋区/本蓮沼駅)

最終更新日:2019/08/28

32276 df 1 main 1432020859

地域の健康に役立つ医院でありたいと語る藤田雅巳院長は、50年以上前から続く「藤田医院」の3代目。そのやわらかな笑顔は、安心して話せる雰囲気を生み出している。東武東上線ときわ台駅などが最寄りの同院では、周囲の工場が住宅に変わり、患者も子どもから高齢の方までと幅広くなった。そうした医療ニーズの変化をしっかりと受け止め、患者からのさまざまな悩みに幅広く対応しているという。「生活習慣病の治療に生活習慣改善が欠かせませんが、いきなり理想的な食生活は困難。私はまず無理のない範囲で、その方の生活シーンに応じたアドバイスをするようにしています」と藤田院長。それは「まず健康になる努力を始めてほしい、そして長く続けてほしい」と地域の健康を思う気持ちから。このほか専門性を生かした血圧コントロールなども得意とする藤田院長に、同院がめざす地域密着の医療について聞いた。
(取材日2014年5月30日)

変わりゆく地域ニーズを受け止める、幅広い診療をめざす

こちらは50年前から診療されていると聞きました。

32276 df 1 1 1402909584

ええ、当院は1959年に祖父が開業して、父そして私が受け継ぎました。地方で医院を営んでいた祖父が上京し、この地で診療を始めたと聞いています。当時、当院の周囲には工場や畑が多く、就業時間を過ぎるとお勤めの方で混み合うような状況も続きました。しかし今や一戸建ての住宅やマンションや並ぶ住宅地に。子育て世代が増えましたし、町の成熟とともに高齢の方も多く通院されるなど、患者さんの年代も幅広くなりました。もちろん当院で50年以上も診療していた父を慕って、50年前からお見えになっている患者さんもいらっしゃいます。私は24時間営業のように働く父を見て育ち、「大変な仕事だ」と感じながらも、患者さんに信頼され、感謝される様子に憧れて医師をめざしたんです。今は私の息子が医学部を卒業した後の研修時期。本人が希望するなら是非この医院を継いでほしいと思っています。

先生もこの医院でのご経験が長いのでしょうか?

私は大学卒業後に大学病院の循環器内科に勤め、クリニックなども含めると20年近くの診療を経験し、2000年にこちらに戻ってきました。ですから当院での経験は14年になります。戻るときに院長職も私が譲り受けたといっても、やはり長年の信頼という意味で父の存在はとても大きいもの。一緒に診療ができるよう、そのときに話し合いながら当院の建物も建て替えたんですよ。入口から診療室や検査室のある奥までバリアフリーを徹底し、診療室は父用と私用に合計2つ設けた上で、超音波検査や血管特性(血管年齢、硬さ等)検査をはじめ、院内である程度の検査ができる設備も整えました。また最近はお子さんのワクチン接種をする機会を増やすなど、常に多くの方が当院を利用しやすい体制をめざしています。残念ながら父は2012年に他界しましたが、もっとその経験からいろいろ学びたかったと感じますね。

今お話に出たような医院の特色を教えてください。

32276 df 1 2 1402909584

ここで50年以上も診療を続けてきた当院の特色は、地域のニーズを受け止め、それに合った総合的な医療サービスをご提供できる点だと思います。お子さんの風邪、働き盛り世代の睡眠時無呼吸症候群などの悩み、中高年の糖尿病をはじめ生活習慣病など、幅広い年代とさまざまな病気に対応しています。また私の専門は循環器ですから、血圧に関する相談、病院で心筋梗塞などの手術をした後の経過観察などにもご利用いただけますね。院内ではさまざまな検査ができるため、定期健診で再検査の注意を受けた方も大きな病院に行く手間が省けるのではないでしょうか? 診療科は内科、小児科、循環器内科ですが、地域のかかりつけ医という位置付けで、心配なことがあれば何でもご相談いただければと思っています。例えば「最近、物忘れが増えているようです」といった内容でも、一度相談に来ていただきたいですね。

睡眠時無呼吸症候群の一因、肥満の改善にも取り組む

働き盛りの世代の方からは、どんなご相談がありますか?

32276 df 1 3 1402909584

気づかないうちに進行する生活習慣病も気になりますが、まず生活習慣の改善という点で、タバコをやめたいご相談に禁煙外来で対応しています。当院で治療の流れをご説明し、周囲の方の協力が得られるかを確認した後、私からは「タバコ、灰皿、ライターを捨ててください。1週間以内に」とお願いするんです。そうすることでご本人の決意が固まり、医師と相談しながら進めるので成功例も多い一方、3割の方はリタイアという結果も出ています。そうした方は環境を整えて再チャレンジもできますから、まずは相談することが大切だと考えています。このほかには「家族から大きないびきを指摘された」「日中耐え難い眠気に襲われる」などの悩みから、睡眠時無呼吸症候群を心配して受診される方も多いですね。そうした病気が疑われる場合、当院ではご自宅で使える簡易検査装置を貸し出すこともあります。ただ、このような方は肥満も進んで、睡眠中に気道を圧迫していることも多いのです。ですから私は生活習慣も一緒に改善するようご提案しています。

改善のアドバイスはどのように行われますか?

日々の運動や食事などをヒアリングし、生活全般について保健師と一緒にアドバイスするのですが、生活習慣をいきなり変えるのは難しいこと。例えば毎日忙しくて夕食が遅い、仕事のつき合いでお酒を飲む機会が多い、あるいは昼食は外食ばかりで、丼物など炭水化物が中心だとか……。こうした方にいきなり「これも駄目、あれもやめましょう」と、理想の食生活を押しつけても実行は困難です。そこで野菜不足なら野菜ジュースを飲んだり、コンビニの手軽なサラダを食べたり、「まず手軽に手に入るものでプラスワンを」とアドバイスしています。そうやって少しずつ改善のきっかけを作り、実際にご自分で成果を実感できれば、この新習慣を継続するだけでなく、さらに改善しようというモチベーションも生まれるのではないかと考えています。

高齢の方への対応はどのようなものがありますか?

32276 df 1 4 1402909584

以前は通院できた方も、年を重ねると外出が難しくなります。ですから当院でも訪問診療で対応していますが、そうした中で気づいたのはお住まいにもさまざまな課題があること。多くは昔ながらの住環境で、お風呂が構造上入りにくかったり、階段が急だったりと、高齢の方にはとても暮らしにくい造りの場合もあるのです。こうしたお住まいを改善できれば、日常生活はもっと楽になるはず。そう考えて、私はご本人やご家族の希望があれば「サービス付き高齢者向け賃貸住宅」もご紹介しています。こうした部屋はベッドからトイレまでが近い、車いすの移動がスムーズといったレイアウトのほか、楽に靴を履ける玄関など、高齢の方が暮らしやすい工夫が豊富です。この住宅に引っ越したことで生き生きと暮らせる上、靴も履きやすくて外出機会が増えた、と喜んでいただける方も多いんですよ。

訪問診療の拡大など、地域が求める医療をこれからも

先生ご自身の診療経験を改めて教えてください。

32276 df 1 5 1402909584

父の姿を見て医師を志したものの、私はあまり手先が器用ではなく、手術の多い外科より内科が向いていると思ったんです。しかし専門分野とした循環器内科でカテーテル治療などが普及し、精緻な技術を要される機会が増えたのは想定外でした(笑)。また診療中に実感したのは、教科書通りの症例が珍しいほど、個別性が豊かなことです。患者さんごとに、教科書とはどこか違って、画一的に対応できないこともしばしば。医療現場で学んだことはとても大きかったですね。そうやって大学病院に長く勤める傍ら、私はクリニックでの診療も経験しました。組織の力を治療に役立てる「病院」と、自分が責任者となる「クリニック」。それぞれの魅力を肌で知ったことは、ここで院長になった今も役立っています。また私は新薬開発に携わるクリニックでも院長を務めているのですが、これは医師をめざす前、何か新しいものを生み出す研究者に憧れたことが影響しているのかもしれませんね。

ではお休みの日はどのように過ごされるのでしょうか?

休日には医療の世界から離れるのも、私のリフレッシュ方法です。時間がとれれば、友人のつながりで広がったさまざまな業界の方と交流を深めています。といっても実際には飲みニケーションが中心ですが……(笑)。それに私自身は学生時代に始めたスキーを今も続けているので、冬は月に1、2度、友人たちと泊まりがけでスキーに出かけるんですよ。まあこれも夜には「お酒を楽しむ会」になってしまいます(笑)。また、これは毎日の日課としていることですが、1日10分程度は体を動かすこと。以前にヘルニアを患った経験から、日頃からある程度のトレーニングをする必要性を実感しました。ですから腹筋や背筋運動、腕立て伏せなど簡単な運動を毎日続けています。

では最後にこれからの目標などをお聞きできますか?

32276 df 1 6 1402909584

高齢社会の中で、地域の皆さんの健康にどう役立っていけるかを考え、しっかりと実行したいと思っています。2014年3月に電子カルテを導入して利便性を高めたことも、そうした取り組みの一つ。一方で、カルテが書類だったときと比べて院内の情報伝達のやり方が変わり、患者さんをどのようなタイミングで診療室や検査室にご案内するか、何度もミーティングを重ねてきたんですよ。そのほか運動機能の衰えなどからロコモティブ症候群になる前に、それを防ぐような体操の指導などができる機会も作りたいですね。これは私の専門とは異なりますから、スタッフや外部専門家の協力で進められたらと思っています。また残念ながらすでに通院が難しいという方も多くなっていますから、ご希望があれば訪問診療の時間をさらに増やしていく予定です。地域の皆さんのニーズに柔軟に対応できるクリニックとして、活動していきたいと思っています。

Access