中村医院

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中村益夫院長

頼れるドクター

喘息は継続治療がポイント
進化した適切な薬で発作を予防

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保険診療

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日本の喘息患者は約700万人といわれ、その数が増えているという。1960年代には大人も子どもも人口の約1%だったが、最近の調査では大人は3倍の3%、子どもでは6倍の6%にもなっている。花粉症や食物アレルギーなど何らかのアレルギーや、 PM2.5や道路の粉塵などによる大気汚染、あるいはストレスが喘息を引き起こす要因になる。一方で、効果の高い新しい薬も続々開発されているという。正しい治療法とそのポイントについて、中村益夫院長に話を聞いた。(取材日2017年3月27日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

喘息とはどのような病気なのでしょうか。

気道が慢性的に炎症を起こしている状態が喘息です。気道が赤く腫れて狭くなったり、湿疹ができたりしているため、わずかな刺激に対しても、呼吸が苦しくなって、咳き込んだり、息を吸うたびにゼーゼーという音がするのです。発作を引き起こす刺激には花粉やハウスダスト、PM2.5などの大気汚染、ストレスなどさまざまなものがあります。どれも何らかの抗原に対してアレルギーを起こしているわけで、アレルギーを持っている方がかかりやすい病気と言えます。

治療のポイントを教えてください。

近年「吸入ステロイド薬」というとても治療に効果的な薬がでてきました。これについて正しい知識を持ち、適切な使い方をすることがまず大事です。でも薬を使って一時的に発作の症状が治まっても、炎症そのものがなくなったわけではありません。ですから、炎症がなくなって正常な状態に戻るまで、あるいは予防の意味で継続的に、薬を使い続けることが治療のポイントになってきます。自分の判断だけで薬をやめてしまい、また発作を起こすということを繰り返すと、リモデリングといって気道がさらに狭くなり、より発作を起こしやすくなってしまいます。医師の指導のもと、継続的な治療を行うことがポイントです。

薬の指導は薬局でもしてくれますか。

薬剤師さんに任せている医院もありますが、私は医師の指導のもとで投薬するのがよいと思っています。喘息治療では次々に新しい薬が開発されています。新しい薬は効果が高く、入院するような重症の患者さんが減っているのはそのためです。一方で、高価なものも少なくありません。なるべく患者さんの負担にならないよう、無理なく続けられるよう、その点は配慮しているつもりです。

検診・治療START!ステップで紹介します

問診後、レントゲン検査、呼吸機能検査と採血

問診では現在の症状や既往歴、家族の病歴、アレルギーの有無などを確認。次に聴診を行い喘鳴が聞こえるか確認。肺炎や心不全など他の疾患である可能性もあるので、まず喘息であるという診断をするために、さまざまな検査が行われる。採血ではアレルギー値の非特異的IgEや特異的IgEを計測、呼吸機能検査では肺活量と1秒量(1秒間に吐き出した空気の量)を計測。確定診断をつけるのは難しいので総合的に判断する。

治療についての詳細な説明

喘息と診断されたら、気道のモデルなどを見ながらこのような症状が起きる原因や、症状の程度に応じた治療について説明を受ける。治療の基本は抗炎症効果の高いといわれる「吸入ステロイド薬」で、発作を抑え、気道の炎症を抑えるようにする。合わせて気道を広げ呼吸を楽にする「気管支拡張薬」を使用することが多いが、最近は2つの機能を併せ持った合剤もあるという。症状の程度、これまでの病歴に合わせ、薬を選択してくれる。

吸入療法の指導

薬の効果を上げるために、吸入薬はきちんと吸いこむことが大事だという。吸入には通常の呼吸より力を必要とするので、指導も行ってくれる。正しく吸入すると音が鳴るようになっている吸入薬と同じ型の練習器で、必要なスピードと勢いを体感。吸い込む力が強すぎても食道に薬が入ってしまうため、ちょうどよい程度を練習で学ぶ。練習は最初だけでなく治療の5週目、8週目にも行い、吸い方が正しいかどうかをチェックしてくれる。

薬の効果、相性のチェック

初診後、2週目に処方された薬で効果が上がっているかを確認。症状が収まっていれば、その後の通院は1ヵ月に1回程度になるという。医師の診断を受けながら、症状により薬の種類を変えたり、薬の吸入回数や量を減らしたりしていく。吸入薬や内服薬を使用しても発作を繰り返す場合はアレルギー物質をブロックする抗体療法を行ってくれる場合もある。

継続的な治療、診断

喘息治療では継続性が大事という。症状が治まっても慢性的な炎症が消えたわけではないので、自己判断で治療をやめてはいけないそうだ。定期的に必ず医師の診断を受けて、発作を予防する治療を続ける。症状が軽い場合でも炎症が消えたのをしっかり確認できるまで、おおむね3ヵ月以上の治療が必要。入院、気管内挿管、点滴、発作の繰り返しなどの経験がある場合は、基本的に毎日吸入治療を続けたほうがよいという。

ドクターからのメッセージ

中村 益夫院長

喘息は最近、効果の高いといわれる新しい薬が登場してきたので、以前ほど入院する患者さんは少なくなりました。けれども患者さんの数自体は増えています。喘息では、発作を起こさないよう予防するためにも、継続的な治療が何より重要です。発作が治まっても決して途中で治療をやめず、定期的に通院して医師の診断を受けてください。その時々の患者さんの状態、症状に合わせて、最適な薬の種類や量をお出ししています。また喘息に限らず呼吸器系の疾患では禁煙が肝心です。本数を減らしても、気道を刺激するという意味では変わりありません。きっぱりとおやめになることをお勧めしています。

読者レポーターのメッセージ

鈴木玲緒さん

以前から呼吸が苦しいという自覚があり、いつか受診したいと考えていました。検査で肺活量や1秒量などを視覚的にグラフで示してもらえるのはうれしいですね。一口に「吸入ステロイド薬」といっても、多くの種類があるのことも初めて知りました。中村院長は呼吸器が専門とのことで、症状や状態に合わせて、薬をしっかり選択してくれるのも心強いと感じました。またステロイドというと副作用があるのではという懸念がありましたが、飲み薬と違い、副作用もほとんどないと聞いて安心しました。今までタバコがなかなかやめられなかったのですが、呼吸器への影響の大きさを聞いて、これを機会に禁煙にしっかり取り組みたいと思いました。

記事更新日:2017/05/17
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