中村医院

中村医院

中村 益夫院長

頼れるドクター

30578

西調布駅から徒歩5分。123年も前から開院し、医師一族によって地域住民のための医療を提供し続け、今は5代目の中村益夫院長による診療を受けられるのが「中村医院」である。院内には、調布市医師会から贈られた地域貢献に対しての御祝状も飾られている。長きにわたって地域に定着し続けている医院の存在は患者にも心強いだろう。そのような地域からの期待に応え、中村院長は若いからこそできる新しく分野に特化した医療の導入を行うだけでなく、かつて4代目の背中を見て学んだような、昔ながらの親切な訪問診療なども展開している。実直な診療方針を聞いた。
(取材日2017年7月6日)

ホームドクターとして、融通を利かせた訪問診療を

―地域住民のために、訪問診療に力を入れておられますね。

長く地域に尽くして亡くなった、叔父で4代目の(中村)昇先生は、患者さんに親身な訪問診療を続けていました。私にも、その意味では古き佳きホームドクターとしての診療を全うしたいという思いがあります。昇先生が大切にしてきたのは、患者さんを1人の人間として診ること。病気を治したらそれで終わりというのではなく、その後にもさまざまな相談に乗っていたようでした。そこは引き続き、何でも相談してもらえる環境を維持したいですね。24時間、常に対応し続けることは無理かもしれませんが、容体の急変が気になる患者さんには携帯電話番号を知らせるなどして、時間どおりにしか診ない、相談に乗らないなんてものではない対応をしていけたらと考えています。近年、最期は家で過ごしたいというニーズは強まっているようにも感じます。今は歩いてこの医院まで通っているが、歩けなくなったら訪問診療にしたい、と言われる患者さんもおられます。

―訪問診療のままで良いときと、入院が必要なときについては、どのように判断されていますか?

可能なら最期まで訪問診療のまま、という希望があっても、状態が心配で、体調管理がしやすく、看護師さんが常に付いている病院にお送りせねばならない場合もあり得ます。ただ、病院に行くことで、ご自宅ではないからこそ、患者さんが今どこにいるのかわかりづらくなり、より認知症が進んでしまう場合もあるのです。例えば、最期のときが目前に近づいていたとしても、割と老衰と言えるような状態に近い場合は、健康管理において入院と在宅の間大きな違いはないので、訪問診療のままでいくのが良いかもしれません。また、患者さんの背後には、ご家族の皆さんがおられます。ですから、患者さんだけでなく、ご家族からの要望もよく聞いて、バランス良く対応していく必要があるんですね。患者さんは家にいたくても、ご家族の皆さんが容態を心配されている際には、ご本人の希望ではないが入院していただく、ということも出てくるでしょう。

―地域で診療している延長線上に訪問診療があるという位置づけも自然ですね。

訪問診療の状態になってから新規で診ることはあまりなくて、足腰が弱る前や、呼吸が苦しくなる前には通院してくださっている場合がほとんどです。高齢になってから当院に通院していただいて、ゆくゆく来る訪問診療に備えることも可能ですね。私は日本呼吸器学会呼吸器専門医でもあるので、高齢になってから多くの人が直面するであろう肺炎をはじめとする呼吸器疾患には、通常の内科医院に比べて詳しく診られます。その点でも、高齢医療に向いている専門性を持っていると言えるかもしれません。大学病院にいた際には、専門柄、肺がんの患者さんにも多く接しました。今や、2人に1人ががんになる時代において、高齢の患者さんに対する医療には欠かせないがんに対しても、ご家族も含めて親身になって相談に乗れると思います。

記事更新日:2017/11/06


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