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繰り返す難聴やめまいに注意
早期受診でメニエール病を予防しよう

西端耳鼻咽喉科

(千代田区/有楽町駅)

最終更新日:2023/03/15

西端耳鼻咽喉科 繰り返す難聴やめまいに注意 早期受診でメニエール病を予防しよう 西端耳鼻咽喉科 繰り返す難聴やめまいに注意 早期受診でメニエール病を予防しよう
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働き方や社会の在り方ががらりと変わり、暮らしや考え方の転換を余儀なくされた新型コロナウイルス感染症の流行。さまざまな制限の中、悩み、迷いながら進んできた日々の中でストレスを抱え、漫然とした不調に悩む人は多い。多忙で時間に追われているビジネスパーソンも同様だ。大切なのは、不調を体のサインとして受け止め、放置しないこと。「耳の詰まりや耳鳴りが半日続くようなら、悪化を防ぐためにも早めに受診してほしい」と、「西端耳鼻咽喉科」の西端慎一院長。難聴や耳鳴り、めまいといった症状が固定化するメニエール病への進展を防ぐには、耳のちょっとした異変を軽視しないことが大切だという。早期の機能回復と健やかな「聞こえ」を維持するためのヒントを、西端院長に聞いた。

(取材日2023年3月8日)

反復する耳の違和感やめまいは体からのサイン。短時間で回復しても放置せず早めに受診しよう

Q耳が聞こえにくいとき、どんな原因が考えられますか?
A
西端耳鼻咽喉科 耳が聞こえにくいと感じたら、受診の検討を

▲耳が聞こえにくいと感じたら、受診の検討を

聞こえにくいと一口にいっても、「飛行機に乗ったときのように耳が詰まる」「キーンと高い音で耳鳴りがする」など、患者さんの訴えはさまざまです。発症のタイミングも人によって異なりますが、ストレスや疲労がきっかけになることが多いですね。疾患としては、どちらかの耳が急に聞こえなくなる突発性難聴、目まいはないが低音が聞こえなくなる低音障害型感音難聴、さらにはめまいと難聴、耳の閉塞感、耳鳴りといった症状が反復して固定化するメニエール病などがあります。低音障害型感音難聴はメニエール病の一種で、内リンパ水腫が原因で内耳がむくみ、症状を何度も繰り返します。再発とともに悪化する可能性が高いので、早期治療が重要です。

Q疾患はどのように鑑別されるのでしょう。
A
西端耳鼻咽喉科 丁寧な問診で原因を適切に診断

▲丁寧な問診で原因を適切に診断

まずは問診で、症状が起こるタイミングや発症時期、症状を感じる長さ、反復の有無、めまいの有無などを確認し、聴力検査で聞こえにくい音域を調べます。ただし、低音障害型感音難聴は発症から10分ほどで改善され、間を空けて何度も繰り返すことが多く、必ずしも聴力検査で判別できるとは限りません。よく似た症状を呈する「耳管開放症」などもあるので注意が必要です。耳管開放症は急激な体重減少や脱水が原因で起こるため、生活習慣の聞き取りなどによって区別します。場合によっては、その場で目をつぶって足踏みしてもらい、体の傾きから三半規管の不調を見極める足踏み検査などでめまいのスクリーニングをします。

Qメニエール病についても詳しく教えてください。
A
西端耳鼻咽喉科 メニエール病について語る西端院長

▲メニエール病について語る西端院長

メニエール病は、耳の詰まりや難聴といった症状のほか、めまいやふらつきを伴う疾患です。めまいを自覚する時間が長く、経過とともに難聴が進むことから、日常生活に及ぼす影響は多大です。初回の発作は突発性難聴に似ていますが、メニエール病の難聴は低音の難聴から始まり、めまいと難聴発作を繰り返す点が大きな違いです。また、低音障害型感音難聴を何度も反復して起こした結果、めまいを伴ってメニエール病に移行するケースも珍しくありません。メニエール病になると、いったん症状が治まっても再発することが多く、完治は困難です。

Q難聴を伴う疾患の治療はどのように行われるのですか。
A
西端耳鼻咽喉科 患者一人ひとりに合った適切な治療法を提案する

▲患者一人ひとりに合った適切な治療法を提案する

突発性難聴は治療が遅れるほど完治が難しくなります。難聴やめまいが1度だけ起こり、聴力検査や画像診断で診断がついたら、速やかに薬物療法を行います。低音障害型感音難聴やメニエール病は、早期なら内耳のむくみを取るための漢方薬や内耳の血液循環を良くするための薬、ビタミン剤などの服用で改善が見込める場合もあります。メニエール病と診断され、薬を飲んでもなかなか改善が見られない場合は、症状の根本であるストレスの解消に取り組むのも有用です。主治医に相談し、耳の治療と並行してストレスを扱う外来などを受診しましょう。疲労を溜めないこと、軽い運動をすることも大切です。

Q低音障害型感音難聴の再発予防のためにできることはありますか。
A
西端耳鼻咽喉科 適度な運動が予防に役立つという

▲適度な運動が予防に役立つという

脱水が病気を長引かせるため、十分な水分を摂取しましょう。ただし一気飲みはかえって悪化させます。心臓や腎臓に持病がある方は主治医に相談しながら、1日の中で200㏄ほどの水を少しずつ、継続的に飲むようにしてください。また、有酸素運動も有用です。短い時間の運動を間を空けて繰り返すのではなく、息が上がらない程度の運動を1時間ほど、週3日を目安に継続しましょう。具体的には、1日7000歩から1万歩ほどのウォーキングがお勧めです。ジムに行く方は、あくまでも楽に息ができる程度で、水泳やエアロバイクなどに取り組んでみてください。水分摂取や運動は、疾患の悪化予防・再発予防はもちろん、発症予防にも役立ちます。

ドクターからのメッセージ

西端 慎一院長

耳の違和感は、時間の経過とともに回復することがあります。そのため、「いつものことだから」「聞こえにくかったけど、すぐ治ったから」と反復する症状をそのままにしてしまい、悪化するケースが珍しくないのです。様子を見よう、という判断が症状の固定化を招き、治りにくいメニエール病に進展する恐れもあります。もし、耳の閉塞感や耳鳴り、聞こえにくさなどが半日以上続いたら、一度病院を受診してください。早期なら、投薬と生活習慣の改善で機能回復が望めることが多いです。新年度の始まりとともに環境が変わる方、毎日多忙で時間に追われている方など、ストレスを感じる場面が多い方は特に注意していただきたいですね。

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