むし歯や歯周病、顎関節症への
影響を探る徹底的な噛み合わせ検査
ナカヤマデンタルオフィス成人総合歯科
(中央区/築地駅)
最終更新日:2021/10/12
- 自由診療
きちんとケアをしているつもりでも、むし歯を繰り返していたり、歯周病が治らないという人には噛み合わせに問題がある可能性がある。その人にとって普通の噛み合わせでも、正常からは逸脱している場合があり、歯や歯周組織、顎関節にかかる力は計り知れない、と話す「ナカヤマデンタルオフィス成人総合歯科」の中山尚仁院長。それらの関係を探る多様な検査について、詳しく話を伺った。
(取材日2014年7月7日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q噛み合わせがむし歯や歯周病と関わっているのですか?
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A
噛み合わせが正しくないと、本来かかる必要のない力が過剰にかかってしまい、ダメージが蓄積して歯にヒビが入ったり、歯が揺れて歯周ポケットが広がってしまいます。そこに菌が付着してむし歯や歯周病になりやすくなるのです。また、顎関節症といった顎の病気につながる可能性もあります。
- Q歯ぎしりの検査も行うそうですが、どう関係しているのですか?
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A
歯には就寝中に一番圧力がかかります。起きている時の6倍もかかるとも言われています。人は多少の差はあれ誰でも歯ぎしりをしているもの。本来歯ぎしりをさせていい歯以外に余計な力がかかると、先ほど述べたようにむし歯や歯周病、顎関節症になるリスクが高まるため、その力のかかり方が適切か調べる必要があります。
- Qどういう症状があれば相談に来るべきでしょう?
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A
きちんとケアをしているつもりでも、むし歯を繰り返していたり、治療をしても歯周病が治らない人、もちろん、顎が開けづらかったり、痛かったり、顎の開け閉めをする際に音が鳴るなどの違和感がある人は検査を受けた方がいいですね。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1医療アンケートを軸にヒアリング
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患者は「顎が重苦しい、開けづらい」などの顎の違和感から、「疲れやすい、耳鳴りがする」などの全体的な体の状態を尋ねる約150項目の医療アンケートに記入。重要な情報なので漏らさずに記入したい。
- 2歯の写真、型取り、CT、レントゲン、歯ぎしり検査などの各資料採得
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CTやレントゲンによる撮影で顎関節や骨格の状態を診断するほか、患者自身に就寝時に行ってもらう歯ぎしり検査では、実際にどの歯に負担がかかっているか薄いシートを装着して調べる。その後、それらの資料を患者の歯型をのせた咬合器という診断機器に反映させて分析していく。
- 3コンピュータによる顎機能検査
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噛み合わせの診断機器「CADIAX(キャディアックス)DIAGNOSIS」により3次元6方向から顎の機能を詳細に検査する。得られたデータをコンピュータにより解析し、数値化。きちんと顎が動いているか、正常な状態と比べてどうずれているかが詳細に分かり、治療に活用される。
- 4総合診断書を用いて結果説明
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後日、一連の検査で得られた結果が詳細に記された総合診断書が患者に手渡される。それとともに、歯科医師が現在の状態、過去の病態との関連、今後おこりうる事を説明し、複数の治療法を提示。患者と相談の上、これからの治療方針を決める。
- 5検査結果を踏まえた治療
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噛み合わせ検査により、むし歯や歯周病を繰り返すのは噛み合わせに異常があることが原因と判明するケースも少なくない。患者の希望を踏まえ、各治療とともに正しい噛み合わせに戻す治療を選択した場合は、そちらの治療も行っていく。
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。