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中山尚仁 院長の独自取材記事

ナカヤマデンタルオフィス成人総合歯科

(中央区/築地駅)

最終更新日:2021/10/12

中山尚仁院長 ナカヤマデンタルオフィス成人総合歯科 main

東京メトロ築地駅から徒歩4分、聖路加国際病院の近くに「ナカヤマデンタルオフィス成人総合歯科」がある。年明けに改装が完了したばかりという院内は、落ち着いた雰囲気の中にも所々ビビッドな色合いが取り入れられていて、スタイリッシュなイメージだ。中山尚仁院長は画像や模型を使って真剣に説明をしてくれるだけでなく、時折ユーモアも交えて患者の緊張を解きほぐしてくれる。院長に限らず受付スタッフや歯科衛生士の優しく丁寧な対応も評判だ。むし歯、歯周病から矯正、インプラント、審美、口臭治療まで総合的な診療を行っている同院だが、特に力を入れているという噛み合わせ治療のことについてもじっくりと語っていただいた。

(取材日2014年2月13日)

原因を追究して徹底的に説明する

新しくて清潔感のある院内ですね。

中山尚仁院長 ナカヤマデンタルオフィス成人総合歯科1

ありがとうございます。開業してから18年たつのですが、年明けに初めての改装が完了したんです。診察室とカウンセリングルームを個室とし、患者さんにリラックスして快適に過ごしてもらえるよう配慮しました。また、会社員の方だけでなく近隣の主婦の方など女性の患者さんが多く来てくださっているので、明るい色遣いになるよう意識しました。

どのような患者さんが多くいらっしゃいますか。

幅広い診療を行っているのですが、私が噛み合わせ治療に力を入れていることを調べて駆け込んでこられる方も多いです。噛み合わせはその方が子どもの頃から培ってきたもので、医学的におかしい状態でもそれが自然だと思い込んでいる人もいます。「普通にごはんが食べられるから大丈夫だと思うんだけど、顎がコキコキ鳴る」「たまに顎が引っかかって口が開かなくなるけど痛みもたまに出るくらいだから」と明らかに異常のある状態でも深刻さに気付いていない人もいます。そういった方には科学的で客観的なデータを見せると理解してもらえるので、しっかり検査をして現在の状態を正しく把握してもらい、標準からどうずれているかを説明します。そうするとようやく事態の深刻さを実感してくれますね。

かみ合わせ治療に力を入れようと思ったのはなぜですか?

歯科医になり様々なケースを観てきて、一時的には治せても再発する事も多いと気付きました。歯科治療は進歩しましたが、原因追求のための診断がないことも気になっていました。ほぼ全てのケースが、細菌バランスとかみ合わせの良否に左右されるのではないか、と考えていた時、新しい噛み合わせの考え方であるオーストリア咬合学に出会いました。これは「勘」や「経験」で行っていた治療を数値化し、誰もが理解でき間違いのないよう確認できるようにした理論です。そこで原因を考えた総合診断、治療法を学び、疑問が全て氷解したからです。

治療の流れを教えて下さい。

通常、初回は応急処置と保険治療の範囲内での診査診断をします。概要の説明を含め、1時間ほどいただきます。治療にすぐ入る場合もありますが、初回とは別の日にその患者さんのための資料を揃え、似た症例の過去のデータをお見せし、より詳細なカウンセリングを1時間程度行います。更に検査が必要な人には検査ではどういったことをするか、その結果どういう治療が必要であるかをご説明します。

カウンセリングの時間を大切にされているのですね。

中山尚仁院長 ナカヤマデンタルオフィス成人総合歯科2

むし歯にしろ歯周病にしろ噛み合わせにしろ、すべて原因があって症状が起こっています。従来の歯科治療ですと、多くはその場限りの治療で、疾患は根本から治ったとはいえないと思います。当院では、現在の状態とどうしてそうなってしまったかの原因、複数の治療方法などを丁寧にご説明します。このように、患者さんに徹底的に説明をすることが当院の特徴です。

学会で研鑽を積む

セミナーの講師や学会活動にも積極的に参加されていますね。

中山尚仁院長 ナカヤマデンタルオフィス成人総合歯科3

歯科医師向けに咬合に関する講義や実習をしています。講師として人に教えるということは頭の中を整理して話さなくてはならないので、患者さんへの説明もよりわかりやすくなることにつながっていると思います。また、各種学会にも積極的に参加しており、特にIAAID(International Academy Advanced Interdisciplinary Dentisty)という噛み合わせを柱とした先進歯科治療を行う学会ではアジア部会の理事を務め、その活動で海外で発表することもあります。

学会で近年問題になっているテーマは何ですか?

中山尚仁院長 ナカヤマデンタルオフィス成人総合歯科4

歯ぎしりが及ぼす影響についてです。ある種の噛み合わせの人は、歯ぎしりを繰り返すと歯や顎や身体にダメージが積み重なり、歯がすり減ってしまったり割れてしまい、抜け落ちてしまうこともあります。歯に必要以上に圧力がかかればヒビが入るのですが、むし歯菌はヒビから入りやすいのでむし歯になりやすく、また知覚過敏、歯周病、顎関節症にもつながります。しかし歯ぎしりはストレスを発散して体を守る生理的な行動ともいわれているので、決して悪い事ではありません。そういった奥の深さがある歯ぎしりについてさまざまな方面から研究がなされています。当院では、その患者さんに起きている問題が、歯ぎしりや噛み合わせと関わりがあるのかを検査してして調べるようにしています。治療はマウスピースをはめて対処をしていく方法から被せ物や矯正治療で噛み合わせを治す方法など、その方によって違います。

プロフェッショナルであること、誠実であること

印象深い患者さんはいらっしゃいますか。

中山尚仁院長 ナカヤマデンタルオフィス成人総合歯科5

20代後半の女性で、噛み合わせに違和感があり、耳鳴りや肩こりをはじめとするさまざまな不定愁訴に悩まされているという方が来院されました。東京だけで30件もの歯医者を巡ったそうで、見た目の歯並びがきれいだったため特に問題ないと言われたり、満足いく検査ではなかったりと歯科選びに苦労され、やっと当院にたどり着いたわけです。口腔内を見たところ、前歯はきれいで、全体のお手入れもしっかりしているのですが奥歯が被せ物だらけ。お手入れにもかかわらず、むし歯を繰り返してきたことも分かりました。そこで、顎機能を含めた総合検査をすると、被せ物の不具合や顎のずれ、運動時の障害などたくさんの問題があることがわかりました。この方は誤った噛み合わせの原因を一つずつ取り除き、不具合のある被せ物を直しながら顎を1mm前に出して1mm真横にずらすという二段階で顎を動かしました。

どのような結果になったのですか。

中山尚仁院長 ナカヤマデンタルオフィス成人総合歯科6

半年ほどの治療期間で噛み合わせと顎の動きが正常になり、違和感なく噛めるようになりました。後日その方が何千字にもなる長文のメールを送って下さって。「今まで信頼できる歯科医師に出会えたことはなかったけれど、初めて心から信頼できる先生と出会えた。プロフェッショナルさと誠実さを先生から感じた。」と書いて下さっていたのがうれしかったですね。「いつも親切で気持ちの良い応対だった」と私でなく受付スタッフや歯科衛生士に対するコメントもいただいて。彼女たちを褒めている分量のほうが少し多かったような気もしますが(笑)。この方は今も定期的に歯のクリーニングに通って下さっています。このようにきちんと結果が出て患者さんに喜んでもらえるのは一番のやりがいです。どこから治したらいいかわからないという方も、筋道を立ててきちんと治せば必ず結果はついてきます。どんなに悪い状態でも改善させることは可能なので、一歩踏み出そうと思っている方はご相談いただけたらと思います。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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