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各医師の専門性とノウハウを集約
一人の子どもを皆で診る小児医療

東京衛生アドベンチスト病院附属教会通りクリニック

(杉並区/荻窪駅)

最終更新日:2023/03/27

東京衛生アドベンチスト病院附属教会通りクリニック 各医師の専門性とノウハウを集約 一人の子どもを皆で診る小児医療 東京衛生アドベンチスト病院附属教会通りクリニック 各医師の専門性とノウハウを集約 一人の子どもを皆で診る小児医療

東京衛生アドベンチスト病院の外来部門として機能する「東京衛生アドベンチスト病院附属教会通りクリニック」。どの診療科も病院本体と密接に連携した治療を行うが、中でも特徴的なのが1972年から硬膜外麻酔による無痛分娩に取り組む病院の産婦人科とタッグを組む小児科だ。お産で起こり得るさまざまなトラブルに備え、産後すぐから赤ちゃんの成長をサポートできる体制を整えているほか、産前産後の母親の心のケアにも注力。各領域の専門家がそれぞれの得意分野を発揮し、一人の子どもを包括的に診る。自身も同院で生まれ、幼い頃に担当だった小児科の医師に憧れて仲間に加わった医師がいるなど、受け継がれる思いの強さも小児科の特徴だ。廣田篤院長に附属クリニックならではの同院の小児医療を紹介してもらった。

(取材日2022年12月28日)

子育て経験のあるドクターが多数在籍。専門的な治療から子育てのアドバイスまで親身に対応

Q診療体制の特徴を教えてください。
A
東京衛生アドベンチスト病院附属教会通りクリニック ガラス張りの建物は外観とエントランスの緑が美しい

▲ガラス張りの建物は外観とエントランスの緑が美しい

最大の特徴は隣接する東京衛生アドベンチスト病院の附属クリニックとして、外来の役割を担っている点です。設備の関係上、産科と救急は病院側で受け入れていますが、内科、外科、小児科、婦人科、整形外科、泌尿器科、女性泌尿器科、眼科、緩和ケア内科、皮膚科は当クリニックで診療を行います。その中でも小児科は、病院本体の産婦人科が無痛分娩に長年取り組んでいることから、新生児を診る割合が多いです。また、子どもがいる医師が多いのも特徴で、お母さんとお父さんの気持ちになって丁寧に診療をしています。特に1人目のお子さんの育児は戸惑うことが多いので、親御さんの不安を和らげて差し上げたいという思いを持っております。

Q病院の産婦人科と密に連携されているのですね。
A
東京衛生アドベンチスト病院附属教会通りクリニック 小児科フロアの壁やドアには理念に賛同した童話作家が描いた絵が

▲小児科フロアの壁やドアには理念に賛同した童話作家が描いた絵が

分娩数は多いですが、病院の産婦人科と当院の小児科が合同で行うカンファレンスで申し送りを徹底することで、生まれたばかりの赤ちゃんに必要な治療を適切に提供するための環境を整えています。子育て経験のある医師が多く、皆子どもが大好きなので、赤ちゃんの病気を心配し、健やかな発達を願う親御さんの気持ちを自分事として捉えることができています。縁あって私たちが診た赤ちゃんの健やかな成長と発達を、親御さんとともに長く見守っていきたいですね。

Q小児科ではどんな疾患の相談が多いですか?
A
東京衛生アドベンチスト病院附属教会通りクリニック 気になることがあれば気軽に相談してほしいと話す廣田院長

▲気になることがあれば気軽に相談してほしいと話す廣田院長

産婦人科と連携する小児科は、医療の最初の入り口です。特定の疾患に限らず、さまざまなご相談をお受けしています。中でも目立つのは、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーをはじめとしたアレルギー疾患に関するご相談ですね。当クリニックにはアレルギー疾患を得意とする医師が複数在籍しており、花粉症やアトピー性皮膚炎に対する外用薬を用いた標準的な診療と舌下免疫療法などを行っています。また、食物アレルギーの診断と治療方針、およびアレルギーの原因となっている食物の摂取量や、摂取して良いかどうかを決める手がかりとなる食物経口負荷試験にも力を入れています。

Q専門的な知見を持つ医師が多数在籍しているそうですね。
A
東京衛生アドベンチスト病院附属教会通りクリニック 廊下やキッズルームの壁もカラフルで明るい雰囲気だ

▲廊下やキッズルームの壁もカラフルで明るい雰囲気だ

ご相談の件数が多いアレルギー疾患以外にも、小児の腎臓や循環器の専門家が在籍しており、腎臓疾患をはじめ夜尿症、心雑音や動悸にも対応することができます。小児科全体として幅広い疾患を診る中で、それぞれの領域を専門に学んだ医師によって、どの分野でも専門的な医療を提供できるのは当クリニックの強みですね。また、どの医師も自分の専門分野に固執せず、一人の子どもをそれぞれの視点から診た意見を活発に交換し合っているのも特徴的です。さまざまな立場の視点を入れることで、見落としのない多角的・包括的な治療の実現に努めています。

Q注力されている産後のフォローについても教えてください。
A
東京衛生アドベンチスト病院附属教会通りクリニック 広々としている授乳室はゆったりとくつろげる空間

▲広々としている授乳室はゆったりとくつろげる空間

初めて子育てをするお母さんは不安がいっぱいです。そこで、1ヵ月健診でのお母さんのカウンセリングや育児指導、産後のメンタルケアに力を注いでいます。中でも「ママの心のブレークタイム」と称して、同じ月齢のお子さんを持つお母さん同士が集まり、女性のベテランの小児科医師や保健師の話を聞いたり、情報交換をしたりする場を定期的に設けていて、お母さんたちにご利用いただけます。もともとは東京衛生アドベンチスト病院内で行っていましたが、コロナ禍以降はオンラインで開催しています。子育て世代に向けた出産・育児関連のプログラムも充実していますので、悩みを分かち合い、心配事を解消する場として活用していただきたいです。

ドクターからのメッセージ

廣田 篤院長

当クリニックは、どの科にも子育て中の女性医師が多く、出産・育児の大変さ、仕事と育児の両立の難しさを身をもって知っています。特に小児科では、医療の知識に加えて医師自身の経験が生きる場面が多くあります。お子さん一人ひとりの成長と性格、症状を見極め、お母さん方と同じ目線で親身に診療していますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。看護師、検査技師の専門性も高く、医師の方針とご家族の気持ちをよく理解し、連携しながらそれぞれの役割を果たしています。今後もスタッフ一丸となって地域医療のニーズに応える小児科診療を行っていきたいですね。子育ての苦労や喜びに共感しながら、お母さん方とともに歩んでまいります。

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